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2016年09月05日

しまりす保育園(1)

北海高校が甲子園の決勝で爽やかに闘った、8月21日(日)。
その日の札幌は、日中にザザーッと大粒の雨が降っていました。

雨がやっと上がった夕方、夕食の準備をする前に買い忘れのキムチを求めて
自宅隣のコンビニにプラプラと立ち寄った帰り路、
ギャーギャーと泣き叫ぶ断末魔のような声が聞こえてきました。

それは、赤ちゃんが泣き叫ぶような声にも聞こえ、動物の声にも聞こえ・・・
あまりの危機迫る泣き声に引き寄せられるように、
向かいのマンションの植栽の傍まで行ってみました。

激しく泣き叫ぶその声は、ある場所まで行くとピタッと止まりました。
その場所で立ち止まり、その植栽の下の方をそーーっと覗いてみると・・・
小さな小さな仔猫が、震えて動けなくなっていたのです。

ぎゃぼーーーーーーっ!!

ど、ど、ど、どうしよう。
その日は、日中は雨も降っており、夜間には台風の警報も出ておりました。
どう見ても、独りで生きてはいけない小ささで、
このまま放置すればおそらく明朝には、カラスのエサになってしまうだけです。

少し距離を置いて観察し、母猫が迎えに来ないか様子を見ていましたが来ず・・・。
車の往来もある道路がすぐそばにありましたので、
どうしても、どうしても放ってはおけず保護する事にしました。
意を決して捕まえたものの、仔猫も命がけの抵抗をみせまして、小さな小さな歯で私の手を噛みました。
すげー痛かったです。
でも、捕まえた以上、もう絶対に離す事は出来ません。

大急ぎで家に持ち帰り、キャリーバックに入れ、日曜日の夕方でも開いている動物病院を捜しまくり
やっと見つけた病院へ家着のまんま、タクシーに飛び乗り診て頂きました。
あまりの怒涛の展開に何が何だかアタマの中がゴチャゴチャになっているところへ、
先生から「ところでこのコはどうしますか?」との質問が・・・。

どうしよう。

どうしても放っておけず、つい保護してしまったけれど
私には小さな命の一生分を預かる覚悟は全く出来ていませんでした。

保護当日の仔猫ちゃん。↓
ものすごーーく険しい表情です。怖かったんだよね。

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ミュウミュウを失って半年が経ちました。 少しづつ、ミュウミュウの居ない生活に折り合いを付けながら慣れてきていました。 それでも、やはり ミュウミュウの最期の日々は今でも頭から離れる事は無く、 あの辛さ、愛する者を失ってしまう恐怖をもう一度受けとめる覚悟はどうしてもつかず、 動物病院で里親募集の手続きをお願いする事にしました。 保護3日目の仔猫ちゃん。 ↓ まだ怯えた表情をしています。
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動物病院で獣医師会の里親募集の手続きをお願いし、自分でも里親募集のチラシを作成し、 知り合いの方、職場の仲間、サポーター仲間、マンションの掲示板、近所の動物病院などに、 掲示してもらうようお願いしました。 そうしながらも日々の仔猫ちゃんのお世話をしながら、 このコの一生を受け入れる一歩を踏出せない自分を自分でとても責めていました。 仔猫ちゃんにもそれを見透かされているようで、苦しかった。
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仔猫ちゃんは、生後2カ月くらい 母猫からチョロチョロ離れて遊び始める??くらいの時期ですから あの日の急な雨が影響したのか、アクシデントで母猫とはぐれてしまったのでしょう。 体重は800gでした。 ノミダニも無く、寄生虫も無く、毛も汚れていませんでした。
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<つづく>


posted by しーちゃん |22:50 | 猫の事 | コメント(0) |

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