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2012年03月15日

北の土偶展@開拓記念館

北海道開拓記念館では3月6日から5月13日まで、特別展として「北の土偶 縄文の祈りと心」展が開催されています。

この特別展は開拓記念館の開館40周年記念事業であり、元々は昨年の春に開催される予定でしたが、直前に起こった大震災のために東北地方からの展示品を輸送できなくなったため、急遽中止されていました。
あれからちょうど1年経って、被災地の復興を期するリベンジのような催しになりました。

この展覧会の目玉は、函館市尾札部町(旧・南茅部町)著保内野[ちょぼないの]遺跡で出土した「中空土偶」と、青森県八戸市で出土した「合掌土偶」と、長野県茅野市で出土した「縄文のビーナス」とされています。(いずれも国宝)
Clay Figurines of Northern Japan
北海道と東北で出土した土偶を集めて「北の土偶」と題しているのに、なぜか長野県も加わっています。

このうち中空土偶は、通常は「函館市縄文文化交流センター」に展示されています。
昨年の秋に函館を訪れた頃はまだ施設自体がオープン前だったので、「来年の試合で函館に来たついでに観ればいいや」と思っていました。

ところが今年は函館開催が無くなって途方に暮れていたところ、開拓記念館の特別展に展示されるそうだし、しかも3月18日まではレプリカではなくて本物を展示するとあっては、是非とも(買ったばかりで未使用のレプリカを質に入れてでも)観に行くべきです。

その間、函館の本家での展示が「館内資料特別整理」という名目でお休みになったり、開拓記念館で予定されていたテーマ展が延期になったりと、とばっちりを受けた方には申し訳ない気もしますが。

出土地の地元で考案された「中空土偶弁当」!
よく作るよ
おにぎりの内部は中空になっております。←?

 
土曜日は試合があるし、日曜日は混雑することが明らかだから、通院のため休みを取った平日に行ってみました。
お出迎え

ロビーで:顔だけ出して写真を撮るパネル
工夫が足りないと思う
こうやって撮りたい人いるかなぁ? 高校時代に「はにわ」という仇名を付けられたクラスメイトがいたことを思い出します。

 
展示室の前には長い行列が出来てたし、観覧料も割引きが無くて挫けましたが、昼休みには人出も減るだろうから、先に常設展や収蔵室を観て時間をつぶしました。
普段は来ない人達が、なんでこんなに集まってるんだ?

中空土偶は国内最大級と言われるだけあって、確かに大きかったです(高さ41.5cm)。

縄文のビーナスは正面からしか見れなかったんだけど、図録には側面や後面から撮影した写真も載ってて、かなりの出っ尻なんですね。
まぁ自分が作るとしても、そんな感じにデフォルメするだろうとは思いますが。

他に「東北のビーナス」という背の高い土偶(重文)もあって、スラっと細長いマネキンのような体形でしたが、やっぱり出っ尻で・・しまいにはそのまんま「出尻土偶」と名付けられた土偶もありました。

さらには、日本史の教科書に出てくる(一時は宇宙人かと思われた)「遮光器土偶」や仮面を被った土偶など、お馴染みの遺物も展示されています。

土偶とは言っても、土だけじゃなくて石とか骨で作った偶像もありました。


記念館の2階からの眺め:藻岩山~円山方向
そろそろ春だ

帰り道で、ユースバスに追跡されました。←勘違い
バレバレで恥ずかしいよ、坂本さん

 
自宅にある土器:直径75mmほど
お猪口にちょうど良い
これは現代の作品ですが、土器には違いありません。

札幌近郊の郷土資料館だかの売店で買いました。
土器を作ってみるグループの作品ですが、なるべく昔ながらの方法を再現して制作してあります。

そう言えば、自分で地中に埋めた土器を「発掘」した考古 学者 マニアがいたような・・。

 
こちらは土製の笛:長さ75mmほど
笛吹き童子とはワタシのことだ
オカリナのように鳴らすことができ、旭川市博物館に収蔵されている出土品を模して制作されたものだそうです。


posted by 雁来 萌 |21:04 | 雑念 | コメント(0) |

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