2010年11月28日
500m美術館の作品鑑賞
先週の勤労感謝の日に行われた試合はキックオフ時刻が17時で、休日も平日と同じ時刻に起きることにしている人間にとっては、たとえ先行入場に間に合うようにドームへ向かうとしても、中途半端に時間を持て余すスケジュールでした。 朝から色々な予定があったのに早めに片付いてしまい、早過ぎるのは分かっていたけど昼頃に家を出ました。 大通で下車して地下街で昼食を食べたり買い物をした後、地下鉄東西線の大通とバスセンター前とを結ぶ地下通路にある「500m美術館」を眺めてみることにしました。 →さっぽろアートステージ2010の500m美術館ニュース ここは、地下通路という日常的な空間を美術館に変えてアーティストの作品を展示する場となっており、今回は私が気に入った作品を2つ紹介します。機会があったら、また別の作品を紹介するかも知れません。 空いている広告枠を有効に使いたいという発想が起源かと想像しますが、通路を美術館として利用すれば、広告枠が埋まると同時に作品を展示する豪華な「額」としてそのまま利用できます。 アーティストにとっては、ギャラリーなどに展示するよりも貸館料を節約できて、しかも多くの市民に向けて作品を発表できる、一石二鳥(not ニトリ)のメリットがあるでしょう。 ただし通行人は目的地に急ぐ場合が多く、わき目も振らず足早に通り過ぎがちなのは否定できません。 かつて長さ400mのベンチがギネスブックに載ったんだから、500mの美術館も載るのではないか? と思ったりするとルーブル美術館に怒られそうです。
切り絵作家の佐藤隆之さんの作品の一つで、離れて見ると鳥の羽根で作ったように見える「天使の翼」 近寄ると、素材は本物の羽根ではなくて紙のようです。 羽根の形に切った白い紙のパーツを重ねながら並べてあり、それぞれの羽根には細かい切り込みを入れてあります。 背景になっている紙には細かい穴をたくさん開けて、柔らかい透過光の模様を作ってありました。 1枚の羽根の両側を切り込む回数に羽根の枚数を掛けると、いったい何万回切り込まなければならないのか・・根気がいる作業は自分でも好きなんですが、これは気が遠くなって無理です。 作品のテーマは、「誰もが持つ、心の優しさと幸福感」だそうです。 この日の試合に勝ったから幸福感は持ってますけど、心の優しさは・・自信がありません。 作品を収める広告枠には奥行きがあり、その深さを有効に使うことも出来ます。 作者が誰なのか忘れたけど、細い木の枝なのか針金なのかを組み合わせて、枠というか額の内部空間を埋めてる作品がありました。 (追記)若井ちえみさんの「脈」という作品でした。 左右に離れた位置から撮影した写真を並べれば、立体視できるはずだと思い付いてトライしました。 左の写真を左目で見て、右の写真を右目で見て頭の中で合成すると、枝の絡み具合が立体的に見えます(か?)
立体視が難しい場合には、真ん中に仕切りを立てると見やすくなります。 全体的に、電飾広告枠の特性(裏側から照明を当てて透過させる効果)を利用した作品が多かったです。 往復で1000m歩いたことになるから、少しは運動不足の解消になったはずだ・・と思っても、ゆっくり歩いたんじゃカロリーは消費しないんだよね。 時間がたっぷり余ると思っていたのに、いつもと同じタイミングでドームに着くことになりました。 最後のおまけに、アンコール 「おい、小池!」(徳島県警) ドームの場内アナウンスでは、何度も「小池は・・」とか「小池を見かけたら・・」と放送され、関係の無い小池さんは不愉快だったに違いありません。 せめて「小池容疑者・・」と言うべきでは? ※小池俊一容疑者は、2012年10月19日に死亡しました。
posted by 雁来 萌 |07:22 | 雑念 |
スポンサーリンク
スポンサーリンク