コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2023年11月16日

〜進化〜239)コンサのシュート内容分類と点検⁈

コンサの継続・経年課題である「シュート得点力」につき、現況確認をして来ましたが、
本ブログでは、
「コンサ・シュート内容分類と点検」
をテーマとしてみます。
どんなシュートが[有る]のか・逆に[無い]のか、
どんなシュートが[必要]なのか・[加えるべき]なのか、等々、確認と点検してみましょう。

先ずは、前提理解として、「シュート内容や分類」の確認から。
シュートは、大まかには「距離」「シュート(ボール)内容」「局面(シチュエーション)」で分類されます。

「距離」
・[通常]通常レンジ=PA(ペナルティエリア)内からのシュートで、PA内シュートが「より得点効果大」とされ、それを目指し、そこまで、相手守備陣を突破する事が[決定機構築能力]とされます。コンサは、この[決定機構築力が
リーグ断トツ]とされている訳で、結果的に[リーグ最多シュート]チームとなっているものです。
・[ミドル]PA外シュートで、A’3rd(アタッキングサード・攻撃エリア)までレンジのシュートで、距離が離れる分、メリット;GKやDFの意表を突き、ブロックの無いシュートコースやブロックタイミングの隙を突く、デメリット;距離が有り、方向性と強さとブロックタイミング余地が困難で、成功率激減となります。ポイントは「シュートスピードとコントロール」で、プレーは「コンパクトな振り、コースを狙う、全力シュートでコントロールを付ける」との難しいプレーとなります。
単なる「キック力」だけでは、得点可能性の只管ゼロミドルにしか成りません。
「スピード有るキックに、正確なプレー技術と冷静プレー」選手にのみ可能なシュートです。
・[ロング]A‘3rd外からのシュートで、ミドルより更に距離が有り、GKセーブが増加するデメリットにより、「GK位置とタイミング」が最大ポイントとなります。ミドル以上に「キック力とコントロール技術」が必要となり、可能選手は相当限定となります。

「シュート(ボール)内容」
・[ストレート]通常・大半シュートで、「タイミングとコースとスピードをコントロール」する事がポイントです。
・[ループ]GKの届かない頭上を超えるシュートのため、「GKの位置と距離感」がポイントとなる、ややテクニックシュートです。
・[ドライブ(縦回転)・カーブ(横回転)]そのままストレートではシュートコースが無い場合、壁ブロックやGKを超える縦回転、横回転で、高いテクニックが必要で、「テクニックとコース」がポイントです。
・[無回転(ナックル)]シュートのボール無回転で、高低・左右にズレるコース変化シュートで、特に、GKセーブを突破する可能性の高いハイテクニックシュートで、ゴールまで距離が有ればある程、ボール変化幅が拡大し、「離れた位置からのシュート」がポイントとなります。
・[グラウンダー]地上スレスレや地面を這うシュートで、GKセーブの弱点となる、地上スレスレエリアを突くシュートで、ボールの中心かその上を蹴るプレーで可能で、技術的に低く、多数選手が可能となります。

「局面(シチュエーション)」
通常シュートは、相手守備陣のシュートブロックが待っています。シュート予測を前提に、タイミング・コースを塞ぐものです。そのため、相手シュートブロックを躱す「特殊シュート」が以下の通りとなります。
・[ダイレクト(ノートラップ)]GK・DFの予測しづらさが最大メリットで、当てる面を意識し、確実にミートする。ボールと動きのタイミング・距離感がポイントで、練習により、技術的に全選手可能です。
・[ボレー]予測しづらさとボールスピードが特徴で、空中ボールを直接シュートし、蹴る瞬間までボールを見続ける事がプレーポイントです。練習が必須のシュートです。
・[オーバーヘッド(バイシクル)]予測しづらさが特徴で、コースとタイミングが困難なハイテクニックシュートで、早目のタイミングジャンプ・プレーがポイントです。得点確率は低いシュートです。
・[スコーピオン]予測しづらさシュートで、極めて希少シュートですが、前方に足を投げ出し、踵で蹴り込むシュートで、無理な体勢プレーとなるため、故障と隣り合わせの危ないシュートで、プレー選手は極めて少ない訳となります。
・[スライディング]予測しづらく、コントロールの高いシュートですが、最大ポイントは、GKの位置を確かめる事です。基本プレーの派生シュートで、全選手可能シュートとなります。

簡潔・ポイントのみ記載でも、かなりの多種類・多様となりますね。
という事から、「選手毎に、可能シュートの差」は相当発生していて、「そのまま放置」は、「シュートプレーレベルの格差」の原因・根幹となります。

では、コンサの状況です。

「距離」;DataLob値 1-11節 12-22節 23-32節全体
・通常 =PA内シュート65.0  67.5  58.8  63.7%      
・ミドル=PA外A'3rd内 32.1  31.9  39.4 34.6%
・ロング=A'3rd外    2.7  0.5   1.6  1.5%
 全体値
 通常63.7%・ミドル34.6%・ロング1.5%は極めて優秀値で、他チームを大きく凌駕する「シュートポイントの近さ=相手守備陣突破」を証明しています。
しかし、シーズン推移の1期↗2期↘3期と、近時の通常=PA内シュート数低下が、よりゴールまでの距離が伸びてしまい、「シュート得点力低下原因」=戦績低迷を招いた原因の一つと推定されます。
また、見た目以上に、「ミドル」の多さがポイントで、「ミドルシュート阻止」のための相手守備陣引き摺り出しに成功しており、相手守備陣突破力に直結していると推定されます。
チーム「PA内シュートポイント(数)重視」戦略は、正当であり、問題点はありませんね。

次に、「シュート(ボール)内容」ですが、流石に、「分類別データ値」はどこにも存在しませんでした。そのため、試合観戦での印象が点検内容としか、方法論は無さそうです。
という事で、ここからは、印象です・・・
[ストレート] 99%近くがこれですね。
[ループ] 今シーズン、試合で見た記憶が全くありません。ほぼゼロ。
[ドライブ] 青木・スパチョークの美技得点が強烈。菅は自然スライス。
[無回転] 可能選手が誰か不明で、福森・小林、小野は可能か?ゼロ。
[グラウンダー]可能選手は多数で、毎試合1~2本ありそうです。
 当然、シュートコース在り・GKタイミングズラシ・GKも突破、との局面に「ゴールへ流し込み・スピードも不要」シュートが理想で、そのため、決定機に、「シュート」とはせずに、「更に相手陣を崩す、局面打開ラストパス」を選択する理由ですが、、、
「シュートコースも無く、GKの位置も確認せず、よりスピード追求全力シュート」だけでは、相手守備陣の予測ブロックに弾かれ、得点不能シュートにしかなりません。
ストレート・シュートコースは無くとも得点可能となる、【ループで頭上パスや、ドライブでのカーブシュートも、もう少しでも、可能選手増加を図るべき】ですね。

更に次の「局面(シチュエーション)」特殊シュートの確認です。
こちらも、データ値等は見当たりませんね。同様に、印象値での点検となります。
先ず、「通常シュート」も、GKの位置確認、コース発見や作り出し時瞬時シュート、シュート内容とタイミング選択が絶対要件で、効果的な練習が無ければ、レベルアップはあり得ません。
併せて、多数シューターとなる選手は、上記要件に合致したシュートプレーのため、特殊シュートのバリュエーションも必須です。
[ダイレクト(ノートラップ)]シュート予測意識と準備不足のため、多数・ダイレクト可能シュートが、1・2回トラップとなり、シュートコース喪失や十分な準備ブロックの餌食となっている現実があります。相手守備陣予測と準備を外すため、全選手が可能とする事が必要です。【全員必須・練習シュート】です。
[ボレー]コンサでは殆どプレー無く、【前線やサイド等の多数シューターは必須シュート】です。
[スライディング]浅野・小柏・駒井・スパチョーク・青木など選手を始め、多数シューター選手は「ピンポイント・点で合わせる」スライディングシュートは必須です。【可能選手拡大。レベルアップの練習必須】です。
[オーバーヘッド][スコーピオン]こちらは、次のチャンスシュート狙いとして、プレー不要です。確率が低く、チャンス喪失の無理シュートは、不必要です。

チーム「シュート点検」で、意外に、距離別シュート分布は最良、シュート内容・局面特殊シュートは、限定的に「必須部分」が複数現存との結論でしたね。
「正しい問題点把握・理解、改善トレーニング」が絶対必要という事です。


posted by yuukun0617 |23:10 |