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2012年03月05日

ホバステ山の雪かき節考

3月4日(日)は豊平区の奥にある「ホバステ山」に行って、そりに乗せた 老婆 雪を捨ててくるつもりだったんぢゃよ。

いつもホバステ山への登り口に並んで待っておると、一足先に自ら山へ柴枯れに行った翁が迎えに出て来よって、道案内をしてくれる手筈になっておるのぢゃ。

その翁に従い、霊界への入口のような暗い抜け道をくぐってホバステ山に向かうと、「ここから先は黄泉の国になるのかのぉ・・二度と帰れんかも知れんな・・。」という不安に襲われるもんぢゃった。

事前の触れ書きによれば、「実施当日、当山の住人より説明があります」と書かれていたらしいが、わしはこれを「~住人より説教があります」と読んでしもぅた。

ホバステ山は、蓮の花弁に囲まれた「蓮華座」を思わせる地形になっててな、
芝は休養中
仏様が鎮座ましますのに相応しい神聖な山なんぢゃ。

この巨大な蓮華座を本堂に運び入れて、数万の信徒が参列する盛大な法会や講話が執り行われることもあるそぅな。
そのような折には、赤黒い羽衣を纏った天女がどこからともなく舞い降りて来て、優美な神の舞を奉納するんだとか。
しゃかりきドールズ見参!
この時期になると、その天女の舞を眺めて極楽な気分に浸る夢を見るもんぢゃ。

1年に一度のホバステ山参りを楽しみにしておったものを、間際になってから「今年は来んでもえぇわ」と言いよる・・確かに、こんな写真を見せられた日にゃぁ、お参りに行く気も失せてしまうゎ。
こんもりした真っ白い雪で覆われておったのに、こんな変わり果てたハゲ山になってしもぅて・・。

 
およそ土木作業なり漁の網上げなり雪かきなり、重労働に際しては皆の力を合わせるための合図としても、辛さを紛らすための気休めとしても、何がしかの音頭が必要だわなぁ・・例えば「え~んやとっと」とか「よ~いとま~け」とかの。

この「ホバステ山」で唄われる音頭は、「雪かき節」とも「雪割り追分」とも言い慣わされておって、その台詞は「ゆきかきりゅうば でてくるばってん でんでられんけん でてこんけん・・・」という、途中で頭がこんがらかりそうになる唄だぞょ。

その台詞の意味は、一説には「姥捨山に捨ててきた老婆が、人里に降りて来たいけど来れない・・・」などと解釈されているらしいが、今となっちゃぁ元の意味すら分からんようになってしもぅた。


昔々、三星@苫小牧の銘菓に名付けられてる「よいとまけ」の作業を実際に見たことがあるけど、その作業は機械に取って代わられてしもぅてなぁ、今ぢゃ「よいとまけ」の作業自体もその音頭も知らん者が多いぢゃろ、って何ぢゃろ。

その後、苫小牧の郊外に工場を建てるとかで、どうせ原野を整地するんだから、その辺に生えてるハスカップの樹を自由に持ち去っても良いぞ、というお達しが土地の所有者から出てのぉ、みんなでトラックなぞに分乗して掘り起こしに行ったもんぢゃ。

三星の「よいとまけ」なんぞ、「日本一食べにくい」と自他共に認める菓子など売れるはずが無い、と思ったら下北半島の大間違い、手や口の周りをベタベタにしてでも食べなきゃ気が済まんくなるそぅな。

 
三星の菓子の中で、わし的にイチ押しなのは「たるまえ」という和菓子ぢゃな。
樽前山の外輪山と中央の溶岩ドームとを象った皮の中に、えんどう豆の餡が入っててな、上品な甘さだもんでお茶にも合うこと安請け合い。

最近の観光客の中には、三星を「サムスン」と読む輩もおって、困ったもんぢゃのぉ。
Samsung

どんな心得違いなのか、「みつぼし」と聞いて旅篭や食事処の赤い格付便覧や、雪男のような白いぶよぶよ人形を連想する変人もおるとか。


昨日の夕食は、主食が「べこ餅」、おかずが「七面鳥の燻製」、デザートが「ひな桃ゼリー」という組合せでした。←どーゆぅ季節感なんだ?
赤い毛氈敷き詰めて オマエの頭はどこにある 金のお鞍に銀の鈴


posted by 雁来 萌 |22:45 | 雑念 | コメント(0) |

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