2011年10月08日
若梟の天皇杯
主力を休ませ、U-18主体で臨んだ水戸戦。 なんとキャプテンマークを付けたのは古田だった。
↑道産子&高校生が多い若梟主体のスタメン http://www.consadole-sapporo.jp/info/topteam/detail/t2_111008.html (札幌公式 試合記録) コンサユース強化試合ともいうべき試合は意外な方向へ進んでいった。 三上と純貴の2トップは、4-4-2や4-4-1-1を形成し、水戸の4-4-2とがっぷり四つに。お互いに中盤をコンパクトにし、ラインを上げたためピッチの中央1/3のエリアでこう着状態が続いた。0-0ではあったがボール奪取の攻防が繰り返され、見応えのある前半だった。左サイドの西村が縦のスルーパスを古田へ通したシーンが印象的であった。 ユースで目立ったのは奈良。ファールも気にせずガツガツ当たって行くからとにかく頼もしい。若い時の曽田を彷彿とさせる動きを見せた。鈴木隆行にも臆するところなく立ち向かった。前線までボールが繋がらずコータはあまり存在感が無かった。岡山とのマッチアップも少なかった。 ボランチは荒野と前が無難にこなした。鈴木によって4バックのラインが下がり中盤が間延びした時間帯は苦しそうだったが、4-3-3や3-3-3-1のような展開になるとショートパスが繋がり持ち味が出ていたようだ。特に荒野のパスは創造性があり、今までのトップの選手達に無いセンスを感じる。 雨中決戦になった後半は一転して点の奪い合いになる。両チームとも最終ラインとGKが踏ん張っていたが、大粒の雨で芝がすべり守備陣に疲れが見え始めてくる。 ユース小山内の投入で守備の安定化を図ると流れがコンサに傾き始める。 榊は「何かやってくれそうだ」という観客たちの期待に見事に応えた。 スタジアムが総立ちになった。後半40分に勝ち越しGOALを決めた榊だ。左サイドへ抜け出してGKと1対1を落ち着いて技ありのシュートを放った。水戸も震災に負けずによく走るチームをつくった。18番鶴野は積極的な守備、位置取りで存在感を見せた。柱谷監督も昔とは違う。もっと楽に勝てると思っていただろうが、ガンバと当たっても走り負けしなければ面白くなるのではないか。 できればコンサユース主体チームとガンバの試合も見てみたかったけれど。2-1で勝ったと思ったんだけど…。 今回の布陣(戦い方)は水戸をなめたものではない(と思う)。ただリーグ戦を意識した主力温存と、四方田監督が育てたU-18の実験の場、公式戦を使った公開実験の意味合いが強かったと思う。これは来年への布石、特にJ1を見据えた強化の方向性の一部をサポーターにアピールするには十分なものだったと言える。
↑鈴木師匠と握手するDF37奈良(右端) <水戸:柱谷哲二監督コメントより> 「札幌の選手のレベルの高さに驚かされました。J2で昇格争いをしているチームだけに、層が厚いな、ということを感じました」 <石さんのコメントより> Q:負けはしたものの、アカデミーの若い選手が健闘していたと思うが。 「奈良は初めてトップのゲームに出たのですが、本当によく頑張っていたと思います。ただ、もう少し冷静にプレーしていれば、もっとクレバーなプレーができると思います。前はボランチとしてすごく良くバランスを取っていた。前半などは荒野と一緒に、本当にいいバランスを保ち、攻守の切り替えもできていました。ただ、後半になったときに、彼らのバランスが崩れてカウンターを受けてしまった。やはり90分間を通してのプレーをしていってほしいと思います」 Q:得点した榊選手については。 「彼のスピードというのは、ああいう形になれば決定的なチャンスを作ってくれるだけのものだということは過去の親善試合などでもわかっていました。ただ、いいパスが出れば仕事をする、というだけではいけない。ゲームの組み立てなども考えながら、これから出来るようになっていってほしいと思います」 http://www.jsgoal.jp/game/2011/20119999999220111008.html (ゲームサマリー 第91回天皇杯 2回戦 札幌 vs 水戸) 【若梟メモ 2011.10.08】 DF37 奈良 竜樹 Tatsuki NARA 1993/9/19 北見 DF36 小山内 貴哉 Takaya OSANAI 1993/6/15 札幌 MF31 前 貴之 Takayuki MAE 1993/9/16 札幌 FW33 榊 翔太 Shota SAKAKI 1993/8/3 清水 1993コンサ黄金世代と呼ばせてもらおう!! http://www.consadole-sapporo.jp/youth/ ↑この30番台達が次代のコンサを担っていく。将来が楽しみだ。 http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00126627.html 【第91回天皇杯 2回戦 札幌 vs 水戸】 レポート:雨中のシーソーゲームを制したのは水戸。 札幌は若い選手らが躍動したが、あと一歩及ばず(11.10.09)
posted by odo |18:19 | コンサユース | コメント(2) | トラックバック(0)