スポンサーリンク

2012年04月09日

JRで行く道東2日間の旅

まるで観光旅行のツアー商品のようなタイトルですが、先々週の週末(=先月の月末(=年度末))に仕事で釧路と帯広に出張しました。

列車で長距離を移動するなんて、何年ぶりなのか分からないくらい久し振りです。もしかして、仙スタを借りてホームゲームが行われた時以来?

数年前に釧路まで出張した時は飛行機だったし(後述)、私用で来る時はいつもクルマですから。

札幌から釧路まで、直通の特急でさえ4時間もかかります。
それでも、クルマで行くよりは半分の所要時間で済むんだけど、途中で停まれないとか、外の空気を読めないとか、ホームに降りて買い物する時間が無いとかで、何となくあずましくない乗り物です。

若かった頃は、時刻表を枕にして木製座席の夜行列車で移動してたんですけどね・・それが今じゃぁ、道の駅の駐車場で車中泊ですから・・って、大して変わらない?

 
ホームの柱に立て掛けてあった道具
楽器のような運びやすさ
見ただけで仕組みと用途は想像できましたが、やはり。
カラフルな車椅子

乗ってしまえば終点まで乗り換えも無いので、長旅に備えて持ち込んだ本をじっくり読んでいました。

ワタシって子供の頃から、乗り物に座って10数えたら眠りに落ちる体質でして、飛行機が離陸したのも記憶に無いことが度々あるほどですが、今回は眠くなりませんでした。
貨物列車のブレーキが効かなくなってシェルターに衝突した、という追分駅に進入する時は少々緊張しましたね。ニニウトンネル内で列車火災事故があったのは、つい1年ほど前の出来事だし・・。

列車の屋根に砂利が乗ってたとかで、トンネル内では減速するから到着が遅れる、というアナウンスが時々繰り返されました。確かに新得までは20分とか30分遅れたけど、そこから先はどんどん挽回して、釧路に着く頃には定時到着に近い状況でした。

 
1日目はホテルに着くだけで良いので、目的を果たした後は食事してシャワーを浴びて勉強して(?)寝るだけです。

ホテル内のコンビニで夕食を仕入れました。
味も量も満足
根室じゃないとはいえ、「さんま笹すし」とはさすが釧路です。

鯨の大和煮のようなもの
おかずはエゾシカ肉の大和煮(浜中町姉別)で、
販売は浜中町、製造は遠軽町

デザートは阿寒町のアイス「あっかんべぇー」・・牛にバカにされてます。
おのれ、牛の分際で

 
翌朝は最上階のレストランで、河口と港を見下ろしながらの朝食です。
カモメが翔んだ日

「しらしらと氷かがやき 千鳥なく 釧路の海の冬の月かな」 by 石川啄木
千鳥は見えませんでした・・だから千鳥無く・・カモメは悠々と、時には航空ショーのデモフライトのように飛んでいました。
港の傍だからカモメは余るほどいて・・最近は札幌の市街地でもカモメがマガモの顔で飛んでますけども。

エレベーターから今日の用務先が見えます。
目と鼻の先

 
仕事の前に幣舞橋に寄り(←逆方向だろ)、彫刻を鑑賞しました。
キリノ無い幣舞橋
それぞれの作者の「らしさ」が出てる作風で面白いんだけど、佐藤忠良さんの「夏の像」が動的で一番良かったな。
ただ突っ立ってるだけの像だと物足りなくて・・霧の日にはその方がフィットするのかも知れないけども。

向かいに見える「EGG」を含む「フィッシャマンズワーフMOO」もそうですが、毛綱毅曠(もづなきこう)氏がデザインした建築が市内のあちこちにあります。(例えばクシロの砦
上の建物が釧路市立博物館です。

昔々、釧路市立東中学校(現在は幣舞中学校)の校舎を見て驚きました。これがホントに公立中学校なの?って感心したんだけど、物議を醸したのも然りかと。

釧路市湿原展望台なんて・・市街地の中にある展望台ならともかく、湿原を見下ろす丘にあんな物を突出させる感覚が理解できません。
広く周囲を見下ろせるということは、周囲のどこからでも見上げられるということでもあるのだから。

よく勘違いされるんだけど、「タンチョウヅル」という名の鶴はいません。「ナベヅル」や「マナヅル」と違って、「ツル」が付かない「タンチョウ」が正しい呼び方で。

 
釧路川の上流方向を望む(奥は久寿里橋)
氷は融けた
右手(左岸)にあるハシケの先に筏が繋がれており、そこにアザラシが乗りやすい(観察しやすい)ようにしてあります。

今や釧路の街は、石川啄木の歌碑を巡りに来る人達よりも、クーちゃん目当ての観光客の方が多いようです。

市役所の前に震度観測所がありました。
揺れる気持ち
この辺は地震も怖いですが、津波も怖いです。海抜数mですから。

先週は猛烈に発達した低気圧が通過し、気圧が下がって海水が吸い上げられる効果(と南風による吹き寄せ効果)で、釧路港の潮位がかなり高くなりました。(高潮注意報発表)
そのせいで釧路川の水位も高くなり、STVカメラ(釧路)で見ると岸辺で水がたぷたぷしてました。

 
さて、そろそろ仕事もせねば・・いや、この建物ではありません。
中の球体はプラネタリウムか?
これは「こども遊学館」という施設で、子供(や大人)の知的好奇心を満足させるワンダーランドらしいから、科学館のようなものでしょう。(想像するだけ)

合同庁舎の前に、釧路地方気象台の露場があります。
軒先を貸す
仕事の前に、アメダス探訪「釧路」の巻(←いつになったら仕事?)

気象台はアメダスじゃないけれど・・雨雪量計など
色々あるな

積雪深計(中央左)と雪尺(中央右)・・積雪深はほとんど0cmです。
昨日まではあったのに
後で調べたら、この時刻の積雪深は「なし」でした。前日の16時には1cmあったんだけども。

露場の前に建ってる庁舎で北風が遮られるから、風は屋上の搭で測っているようです。
高杉晋作

釧路地方気象台は2000年まで、幣舞橋の先のロータリーから登った高台にありました。
避難所として使える
ガラスの建物(生涯学習センター)の左の方です・・生涯学習って、死ぬまで勉強なのか。

 
仕事は無事に終わり(←いつの間に?)、午後から帯広に移動して別の仕事を済ませ、某所で私用を足してから最終列車で帰ってきました。
どこの駅に降り立っても、うちの選手を使ったポスターが貼ってあって、その度にドキッとしましたよ。


数年前のこと、やはりこの時期に出張で千歳から釧路へ向かっていた折に、釧路空港が濃霧で着陸できず、帯広空港に降ろされたことがあります。

航空券を払い戻してもらってバスで帯広駅まで行き、改めてJRの切符を買って特急で釧路に向かう方法もありましたが、空港から無料の代行バスが出るというので、それに乗って釧路へ向かうことにしました。

払い戻しやら買い直しも列に並ぶんだろうし、帯広駅まで行くのにも時間がかかるだろうし逆向きだもの、目の前から出発するバスを待ってた方が楽です。帰社してから出張旅費を精算する手間もかからないし。

代行バスは、田舎の裏道をバンバン飛ばします。路肩にはまだ雪が残っているというのに。
運転手がハンドルを引いたら離陸するんじゃないかと思うくらい(参考:YouTube)、滑走路を走ってる飛行機よりもスピード感があるから、落ち付いて眠ってなんかいられません。

信じ難いほどの短時間で釧路駅前に着いた時には、帯広から来る特急はまだ到着していませんでした。爆
特急より早いバスって・・


こんな街に転勤して来た人も大変だな。笑

思わず、東京から札幌へ向かうのとどっちが早いか、と考えてしまいましたが、自宅を出て列車に飛び乗りさえすれば、後は乗り換えもなく4時間みっちり作業(か居眠り)が出来る訳だから、むしろブログ原稿作成(とか仕事の残務)が捗るのかも知れませんねぇ。

釧路の方が札幌よりも暑いことはまず無いから、汗だくになりながらベンチコートを持ち歩くことも無いだろうし。


posted by 雁来 萌 |21:19 | 蝦夷の細道 | コメント(0) |

スポンサーリンク

スポンサーリンク

コメントする