コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2016年12月01日

~進化~  【J1を進む】-2.チーム課題④個別戦術

【J1を進む】-2.チーム課題④個別戦術 をテーマとします。

四方田監督のシーズンラストコメント「来季は全選手10%アップ。簡単な事では無いが・・」で、選手へバトンが渡されました。
但し、24歳以下選手は12月初旬1週間追加練習、来シーズンは、1月14日?からと早いスタートとの予定。「育成」選手は、フィジカル強化トレーニングで、体幹強化・持久力アップ・瞬発力と走力アップで、「強さ・運動量・スピード」の10%UP集中強化開始ですね。
例年以上に長いオフ期間ですが、全選手「計画的な休養の後、個別トレーニングで10%UPしてスタート」の宿題をしっかり済まして来シーズンスタートです。

しかし、移籍・放出ばかりで、現戦力の減少ばかりはかなり心配となります。「強化ポイント」が明確なだけに、「適正選手」が「良い順に」どんどん移籍済みとなり、「残り物に福」はあり得ません。各チームの「戦力外選手」も見た上で、「最良ではなくとも、良であれば、交渉アタック」とのスタンスなんでしょうね。ただ、全チーム、同様に考えています。同水準・同列なら「勝負になる、勝てる」は、「思い上がりで、甘いです」。
「先を制す」ためには、「待ち」ではなく、「今でしょ!」ですね。

では、
④個別戦術です。
前ブログ③全戦術・システムで記載した通り、カテゴリーにより「個別戦術」の方法・狙いに相違はありません。相違は、その戦術の「実践度・達成度・完成度」で、その戦術のための「プレー・選手・選手能力」です。
つまり、「J1・トップランクの プレー能力」を行う「トップクラス選手」により「高完成度・高達成度」の個別戦術を実践する、という事です。
そのため、現J1チームは、「保有選手・選手能力」から「全体戦術」が3分類され、主戦術は、次の通りの現状です。
(1)パスサッカー戦術
高支配率=多パス数=多シュート数+前線での守備=低タックル・低クリア=低運動量・低スプリント数=高い順位 7項目が連動しています。
 「(ショート)パスの連動で、ボール支配率を高い水準で維持し、陣形は高く敵陣に近づき、強い前線での守備で、自陣リスクを減らし、シュート数を増やし、得点数を増加し、上位とする」。そのための「パス能力・テクニック・スピード・精度」の「高能力選手」で保有構成しているチームです。浦和・川崎・鹿島・G大阪・広島・神戸で、浦和は+運動量・スプリント数を落とさず、また鹿島も+スプリント数を加え、更に「高戦力」としています。
(2)ロングフィード戦術
 詳細は、後段に記載します。
(3)運動量ですべてをカバー戦術
「低支配率=低パス数=低シュート数、しかし低い陣形は攻守に困難となるため陣形は中位置=DF裏スペースカバーの守備とパスによらない攻撃のため多運動量・多スプリント回数で数的優位で打開を図る戦術」です。「選手・能力」で保有構成のレベルが低いチームは、(1)(2)以外の戦術を選択となり、残された方法です。しかし、当然の理屈で「スピードは、ボール(=パス)⇐スプリント⇐ランニング(運動量)の順」です。どんなに早くとも、パスのスピードには誰もかないません。運動量勝負では、パス勝負に、勝てる訳もありません。攻守で、低結果は必至です。 該当チームは、湘南・新潟・福岡・鳥栖(鳥栖は2のロングフィード戦術を加え、3の戦術をカバーし順位をアップさせています)です。としているもの。
コンサは、(2)戦術 
           と記載しました。
確認ですが、システムは、トップチームの(1)型も、(2)(3)型にも、「3-4-2-1」型はあり、システム選択が上位グループ入りの条件とは全く無関係です。

では、コンサの現行(2)型戦術について、進めます。
ロングフィード戦術  低支配率=低パス数=低シュート数、陣形を低い守備型=高タックル・クリア=高運動量・高スプリント数=順位中位~下位 7項目が連動です。
「パス戦術は主戦術とは出来ず、守備陣形を低く設定したブロック守備が基本となり、低い位置でのボール奪取からロングフィードが主戦術と帰結します。
そして、低い位置から敵ゴールまでとなるため、当然、運動量・スプリント回数は急増となりますが、試合全般高レベルを維持できるかがポイントで、選手のフィジカルが重要となります。もしフィジカルが保てずに低下すると、自陣低い位置にへばり付き、一方的な攻撃にさらされ、失点多発・少なくとも、得点不能で「勝ち」は獲得不能となるものです。」
また、J1では、単なるロングフィード戦術が通用させるような相手DFは殆どいません。跳ね返され、ボールロストが多発となります。該当チームは、鳥栖・仙台・磐田で中位~下位順位となります。
守勢が長時間続く大変厳しい戦術ですが、その中でも、局面を打開する個別戦術はあり得ます。
①「堅守」戦術・・「最終ラインと縦コンパクトネス」
今シーズンJ1での最終ライン「30.8m以下」、縦コンパクトネス(FWとDFの距離)「28.3m以下」が勝敗分岐点でした。(J1全チームの平均値と戦績の相関分析)
よくある誤解「低い守備ラインやコンパクト陣形」は敗戦直結、との見方は、「攻撃面」に焦点を当てたもので、「勝敗」で見ると、全く逆結果となるのです。
コンサは、最終ライン「29.3m」(D3rd上位置)
(J1比;15位です。1位磐田・2位川崎・3位FC東京・4位柏・5位鹿島・・・16位G大阪・17位広島・18位甲府)、
縦コンパクトネス「23.2m」
(J1比;ダントツ1位です。2位甲府・3位柏・4位FC東京・5位横浜FM・・)
で、陣形位置は現在値が最適ポジションです。また、「密集度」のブロック守備は、J1最強となります。
②「中盤支配戦」術
 ボール奪取位置は、J2では、リーグ下位から4番目に低い「32.3m(M3rd底位置)」でした。DFラインとボランチラインの間の位置ですが、「ボール奪取=攻守切り替え」位置が低い位置程、相手ゴールまでの距離が問題となり、「速攻」も限定されてきます。そのため、「ボール奪取位置」を上昇させ、最低限「ボランチ位置」より上としたい所です。
その戦術が「中盤支配」戦術です。内容は、ボランチ2名・前線・DF・サイドも連動・連携した組織的守備で、前線から「パス供給元」へのタイトチェックで「パス方向を限定」・サイドとボランチとDFで「パス受け手」で「ボール奪取」し、「中盤での相手パス交換を阻止」する戦術です。これが、「DFライン」まで追い込まれ守備ブロック内でのボール奪取では、単純「ロングフィード」程度しか「攻守切り替え」は発動しません。
 キー選手は、前線の守備選手、瞬発力=スプリント力のあるボランチ、同様なDFで、「都倉、深井・宮澤、福森」が読める選手ですが、ここを2倍に増加したいです。
③「ロングフィード」戦術
 DF・サイド裏スペースへのロングフィードは、「ピンポイントパス」であれば有効です。前線選手には、パスレスポンス力(トラッピィング・次プレーへの展開力)が高い選手(都倉・ヘイス・ジュリーニョ、内村は✖)が多く「精度の高いパス」であれば、1本で「大チャンス」となります。ポイントは、「精度の高いパスの供給元」です。現在は、「福森」だけで、当然相手はそこを前線選手で縛りますので、「制限される状態」が想定されます。複数選手で、ターゲット分散が絶対に必要となります。特に、「ボール奪取」想定位置のボランチに「正確なパス供給元」選手が必要です。さらに、DFにもう1名「準高精度クラス選手」が必要です。当面、「精度の高い・ゲームメイカーキッカー3名体制」で、ロングフィード戦術は得点可能域まで到達してきます。
④ロングフィード派生戦術が、「こぼれ球」からの得点戦術
前線の組み合わせとして「高さのある・スピード・スプリントできる選手」を近接位置で配置し、こぼれ球取得はそのまま「大チャンス」とします。ターゲット分散のためにも、前線は「高さのFW」2枚で組むべきですねる
⑤「ボール奪取」からの「速攻」-「ショートパス連動」戦術
短手数・ダイレクトパス・スルーショートパスで一気にシュートチャンスを狙います。
精度・強パススピード・創造性と判断の早いプレーが必須条件です。宮澤・深井・福森・進藤・菊地には片鱗が見えますが、未だJ1レベルには大きな差があり、そのままでは、即座にパスカット・ミスとなるだけです。ボランチに「優秀パサー」が必要ですね。
⑥サイド攻撃戦術
コンサのサイド攻撃では、運動量・スピード・精度・強度で著しくレベルダウンし、マツチアップしても、勝負になりません。現時点では、サイドは、守備的に位置取りしプレーに徹し、大きなサイドチェンジで、フルフリー状態の場合のみ攻撃参加ですね。サイド・クロス攻撃は、J2でも戦術レベルは上げられませんでした。J2下位レベルに通用しただけで、J2上位、ましてJ1で通用するレベルではありません。J1クラスのサイド選手が獲得・育成できるまで主戦術としては封印です。しかし、大至急、先ずは、前後退を試合全般フルに動き続けられる運動量選手を作ること(獲得か、育成か)です。シーズン後半には、「サイド攻撃」を間に合わせましょう。
⑦セットプレー
ここは、練習で熟成度を上げられる、徹底できる戦術ですね。「高さ」は、J2では圧倒的な優位でしたが、実は、J1でも、コンサが1位となりそうです。
コンサの平均値は、「181.26cm」でしたが、J1に当てはめると
1位 コンサ 181.26cm
2位 新潟  179.95
3位 磐田  179.16
4位 鳥栖  178.86
5位 FC東京178.71
・・・
17位柏   176.54
18位浦和  176.30 となりそうです。
攻守にわたり、「空中戦支配率」の上昇を集中練習課題とする事が、コンサの特長を活かした戦術となります。
但し、ここも「ボール出し手」=プレスキッカーの育成が急務です。絶対的存在の「福森」はありますが、バリュエーションと交代時対策として、右の優秀キッカーが必要です。「ボランチ・DFでの新規加入選手」の条件となりますね。もしそこで埋まらなければ、「育成」するですね。「菅」の左足、当然「小野」は狙いですが・・・

以上 「個別戦術」について記載しました。
有難うございました。

posted by yuukun0617 |20:41 |