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2016年09月05日

しまりす保育園(4)

里親さんが決定し、しまりす保育園を卒園する頃
仔猫ちゃんの瞳は、キトンブルーからゴールドがかった本来の猫の瞳の色へと変わりつつありました。

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卒園の朝まで、私は自分の不甲斐無さが苦しかった。今もかも。 でも、この仔猫ちゃんがくれた夏の終わりの嵐のような2週間は、 猫と暮らす優しい生活を私に思い出させてくれて、 小さな生き物の鼓動や体温の愛おしさを味あわせてくれました。 ありがとう。ごめんなさい。でも、ありがとう。 どのようなお名前を付けていただき、どんな風に暮らすのか、どうかどうか幸せに暮らしてくれますように。 里親さんからの近況報告を、首をながーーーくしてお待ちしたいと思います。


posted by しーちゃん |22:57 | 猫の事 | コメント(6) |

2016年09月05日

しまりす保育園(3)

自分に出来る精一杯のお世話をしながらも、気持ちが落ち着かない日々でした。

何が正解なのか、何が仔猫ちゃんにとって最善なのか、考えても考えても結論が出ず、
自分の心の狭さ、心の弱さに、嫌気がさしていました。
職場の近くに神社があり、毎日お参りして、一番良い方向にどうかお導き下さいとお願いしていました。

( ※ 写真は、その当時ではなく、全てが片付いた後に改めて撮ったものです)
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とっても小さなサイズの「えんむすび守」。 ↑ 可愛らしい♪
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ふと見ると、狛犬に小さな「子狛犬?」が!! お母さんにピットリ寄り添う姿が仔猫ちゃんと被って見えて・・・ 犬なんだけど、なんだか御利益ありそうな気もして・・・お参りの後、毎回撫でていました。
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保護から10日経つ頃には、すっかり家猫らしくなり まだ臆病で怖がりな面もあるものの、仔猫らしくじゃれて遊んだり出来るようになりました。 こんなリラックスしたポーズもするように・・・ ↓
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その頃、たてつづけに里親候補の問い合わせがやってきました。 動物病院でチラシを見た方、職場関係の紹介、サポータ関係の伝手、など 最終的には4組の方達に気にかけてもらい、声をかけてもらい、考えていただける事になりました。 どの方もみなさん優しく、安心できる方達ばかりでした。 <つづく>


posted by しーちゃん |22:56 | 猫の事 | コメント(0) |

2016年09月05日

しまりす保育園(2)

保護した仔猫ちゃんは、最初の3日間はお母さんを呼んでニャーニャー鳴き通しでした。
自分の現状を理解できず、不安と恐怖に耐えていたんだと思います。

それでも、仔猫ちゃんはとてもお利口さんでした。
トイレも1回目から失敗無し、ゴハンもお水もこぼさずにキレイに食べます。

4日目から少しづつケージから出して、自由に探索させてあげると、
自分の落ち着く場所を見つけ、ニャーニャーと鳴く事も無くなり、仔猫らしくオモチャで遊び始めました。

表情が少し落ち着いてきました。 ↓

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こんな可愛らしい表情やしぐさも出来るように^^
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瞳はグレーがかった青色で「キトンブルー」と呼ばれる、仔猫独特の色味でした。 この事からも、このコがまだまだ母猫と離れるタイミングでは無かった事が伺われます。 (キトンブルーは成長に伴い、本来の瞳の色に変化していきます)
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<つづく>


posted by しーちゃん |22:55 | 猫の事 | コメント(0) |

2016年09月05日

しまりす保育園(1)

北海高校が甲子園の決勝で爽やかに闘った、8月21日(日)。
その日の札幌は、日中にザザーッと大粒の雨が降っていました。

雨がやっと上がった夕方、夕食の準備をする前に買い忘れのキムチを求めて
自宅隣のコンビニにプラプラと立ち寄った帰り路、
ギャーギャーと泣き叫ぶ断末魔のような声が聞こえてきました。

それは、赤ちゃんが泣き叫ぶような声にも聞こえ、動物の声にも聞こえ・・・
あまりの危機迫る泣き声に引き寄せられるように、
向かいのマンションの植栽の傍まで行ってみました。

激しく泣き叫ぶその声は、ある場所まで行くとピタッと止まりました。
その場所で立ち止まり、その植栽の下の方をそーーっと覗いてみると・・・
小さな小さな仔猫が、震えて動けなくなっていたのです。

ぎゃぼーーーーーーっ!!

ど、ど、ど、どうしよう。
その日は、日中は雨も降っており、夜間には台風の警報も出ておりました。
どう見ても、独りで生きてはいけない小ささで、
このまま放置すればおそらく明朝には、カラスのエサになってしまうだけです。

少し距離を置いて観察し、母猫が迎えに来ないか様子を見ていましたが来ず・・・。
車の往来もある道路がすぐそばにありましたので、
どうしても、どうしても放ってはおけず保護する事にしました。
意を決して捕まえたものの、仔猫も命がけの抵抗をみせまして、小さな小さな歯で私の手を噛みました。
すげー痛かったです。
でも、捕まえた以上、もう絶対に離す事は出来ません。

大急ぎで家に持ち帰り、キャリーバックに入れ、日曜日の夕方でも開いている動物病院を捜しまくり
やっと見つけた病院へ家着のまんま、タクシーに飛び乗り診て頂きました。
あまりの怒涛の展開に何が何だかアタマの中がゴチャゴチャになっているところへ、
先生から「ところでこのコはどうしますか?」との質問が・・・。

どうしよう。

どうしても放っておけず、つい保護してしまったけれど
私には小さな命の一生分を預かる覚悟は全く出来ていませんでした。

保護当日の仔猫ちゃん。↓
ものすごーーく険しい表情です。怖かったんだよね。

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ミュウミュウを失って半年が経ちました。 少しづつ、ミュウミュウの居ない生活に折り合いを付けながら慣れてきていました。 それでも、やはり ミュウミュウの最期の日々は今でも頭から離れる事は無く、 あの辛さ、愛する者を失ってしまう恐怖をもう一度受けとめる覚悟はどうしてもつかず、 動物病院で里親募集の手続きをお願いする事にしました。 保護3日目の仔猫ちゃん。 ↓ まだ怯えた表情をしています。
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動物病院で獣医師会の里親募集の手続きをお願いし、自分でも里親募集のチラシを作成し、 知り合いの方、職場の仲間、サポーター仲間、マンションの掲示板、近所の動物病院などに、 掲示してもらうようお願いしました。 そうしながらも日々の仔猫ちゃんのお世話をしながら、 このコの一生を受け入れる一歩を踏出せない自分を自分でとても責めていました。 仔猫ちゃんにもそれを見透かされているようで、苦しかった。
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仔猫ちゃんは、生後2カ月くらい 母猫からチョロチョロ離れて遊び始める??くらいの時期ですから あの日の急な雨が影響したのか、アクシデントで母猫とはぐれてしまったのでしょう。 体重は800gでした。 ノミダニも無く、寄生虫も無く、毛も汚れていませんでした。
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<つづく>


posted by しーちゃん |22:50 | 猫の事 | コメント(0) |