コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2018年10月03日

〜進化〜 第29節横浜FM戦 事前検討

金曜試合日まであと2日間。
最後のシュミレーションで課題検討を。
テーマは「前線からの守備への対抗策」です。

1.「前線からの守備」の狙い
横浜FMは、2017シーズン失点数リーグ第5位の堅守を誇っていましたが、
2018シーズンは一転、「より攻撃選手数を増やす攻撃型・その分守備枚数減少」のフォーメーション転換により、ボランチ(アンカー)+4DF(バック)守備力が低下し、失点数が急増悪化となり、失点数はリーグ第16位の守備破綻状態に転落しています。
所が、「前線選手数増加」は、攻撃力だけでなく、「前線からの守備力」の上昇ともなり、昨シーズンを更に上回る「前線守備力」が構築されています。

ここでは、メイン戦術となっている「前線からの守備」の狙いを確認しましょう。
〔狙い〕
①「前線」=「敵陣ゴールに近いポジション」 で、
 「ボール奪取」と「ゴール前ショートカウンター」により、
 「得点獲得力」を上昇させる。
  (=現代流・流行の「アクティブカウンター」を攻撃の中軸とする狙い)
②「アクティブカウンター」は、相手陣でのボール奪取プレイで、
 そのポジションまでの「ビルドアツプ不要」となります。
 詰まり、ゲームメイク力が低いチームでは、
 「守備」と「攻撃」への一石二鳥戦術となるのです。
 ここ毎年、主力移籍流失
  2018斉藤学・バブンスキー、2017斎藤学・マルティノス
  2016兵藤・中村俊輔・ファビオ、2015藤本淳吾で
  ゲームメイカー・パサー流失で、
  2018代替は 天野純・大津に託しましたが、レベルダウンは痛切です。
 そこで、前線・攻撃選手+インサイドハーフの「5選手による前線守備」
 戦術採用となっている訳です。~実は「苦肉の策」、という事ですね。

2.次節での「横浜FM想定」プレイ
では実際の「狙いプレー」を確認しましょう。

想定のマッチアップ状況は、   [横浜FM選手]
     ↑ <横浜FMゴール>
   -----------センターライン--------
         [扇原]
      [大津]   [天野]
        深井   兵藤
 菅  [仲川] [ウーゴ][遠藤]  駒井
     福森   ミンテ  進藤  
          
         ソンユン
     ↓ <コンサゴール>

基本フォーメーション:コンサ「3-4-2-1」VS横浜「4-1-2-3」
を図示していますが、 
 A.コンサDF3枚vs横浜3枚が完全マッチアップ
   1:1での勝負で「負ければその瞬間、GKと1:1」
 B.深井・兵藤のボランチは、そのままでは、
   前線3枚とインサイドハーフ2枚に挟まれ、
   2:5で圧倒的数的不利状態で、
   マッチアップ
   ~同時にプレスバックで背後から「隙」を突かれる
   ~更にもう1枚がアタックでボール支配不能
   ~「ボール奪取」 が濃厚となります。
 C.そのため、唯一のヘルプ手段がGKソンユンへのバックパスとなるが、
   横浜前線3枚連携による<1:3圧倒的数的優位>での
   GKへアタックで、
   「パスコースを完全に閉じられ」、
   「パス躊躇・ボール不安定キープ」状態は、
   「絶好のボール奪取→無人ゴールへ流し込み」となります。

更に、ミシャ戦術でシステム可変した「4-1-5」状態では、
 1ボランチは、常時「数的不利状態」、
 4DF陣も、「前線3+2インサイドハーフ」の「4:5数的不利」で、
 「ボール奪取~ショートカウンター」炸裂です。

川崎戦の「ビルドアツプ局面でのボール奪取多発」の再現となってしまいます。

3.コンサ「対抗策」
「前線からの守備~アクティブカウンター攻撃」の展開への対抗策は、
結構難しい対策ですね。
そんな中、恐らく唯一の対抗策が以下の内容です。
結論は、
【相手複数選手のアタック前のパス】しかありません。
詰まり、数的不利局面は、フォーメーション上「発生必須」で、
その回避策は「ミシャフォーメーション変更=ミシャ戦術破棄・不採用」しかあり得ません。
「ミシャ戦術・その高レベル実践」に勝負・命運を賭けているコンサにとっては、その選択は問題外、あり得ないものですね。

そこで、
ポイントは【相手横浜のアタックのタイミングを外す】プレイとなり、
【相手横浜がアタック前にパス完了】プレイしかありません。

そこで、【相手アタックのタイミング】とは?、との検討がポイントです。

コンサが、「ボール奪取~守備から攻撃へ切換」のプレイ=GK・DFラインからの「ビルドアツプ」プレイです。
そして、
「そのプレイポジション」は「横浜前線選手」より2~4m位低いポジションで、そのポジション・ポイントへ「横浜前線選手がスプリント・プレッシング」「一瞬後にアタック選手の脇選手が連動してアタック」となりますが、
そこに実は、「2~4秒」のタイミング差が発生します。
その「2~4秒差」をそのまま「待ってしまう」と「横浜前線のアタックが成功・到達」してしまう事態となってしまいます。

ここに解決ポイントがある、とピンときました。
即ち、
「コンサがボール奪取後、3秒以上掛かるパス」は「横浜の数的優位アタック」に襲われ「ボール奪取」濃厚となるため、
「コンサボール奪取後、1~2秒でパス」する方法です。

そこで、この「2~4秒」の意味が、今度は問題です。
コンサ選手は、この「2~4秒」に何をしているか?、ですが、
答えは、
・GKパス→DFへ:GKの方向を向いて(後ろ向き)パス受けが大半→「後ろ向き」から「前向き」へ立ち位置・方向転換→中盤・サイド選手ポジション・予想プレイの情報確認とパス先選手決定・判断→中盤・サイド選手へパス、  となり、<前向きへの方向転換とパス先情報確認・選別・決定>のための時間でした。
このパターンは、DF選手→ボランチ選手の場合でも同一パターンですね。

ここまで、プレイ・進行手順・意味を確認して、解決策が見えて来ました。

<前向きへの方向転換とパス先情報確認・選別・決定>時間を、
「0・解消」出来れば、
「3秒以内パス=横浜アタック前パス成功=横浜前線からの守備無効化成功」です。

答えは、
コンサの得意プレー思想・コンセプトの
【組織・連携ビルドアツプパス】です。

つまり、【2選手での連動・連携でのビルドアップパス】です。

具体敵には、

下位ポジションからのパス受けは、
第1パス受け選手
<正確なパスレスポンス・成功とするため「後ろ向き=パス出し手向き」のパス受け>プレイ 
→
第2パス受け・ビルドアップパス出し選手
<その斜め後ろにサポート・ビルドアツプパス選手ポジション・位置取り>し<その選手は「前向き」状態で、中盤・サイド等選手ポジションを事前把握・適正選手選択済み>で、
<第1パス受け選手から、ワンタッチパス=1秒タイムで>を
<斜め後ろポジション第2パス受け・ビルドアップパス出し選手>へパス、
<第2選手は「前向きのまま、事前把握・判断済みパス出し先へビルドアツプパスを、1秒でパス」>
→中盤・サイド等選手へパスとなり、「前線からの守備」は不発となる訳です。
タイム・時間は、
<第1選手パス受け・ワンタッチパス「1秒」>
<第2選手ビルドアツプパス「1秒」> の計「2秒ビルドアップパス成功」ですね。

このパス交換スタイルの典型は、
「ポストプレー」~「ポストからのバックパス」~「その位置からの崩しパス」、とのよく見る展開・局面で、
DF陣・ボランチへの応用版です。

ここまで、システマチック・オートマチックにプレイしているチームは、Jリーグには存在していませんが、欧米チームでは良く見るスタイルですね。

コンサ「ミシャ戦術」の中で実用化は、現在コンサ攻略の有力戦法「前線からの守備、ビルドアツプ局面でのボール奪取狙い」には絶好対策と考えます。

金曜試合に現地参戦予定ですが、「2-1 コンサ勝利」獲得を克ち取る「力強いサポート】実践と共に、自信の目でその攻防・対抗策を確認したいと思います。
 
       
         

posted by yuukun0617 |22:24 |