コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2022年08月27日

~進化~153)最後の勝負への「戦力整備」~最適構成と戦術選択は?

現在、コンサは、現況・大困難苦境の中、想定外の「中13日・オフタイム」が恵まれました。「困難が重なり過ぎたコンサに、戦力整備の奇跡時間」が与えられたもの。(・・誰からのプレゼント?)

という事で、戦力整備の主要課題は、
(1)故障復帰・新加入の現状で、
 ①選手組み合わせの「最適構成」、
 ②その「最適運用」  による「戦力急増」
(2)戦術上課題である
 ③オールコートマンマーク戦術による後半・パフォーマンス低下課題
 ④戦術実践度の「選手毎バラツキ」によるパフォーマンス低下課題
(3)戦績低迷の最大原因
 ⑤「全FP・シュート決定力」課題 ③④⑤課題改善による「戦力増加」
(4)フィジカルコンディショニング
 ⑥全選手を、心身両面、「最高コンディション」 による「戦力増加」
と、主要4内容・6課題となります。
中13日の[ミニキャンプ]でも、多過ぎの質と量で、必然的に、その優先順位が与えられますね。
優先度は、
⑥は、全ての大前提・基礎部分として15%を占め、①25%・⑤25%>③10%・②10%>④15%との順番と占率でしょう。

各選手・ミシャ以下指導陣の、今後の未来・生活・将来に直結する「戦力整備」だ、という事で、その価値・重要性・真摯度が、最高レベルと成る筈・・!  ですね。

では、検討に入る前に、コンサのクラブ・大前提について。

現在、コンサの最大特徴が「ミシャスタイル」である事は、周知の事実・客観事実とされていますね。
現在の状況~ストロング・ウィークも、そこに根差したものとなる事は、必然です。
という事で、今回テーマに関連する前提「重要ポイント」です。

 コンサの選手層は、ミシャ以前は、[堅守速攻]戦術が基本であり、堅守を支える[強力な中軸DF]と、速攻成功率を上げる[決定力のFW]を指向するものでした。しかし、そのポジションを、若手有望選手の獲得・育成より、前線・中盤、特に手薄の中盤に重点を置く選手層戦略バランスにて、そのどちらも、ベテラン層主体となり、ミシャの[走るサッカー]への転換と同時に、走れる・若手・パス能力重視選手への代替が進行し、それまでの中軸・ベテラン選手流出が続き、現在、DF選手〜高さの空中戦・体幹の当たり勝ち負け・スピードと瞬発力・危険察知能力の複数守備能力保有選手、決定力FW選手は、ほぼ不在となりました。
現存のDF選手は、岡村・中村桐爺に、若手西野・井川の4選手に留まり、中軸は、岡村選手のみとなり、FW陣は、都倉、武蔵・ロペス流出後、ゼロ状態となっています。
その現状が主因となり、ミシャスタイルは、初期段階から変化せざるを得ず、現在のオールコートマンマークプレス戦術に到達、となる訳です。
即ち、初期ミシャスタイルは、広島型の自陣ゾーン型ブロック守備の[堅守]で、相手攻撃・得点阻止、そこでボール奪取からの、パスサッカーのビルドアップ全体陣押し上げと、ワイドと中央コンビネーションの、全エリア対象・突破を狙い、4バック型陣形を数的優位を加えて突破、その際、サイドからのクロス攻撃が有力手段となり、最前線中央の決定力FWが、ターゲットと得点者となるスタイルでした。
その後、ビルドアップ対策として、ハイプレスが隆盛となり、ビルドアップ手順を省き、相手ハイプレスを到達前にパスで無効化する、前線ポストへのロングパスからのショートカウンター戦術の「コンサ式」への変化・修正形を使用するも、最前線の決定力FWと、守備ラインのDF型選手の消失と不在常態化で、[全員攻撃(全員シューター)・全員守備(最前線・中盤・守備ラインの全てで、マーキング・パス交換阻止・ボール奪取)]との戦術〜オールコートマンマークプレス・マンマーク型ハイプレス戦術に到達したもの、です。
詰まり、現在の主戦術〜オールコートマンマークプレス・マンマーク型ハイプレス戦術は、現在選手構成を理由として、必然、必須となるものだ、と言う事です。
 この大前提から、キムゴンヒ獲得は、決定力FWの復活となり、オールコートマンマークプレスだけで無く、コンサ式ミシャスタイルも、攻撃面では適正な機能発揮となる、しかし、DF型選手の乏しさが継続し、堅守は構築し切れず、安定化は未改善、との構図と目的を持ちます。

と言う事で、戦力整備チャンスに、戦術トレーニングと局面指定シュートトレーニングを[2日間実施]し、新加入2選手の戦術理解を急進展し、選手能力と攻撃陣組み合わせを確認し、戦力最大化をトレーニングしています。その結果は、既にスパチョークは、トップチーム選手に達しようか、との急速なレベルアップを果たし、戦術理解を大きく前進させました。[タイの至宝]評価は、サッカー脳の素晴らしさ・戦術理解の高さを現実化していますね。もう一方のキムゴンヒは、コンサの最前線守備・連動するポジションチェンジのフリーポジションとコンビネーション構築を中心に取り組み中ですが、保有する本来能力高さで、理解すれば可能プレーが全てで、その理解を進め、基本ポジション・マンマーク型ハイプレスは、相当レベルに到達し、残す大きな課題は、選手連携・コンビネーションとなり、トレーニング量を重ねる事で、順調に前進となっています。

昨日の、札幌大学対戦練習試合では、30分×4本の変則120分試合で、トレーニング結果・各種課題の確認と、実戦でのトレーニングを実施しました。
その内容は、
①トップ 結果◎ 3-0 得点;小柏2・岡村
     興梠
  GX    小柏
青木 高嶺  荒野 ルーカス
  福森 岡村 田中駿
     大谷
②    結果× 0-1
     キム
  GX    スパチョーク
青木 高峰  荒野 ルーカス
  福森 岡村 田中駿
     大谷
③    結果〇 3-1  得点;中村・OG・井川
     キム
  中島    スパチョーク
田中宏 藤村 青木  金子
  中村 井川 西大吾
     小次郎
④    結果△ 2-1  得点;キム2
     キム
  練習    スパチョーク
田中宏 藤村 練習  金子
  中村 井川 西大吾
     小次郎
[総評]
①3-0 ・・トップチームが攻守に連動・ハイプレスから決定機・前線トリオ完成形・前線からオールコートでボール奪取の堅守・小柏決定力
②0-1 ・・前線守備急ダウンで、攻守にバラツキ。戦術プレー・走力とスピードダウン
③3-1 ・・中島・チェック・キムの前線トリオで、ハイプレス復活・攻守に連動・中村攻撃参加炸裂・中村と井川のDF型選手起用で、守備安定化。青木ボランチチャレンジ。キムへの「コンサ式」機能。
④2-1 ・・キムが決定力発揮。
②・③・④ ・・最前線トリオの守備低下が、ハイプレスダウン→ビルドアップ機能・ゲームメークを許すため、失点惹起。


そこでは、
⑴新加入2選手が、極めて順調に戦術理解・連携構築で、チーム合流の上、戦力アップを示しました。
 キムゴンヒの決定力は、未だまだ改善余地が有るも、この時点で高能力を証明する2得点を挙げ、スパチョークも、惜しくも、自己得点では無く、相手OG失点となる決定機成功、それ以外の決定機構築に成功する能力を証明し、残すは、小柏二世の[相手裏スペース攻略・飛び出しプレー]獲得を期する所です。
⑵最前線トリオは、[興梠・GX・小柏][キム・中島・スパチョーク]の2グループのみが、マンマーク型ハイプレスが機能し、チーム全体のオールコート・マンマークプレスが機能し、全エリアでのパス交換阻止・ボール奪取の堅守を達成。前線守備のキープレーヤーが、小柏・興梠・中島・スパチョークである事を証明。
⑶戦術整備は、前線守備・攻撃面は前進しましたが、前線守備が低下した瞬間、マンマークのずれ・スペース発生で、堅守が縮小が産まれるもの。コンサの守備低下が「前線守備=ハイプレス低下」起因だ、という事が証明されました。前線選手の「前線守備力」は、小柏・興梠>中島・スパチョーク(・駒井)>GX・ドド>青木・ミラン・キム の順に並びますが、その組み合わせで、大きく低下する事は間違いありませんね。
⑷選手起用テストの無かった選手
昨日・4試合で、起用されなかった=組み合わせテストをされなかった選手は、ミラン・ドド・深井・菅野・菅・駒井・宮澤・西野・松原の9選手でしたが、深井~宮澤の4選手は、特に課題・問題点も無く[テスト不要]、西野・松原も、起用機会・可能性がほぼ皆無で[テスト不要]でしたが、
【問題が、ミラン・ドド】で、今回のテスト機会ゼロは、そのままも起用機会ゼロに直結し、当面、試合起用順はベンチ入りも困難となったとの事でしょう。
⑸シュート決定力改善は、小柏・キムは大きく前進を証明する結果となりましたが、全体では、シュートミス(枠外)と得点不能シュート(GKへのパスシュート)だらけで、チームのシュートプレー・レベル改善は、低レベルのまま。
⑹その他
 サイドに、シャドーポジション豊富となり、青木・金子が加わりました。
菅・ルーカスのW体制が、田中宏武も加えた5選手体制に強化となりました。
 更に、ボランチに、青木の可能性もトライし、高嶺・深井・荒野・駒井の4選手体制に、宮澤・西大吾・藤村・青木も加え、8選手体制に強化となっています。
また、DFラインも、岡村・田中駿・福森・宮澤の4選手は、中村・高峰・西大吾・井川が加わり、8選手体制に強化です。

この様に、昨日試合での結果を纏めると
①トップチームの強力攻守戦力確認
②前線トリオ・組み合わせは、マンマークハイプレスを機能させられる「興梠・小柏を軸に、スパチョーク・中島・GX・駒井に、キムゴンヒが主体」となります。
③各ポジションを同レベル選手増加で強化
④シュートプレーレベル・内容改善は、一部選手のみで、大半未改善・継続緊急課題のまま
⑤選手メンタル強化は、特定選手の精度不足が多数で、集中・徹底不足がある
との内容となりました。

ライバルチームは、今週試合で「勝利」とは中々ならず、コンサの順位は、「13位」までの降下で留まっていますが、試合数のプラスアドバンテージも有り、次節以降、コンサ戦績次第で、一気に降格争い真っただ中か、少し息付く所か、となりますが、
ここからの8試合こそ、直前試合での1勝に集中し、勝ち点を積み上げる事のみに視線を集中する事が、やるべき・すべき姿です。

あと、1週間を最大に活用し、課題克服・改善・前進を重ねる事こそが、これからのコンサの未来を創る、という事。
着実に、前進です。





posted by yuukun0617 |21:06 |