コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2012年08月19日

魅せた!ウッチー&ウエハラ

勝負にこだわるなら、あるいは残留にこだわるなら、2-2に追い付いてからの戦い方に不満が残るだろう。
しかし残留に関しては、仙台戦の前半の遅攻を見て10%がゼロ%になったと思っている。スタメンの及び腰に幻滅したのである。J1残留にはシステマティックな速攻が不可欠だし、速攻で先制し逃げ切るしかない。攻撃から守備のリズムを作るパターン。

今のコンサはポゼッションだけで安心してしまっている。ボールを持たされているにすぎないので「支配」はできていない。支配できないってことはカウンターが武器なのかと思われがちだが、確固たるカウンター戦術もない。半ポゼッション半カウンターなのがコンサだ。シュートを打つ選手、打たせる選手の役割分担があいまいだし、守備もマンマークかゾーンかあいまいだし、あいまいだらけのファジーコンサなのだ。ファジアーノ、君は悪くない。前置きここまで。

仙台戦は結果として逆転勝ちしたが、内容的にはよろしくなかった。攻めに関しては神戸戦の方が良かったのではないか。少数意見かもしれないけど、スカパー録画を見てそう確信した。
「勝敗は二の次」、「残留にはもうこだわらない」という視点でいくと、神戸戦の評価は悪くない。組織として90分間トータルとしてはお粗末な試合運びだと片付けてしまわれがちだ。
ただ同じ2点差の敗戦でも、0-2よりはマシじゃないのか、という評価はしたいのだ。
0-2からよく追い付き、スタジアムを揺らし一時的だけども神戸を追い込んだ。西野監督が「都倉を入れ攻撃的メッセージを出したのは、コンサドーレの勢いを止めるため」だと述べた。
神戸の野沢主将はフェアプレーフラッグにサインする時から、風格というのか貫禄というのか、そういうオーラが漂っていた。鹿島時代から強烈なFKの名手のイメージがあったが、最後は神戸の「個人技」にやられた感がある。平たく言えば楽天マネーには勝てないな、という印象。そういう選手層に関しては今更言っても始まらないこと。だから2-4というスコアは、イコール、財力の差と割り切ってしまった方がいい。むしろ健闘したと褒めてやらなきゃ、札幌の選手には気の毒だ。監督の差ももちろんある。これは来年以降考えよう。

札幌の失点に関しては、「急造」だし「ざる守備」だし、いまさら治るはずもない。「神戸が凄かったんでないかい?」で片付けたい気持ちで一杯。あえて書くならば、守れない10番、これに尽きる。後ろから引っ掛けて倒してしまったのはポジショニングが悪いからだろうけど、野沢の演技にも見える。野沢が一枚上手だったのだ。そう納得するしかないっす。
宮澤は起用法の被害者のような気もしている。あまりにも役割が中途半端になりすぎてるので、最近じゃ可哀相に思えてくる。宮澤だけのせいじゃないけど、宮澤が失点に絡んでるので書いちゃった。岩沼も奈良もジェファンも、GK杉山もみーーんな落ち込んでるんだろうな…
ネガティブな話題はここまで。

一時的ではあるが「コンサの勢い」は、またしてもウッチーがもたらした。
ハモンに使われるのではなく、ハモンを使ったウッチー。
そして同じFWの上原慎也の特長を引きだした左からのクロス。
ウッチーがハモンのPKを呼び込み、上原の同点ヘッドを導いた。この結果は今のコンサにとってかなり大きな成果であり、特筆すべき点だ。

FWだから点取ってナンボだと、昔の俺なら書いたかもしれない。しかし、上原の打点の高い、これぞコンサの、これぞJ1級のヘッドを生んだウッチーの柔らかいアシストボールを高く評価する。
上原のヘッドはコンサのゴール裏側に突き刺さり、2-2のスコアをもたらした。数分だけだったけれども2-2になった。こういうゲームは敗戦でも記憶に残る。
夏休みで子どものファンも多かった。後々、生きてくるGOALだと思う。子どもたちはまたコンサの試合を見に来るだろう。

20120819-00.jpg
最近のウッチーは周りが見えている。枠も見えるといいね

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札幌ゴル裏側にぶち込むGOALは3割増し(何が?)

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高いジャンプ、高い打点、

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それに強力な首のひねり…芸術的な離れ業だ

上原慎也のジャンピングヘッドは、数少ないコンサの武器と言えよう。
練習の賜物なのだろう。J1でのGOAL記録は一生残る成長の証。
めでたいGOALだと心から思う。
沖縄からスカウトした村田コーチも喜んでいるだろう。


http://www.jsgoal.jp/game/2012/20120100010120120818.html
(ゲームサマリー2012 J1 第22節 札幌 vs 神戸)

「…でも最近は、前線に上原を入れた3-5-2にすれば絶対に得点が取れるという雰囲気もあるし、手応えもある」(ウッチー)

余談だけど(来年に向けての話題かもわからんが)、最近コンサの4-2-3-1ってやっぱりダメじゃんと思ってて、でも3-5-2の化石システムもなんだかなー、なんて思ってた。間を取って3-4-3とか4-3-3、全然違う4-4-2とか4-4-1-1とかって考えてるけど、結局「個」が強くならないとシステムだけ変えても意味無いような気もするし、こういうのって現場ではもう考え抜かれてるから、やっぱりトレンドの4-2-3-1を貫くのだろうか、なんて思ったり。


「特に都倉が入ってからいい形が生まれるようになって、そこから3点目、4点目を取ることができた。その部分は収穫になる」(野沢)

両チームとも控えの選手がゲームを動かした試合になった。
そういうゲームは観客を飽きさせない。勝ち負けはともかく今後も、終了のホイッスルがなるまで観客が席を立たないような試合運びを望みたい。





1試合1試合が1回きりのライヴだ。
興業として成功か失敗かは、観客の満足度(拍手)で測れる。
負けたら絶対に拍手しない…こういう客は年々減っている。ぬるい層ほどしぶとくスタジアムに通い続けているとも言える。勝利至上主義なサポはスタジアムに来ないでスカパーで見てるのかな?(笑)

ぬるいサポが増えて、厳しいサポが去っているというのともまた違う。明らかに厳しかったサポが優しくなっているのだ。よりチームの現状に寄り添っているのが厚別の観客だ。リピーターが何十何百と観戦歴を重ね、目が肥え成熟している証拠かもしれない。
負けてもこんなに拍手している客がいる。去年までは不思議だったのだが、今年はなぜかよく理解できる。なぜなら「J1で通用する選手を育てる」というのが5段階計画の主旨だったから。クラブの理念は誰が社長でもGMでも監督でも変わらない。「J1で通用する技術」が試合会場で発揮されれば一定の評価を下すべきなのだ。J2とJ1はそれだけ段違いだということ。だから残り少ない「J1」の試合で何らかの答えを選手達は出していって欲しいし、観客もそこを期待し楽しんで欲しいと思う。J2に落ちればまた「勝利だけ」を追求する日々が続くのだから。

拍手=顧客満足とするなら、負けても拍手されるサッカーを見せ続け何らかの「戦いっぷり」なり「内容」で拍手をもらうしかない。
拍手をエナジーに変えて、次の試合の拍手へ。今のテーマだろう。
ダントツ最下位と言う現実を受け入れながら、良いトコ探しするのも観戦に必要な要件となる。
選手達には常に前を向いていて欲しい。
ゴール裏のダンマクに「どんなに苦しくても」という言葉が入っている。
「苦楽の共有」こそ、永年コンサを支え続けるための唯一の道だ。

「今季初めて0―2から追いつく粘りをみせながらの惜敗に、8117人のサポーターからは拍手が巻き起こった」

8117人のサポーターからは拍手

↑みんながみんな拍手したって事は絶対ないぞ。報知、嘘は書くなよ(笑)
負けたら普通は拍手しないものだよ。熱烈な奴ほどね…

http://hochi.yomiuri.co.jp/hokkaido/soccer/news/20120819-OHT1T00083.htm
(惜敗で11年ぶりJ1連勝ならず…札幌  @スポーツ報知)

posted by odo |03:12 | 厚別劇場 | コメント(2) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:魅せた!ウッチー&ウエハラ

拍手してません!
勝ち点無しのゲームで拍手なんて自分には無理です^^;

posted by たかゆき| 2012-08-20 00:24

Re:魅せた!ウッチー&ウエハラ

>たかゆきさん
拍手するしないは人それぞれでいいと思います。
「負けても拍手」が主流派なので、コンサのカラーだと思います。もう塗り替えられるレベルではない。ぬるいと言われればそれまでです(笑)
一種の予定調和だと思います。「お疲れ様」の拍手でしょう。最近では目くじらを立てなくてもいいんじゃないかと思うようになりました。

posted by odo| 2012-08-20 07:04

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