スポンサーリンク

2012年01月14日

第4火曜日はシカの日

移籍の情報なんてアテにならない噂話もあるから、ワタシの場合はここを見ることにしています。え?

 
第4火曜日なら「余暇の日」じゃないのか? というご意見もあるでしょうが、毎月第4火曜日はエゾシカ肉を食べる「シカの日」なんだそうです・・なんだ、そうですか。
→「シカの日」オフィシャルサイトエゾシカ肉を食べよう(北海道)、エゾシカ協会

毎月4日を「シカの日」としても良いような気もしますが・・。

道内では鹿が増え過ぎて、食害や交通事故の問題が深刻になっています。
・・と言うけれど、そもそも人間の身勝手でオオカミを絶滅させたり、鹿がいなかった地域に放したりしたからエゾシカが増えたんでしょう、きっと。
従って一番悪いのは人間自身であることは疑う余地が無く、人間が責任を持ってエゾシカの個体数を調節しなければならないはずです。

そんなハンカクサイ人間が安直に「オオカミを導入しようか」と考えるのも危険極まりない話で、エゾシカの数を減らすには、オオカミよりも豪雪の冬が続く自然淘汰の方が効果的なんだとか。
餌になる草が雪に埋もれるとか、餌を求めるために移動し難いとかで、鹿は大量に餓死してしまいます。

 
考えてみれば、オオカミは肉を食べるために鹿を殺すのであって、趣味で鹿を殺す訳ではないのだから、自分の腹を満たすのに必要な頭数しか殺しませんね。
鹿を1頭仕留めれば、オオカミの家族にとって数日分の食料を賄えるでしょうから、オオカミが殺す鹿の頭数なんてタカが知れています。熊だって頼りにならないし。

ところが人間は、肉を食べたり売るために鹿を仕留める場合もあるし、ハンティングの趣味で鹿を撃つ場合もあるから、可能ならばいくらでも殺戮できます。

増え過ぎた鹿の頭数を制限するには、人間が最も適任(というか義務がある)と考えることができます。
毎年、数万頭という桁のエゾシカを捕獲していますが、それでも足りなくて鹿は増えてしまいます。

取りあえず、正しいエゾシカ標識をもっと増やそう、エゾシカをもっと効率的に捕獲しよう、捕獲した鹿の肉をもっと食べよう、皮や角を有効に利用しよう・・ということかと。

 
道内で生息しているエゾシカの頭数は、30万頭とも50万頭とも言われています。
それと同程度の数(30万頭)の肉牛が道内で飼われていて、乳牛の数はその2倍くらいなんだとか。

牛の体重はエゾシカの10倍あって、それだけ大きな体を育てるために、外国から飼料をたくさん輸入して食べさせているんだから、コストがかかり過ぎるのは明白で・・。
一方、エゾシカは森の中で勝手に育ってどんどん繁殖する(毎年20%増=4年で2倍!)のだから、増える分のエゾシカを捕獲するだけでも相当な量の食糧を確保できます。

鹿には畜舎も餌もいらないし、車の燃料と弾丸くらいの経費で肉や皮を入手できるのだから、その肉を地産地消するなり内地や外国へ売るなりすれば、これほど安上がりで儲ける地場産業なんて他にあるだろうか?
牛肉やジンギスカンなんか食べてる場合じゃないですよ・笑。

鹿肉は高蛋白・低脂肪で鉄分が多いからヘルシーだし、角や皮は加工すれば役に立つし、中国では鹿の角を漢方薬に使うから高く買ってくれるしで、うまく利用すれば北海道が経済的に潤うかも。

 
鹿肉は臭みがあるという先入観を持ってるかも知れないけれど、殺した後の処理がマズいと臭みが出ます。最近は鹿肉の処理マニュアルがあって、そのマニュアルに則って適切に処理すれば肉の味は落ちません。

だいたい、主食のようにジンギスカンを食べてる人達が鹿肉の臭みをどうこう言うはずも・・内地の人達が喜んでジンギスカンを食べてる光景なんて、昔は想像できませんでしたよ。

 
北海道にとってこんな有用な資源を、ただ撃ち殺してトロフィーを飾るだけじゃ勿体ないし殺した鹿に対して失礼ですから、捨てず残さず隅々まで・・骨の髄まで食べましょう。

道内の縄文時代の遺跡からは、当時の人々が食べた動物の骨が出土しますが、当然その中には鹿の骨もあって、しかも(←not joke)骨は割られているそうです。つまり、当時から髄には栄養があることを知っていて、わざわざ骨を割って中の髄を食べていたんですね。

トナカイの足の骨(髄を食べた残り)
骨の髄まで
髄はゼリーのような食感でした。


posted by 雁来 萌 |20:47 | 雑念 | コメント(0) |

スポンサーリンク

スポンサーリンク

コメントする