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2008年08月14日

3戦全敗の反町JAPAN。

男子サッカー北京オリンピック日本代表、反町JAPANは、
予選リーグ3戦全敗という結果に終わった。

オリンピック開催前、マスコミは盛んにメダルと煽りたて、当の選手たちもメダルと口々に言っていた。

最終戦となったオランダ戦の敗戦後、2010年W杯への切り替えを語るアナウンサー、
「オリンピック世代から何人が日本代表に入ってくるのでしょうか?」

厳しい言い方だが、U23で結果を出せなかった選手たちが、なぜフル代表で活躍できるのか?
数年後、彼らが日本代表の主力になるのだから、
楽観的な発言など出てくるはずもないと思うのだが・・・。


決定力不足でなく実力不足/セルジオ越後
>決定力不足とよく言うけど、その言葉を使えるのはうまい国だけだよ。
>日本の場合はチャンスはあってもキック精度の低さもあって決められない。
>これからは決定力不足じゃなく、実力不足と言わないと。
>世界に出て、あらためて日本の未熟さを感じたな。


反町日本終戦「分厚い紙一重」/サッカー
>実力で劣るなら、チームとしての成熟度を上げないと勝負できない。
>W杯予選やJリーグの影響でベストメンバーをそろえた強化が遅れた。
>欧米の強豪との対外試合が実現したのは、今年の5月末から。
>ある選手は「自分も含めて、軸になる選手がいなかったし、出てこなかった。もっと戦えた」と言う。
>オーバーエージで招集するはずだった大久保もクラブの強い反対で断念。
>同じく、中盤の核として期待した遠藤も体調不良で辞退。すべての力が、北京へ結集しなかった。

>チャンスはつくっても、決めきれない。チームが2年間苦しんだ課題が、世界との明らかな実力差。
>「紙一重の差だったかもしれない。でも、その紙は分厚かった」。
>内田の言葉が、選手たちの素直な思いだった。


マスコミはあれだけ煽り立てておいて、3戦全敗後は何もなかったかのように触れない。
やはり活躍しなければ、扱いは自然と小さくなる。日本には男子サッカー以上に
強い種目が他にもあるのだから仕方がない。


北京オリンピック後に、ある程度冷静な分析がなされるのかもしれないが、
この現実の前に、実力差という結論では仕方がないというだけで先はない。
オリンピック世代の海外移籍志向も強くなるかもしれないし、セルジオ越後さんの持論である
J1のチーム数削減や秋春制導入などのレギュレーションに
かかわる変更も検討されることになるかもしれない。


札幌のように、勝っても負けてもJ1でもJ2でも応援するサポーターは増えてきた。
日本でのサッカー人気もある程度定着してきたといえるだろう。

しかし、日本には野球という国民的なスポーツがある。
今までサッカーが野球以上にアピールできてきたのは、それが世界に繋がっているからだ。
野球は、今後オリンピック競技からもなくなってしまう。
一応の野球のプロも含めた世界大会であるWBCも
アメリカのMLBの協力次第で今後どうなるかわからない。

野球にはないサッカーの魅力の一つが、世界に繋がっていることなのだから、
代表が強くなければ、サッカー人気そのものの先細りは否めないと私は考えている。
そして、企業の宣伝ではなく地域の総合スポーツクラブという理想を掲げていられるのも、
ある意味、日本代表のこれまでの功績という側面もある。
( http://ja.wikipedia.org/wiki/川淵三郎 ※VS 渡辺恒雄 参照 )


何の根拠もなくマスコミが今までつくってきた日本代表は強い
という幻想が無残にも打ち砕かれた後の惨敗だけに、
代表強化を求める声が、これでまた一段と強くなることだけは間違いないだろう。

posted by whiteowl |12:01 | National Team (日本代表) | コメント(4) | トラックバック(1)