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2007年10月19日

ヒデの言葉から知る決戦の前に選手ができること・サポができること

『いきなり技術が飛びぬけて上達するとか、足が突然に速くなるとか、ありえないでしょう。
だから、体のコンディションを上げること、集中力を高めること、それが重要だと思う』

W杯ドイツ大会開幕の日。
ヒデが言った言葉。



『おれは普段感情をあんまり表に出さなかったし、
クールを装っていて、サポーターとの距離も近くはなかったと思う。
でも、本当はいつもみんなの応援があるから戦えたんだ。
それだけは自信を持って言えるよ』

引退を決めて戦ったブラジル戦敗戦のあとの気持ちを、後日振り返って。
ヒデが言った言葉。



昨日は、本屋さんへ。

めざすは『しまふく寮通信』
いまさらながら、
ドームできっちゃんにサインをしてもらった本は実家の母にあげたので、
我が家用に、再び購入。

で、スポーツコーナーにある『しまふく寮通信』を手に取ったあと、
横においてあった本に目が行く。

 
 『中田英寿 誇り』   (小松成美 著)

サッカー選手でなくなったヒデには、興味関心がわかない私だけれど、

サッカーにこれほどの思い入れを持つようになったきっけはヒデだったし、
コンサ隊の根っこの部分は、ヒデが縁結びだったし、

ヒデのサッカー選手としての最後をきちんと知っておきたい、知っておくべきだと、
この本を購入した。

小松さんが書いた『中田英寿 鼓動』は、
表に出ないヒデの本質に迫っていて、読み応えある本だったから、
その続編であるこの本も間違いなく真実を伝えてくれるものだろうと期待して。


夕方から夜にかけて、一気に読み終えた。


そこには「苦悩するヒデ」の姿があった。


イタリア移籍後のオーナー・監督・戦術との長い長い戦い。

ログペイン症候群の激しい痛みとの戦い。

トルシエの理解しがたい人間性に代表辞退を考え。

ジーコの人間性に代表引退を思いとどまり。

しかしながら、

いかんともしがたい、他の代表選手たちとの意識の乖離。

自分自身にもやって来た理想と現実のズレ。


これだけ悩み苦しんだ時間を経ての決心なら、

誰もヒデをとめることは出来なかったのだろうと、思った。


ドイツW杯の日本代表について。

『本来のパワーを発揮できたら、1次リーグどころかもっと上までいける力があったと思う。
その力を出し切れずに終わってしまったけれど、だからといって日本のサッカーが世界に通用しないなどと思わないで欲しい。
今、気づくべきことは、自分たちの力を百パーセント出し切れぬままに終わったんだということ。
チームメイトに伝えるとしたら、おれは、それを一番に言いたい。』

『おれが考えるに、百パーセントの力を出せない原因は、すべてメンタルの部分にあると思う。
強い精神力を持てば、どんな状況になろうと今の2倍くらいの力を出していける。
技術は高い。
だからこそ、世界に太刀打ちできるハートの強さを持とう。
それに気づいてほしかったんだけど・・・
おれの言い方が悪かったのか、上手く伝わらなかった。
それは、一番悔やむところではある。
実力がなくて負けたなら受け入れるしかないんだけれど、実力があってそれが出せずに負けてしまうことほど残念なことはないからね。』


20071019-00.jpg


posted by No.1 代表:くー |10:03 | コメント(0) |

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