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2008年08月02日

オリジナルと国際化 -オリンピック競技-

夏の甲子園が始まり、来週から北京オリンピックが始まる。
スポーツのニュースで埋め尽くされそうな一週間になりそうだ。

開幕試合、北北海道代表の駒大岩見沢は、後半追い上げられながらも1回戦突破。
夏の大会に弱いと言われ続けた北海道勢も今は昔か。

北京オリンピックの選手数は、男子170人、女子169人の339人で海外派遣の過去最高。
役員を含めた北京五輪日本選手団は最多の576人とこちらもかなり大規模な人数に。

しかし、これ程のオリンピック日本選手団の多さは、今回が最後かもしれない。
28競技302種目と膨らんだ種目数も、次回2012年のロンドン大会からは、見直されるようだ。

気になったので、28競技を調べてみた。
(※JOCからのコピペですが、体操や水泳は他も併せて1競技なんでしょうね。)


陸上競技
水泳・競泳
水泳・飛込み
水泳・シンクロ
サッカー
テニス
ボート
ホッケー
ボクシング
バレーボール
ビーチバレー
体操・体操競技
体操・新体操
体操・トランポリン
レスリング
セーリング
ウエイトリフティング
自転車
卓球
馬術
フェンシング
柔道
ソフトボール
バドミントン
ライフル射撃
クレー射撃
近代五種
カヌー
アーチェリー
野球
トライアスロン
テコンドー

(※日本不参加)
バスケット
ハンドボール


(※並べてみると、これだけ競技があって、ほとんどの種目で
代表選手を多数送り込めるというのはすごいことだなぁと改めて思う。)


野球とソフトボールは、次のロンドン大会からなくなる。
最大の理由は、アメリカのMLBの非協力的な態度とされるが、
両競技で欧州勢が強くないということもあるだろう。

柔道のように日本の武道が、世界に受け入れられて国際化し、JUDOになった例はある。
しかし、国際大会のポイント重視の柔道を見るにつけ一本をとるという
本来の柔道では、なくなってきつつあることを感じる。

武道の元を辿れば、それは武術に至る。武術は殺人術だ。
元々そこにあったのは、一発で仕留めるか仕留められるかの究極の命のやり取りであった。
やるかやられるかの世界で、ポイントをとって優位にたつという発想はない。

カラー柔道着問題も含めて、スポーツが国際化するということは、
様々な国の文化がそこに入ることを意味する。
様々な国で、独自のJUDOがそこに生まれる。
柔道がJUDOになってしまった以上、それは避けられないだろう。
最早、JUDOは日本だけのものではない。それは良いことでもある一方で、
オリジナルの姿は薄められてゆく。


野球とソフトボールは、オリンピック種目復活のために国際的な普及を目指すという。
それは野球とソフトボールという種目自体の変革を意味するかもしれない。
今後、私たちの知る「野球」が変わっていく可能性がある。
野球のタイブレーク制導入は、その始まりなのかもしれないと思った。

posted by whiteowl |23:52 | Column | コメント(3) | トラックバック(1)