コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2021年02月28日

〜進化〜(26)ルヴァン杯GS第1節福岡戦展望

大勝で順調な船出を飾ったコンサは、そのお祝い気分も早吹き飛ばし、中3日の過密日程で、ルヴァン杯GS(グループステージ)リーグ戦第1節を、昨年の過酷シーズンを抜け出し「2位」昇格した、福岡対戦となります。
福岡は、「5年周期昇格」とのジンクス年に、J2最少失点の「堅守」を武器に、目標達成を果たし、チームスタイル「堅守・速攻」戦略により、「J1残留」のシーズン目標を狙うもの。
しかし、チームの選手構成が、有望・能力ある選手をレンタルで集めるため、チーム中心・中軸選手の<一斉レンタルバック(復帰)>となり、新戦力獲得で穴の補填を試み一定成果はあるも、期待し頼みの「オランダリーグ選手」も新規入国制限で、目処が立たず、チーム選手保有戦力は、低下状態で、シーズン開幕を迎えた困難な状況となりました。今回のコロナ禍の影響として、新規外国籍選手の獲得困難・入国懸念等から、外国選手よりも、国内選手の移籍獲得が主体となり、その結果は、レンタル選手を、想定より早く復帰させ、チーム戦力を構成・確保する、との戦略により、レンタルバックが来年より多数となった、との事情も大きいものでした。多数「レンタル選手多数保有戦略の破綻」で、チーム経営・管理陣の問題が大きいですが、現実、現場はその状況下でシーズン運営しか無く、<最善を尽くす>との破れかぶれスタンスは、扱い次第では、とばっちりを受け兼ねず、要注意です。

では、そんな対戦相手チームの点検・確認、次戦の展望と、コンサの対策・対応を点検・確認してみましょう。

1.対戦チーム「福岡」現況
昨シーズン、異例過酷日程の中、昇格争いに勝ち抜いた「福岡」は、
順位1位徳島 25勝9分8敗 得点67 失点33 得失差34 
  2位福岡 25勝9分8敗 得点51 失点29 得失差22
1位昇格・徳島と完全同数値戦績で「得失差」により順位が分かれた接戦でした。しかし、福岡の「得点はJ2リーグ10位」「失点同1位」で、失点防止=守備主導の「堅守・速攻」スタイルを徹底したものです。
その「守備力主導」「攻撃はその分低下し最少得点勝ち<1-0・ウノゼロ>」スタイルは、J2レベルでは成立しても、J1レベルで「自慢の守備力とJ2でも下位レベルの貧弱攻撃力」で通用するか、甚だ困難、との内容でした。所が、選手保有戦略の貧弱性が露呈し、J2最少失点を誇る守備選手・中核選手が、レンタルバック(復帰)により大量流失し、「守備の要と微弱攻撃の中心」選手を喪失し、代替として、新規獲得を図るも、戦力ダウン必至の「最低状態」と悪化したもので、「最有力降格圏チーム」評価は致し方ないものです。<弱体化した守備による「守備的姿勢の受けスタイル」で、攻撃力は前線外国籍2選手の個別能力のみ注意と限定的・弱体攻撃>という事です。
具体的には、
 昨シーズンからのフォーメーション「4-4-2・自陣低く布陣した堅守、最前線への放り込みとサイド突破の速攻」の典型的な基本型戦術ですが、
その選手は、(フォーメーション図で記載)~選手名と試合起用数~
      RB遠野33 Rファンマ27
       <Bメンデス>
    石津21       RB増山24
   (RB菊池10)    <クルークス未入国>
       前25  RB松本泰19
          (鈴木淳13)
          (重廣17)
  輪湖27  RB上島39 グローリ27  サロモンソン36
  <志知>   <R奈良>
        (グティエレス5)
         セランテス36
          <R永石>
下線選手が、RBレンタルバック・放出で流失し、<>が代替加入選手です。
FWBメンデス、LSB志知は有力選手ですが、RSHのオランダエールディビジ・プレーヤー・クルークスは入国制限で合流見通し立たず「穴状態」、更に、ボランチ・DF・GKにも「穴」が在り、バックアップメンバー不足も加わった状態です。試合起用の中心となった選手が「Rレンタル選手」とした場合の「不安定さと維持の困難」は当然の結果で、戦略の誤り、と言われてしまうものです。

攻撃は、
➀自陣でのブロック守備によるボール奪回から、「中盤」を飛ばす、「前線ターゲット(2020はファンマ・今シーズンは、ファンマ・メンデスのWターゲット)へのロングフィード=放り込み、それによる相手陣深くでの二次ボール回収からのカウンター」と
➁「RSBサロモンソンの推進・突破力によるサイド突破~アーリークロスで、前線Wターゲット=ファンマとメンデスの空中戦力・シュート力」の個別能力攻撃、更に、同様理由の
➂セットプレー攻撃、
と限定・特定されたもので、適正対応方法・手段で、封止されます。
➀には、マンマークハイプレスで「ロングフィード阻止」、ターゲットを事前想定ポジションでのタイトマーキングで「パスレスポンス阻止」
➁は、コンサ・LSH強力選手起用で対抗し、常時攻撃突破仕掛けで、自陣・守備位置に押し込み、「前進・突破」自体を封止。(攻撃で、相手攻撃を封じる)
➂へは、自陣近くでのファウルを減少し「セットプレー機会減少」と、Wターゲットの完全マーキングで封止。
詰まりは、積極攻撃で、攻撃型守備と攻勢で、押し込み続ける「本来スタイル」が正解対応となり、コンサには何の負荷も無い対応・対策で充分という事です。

福岡守備陣は、第1節・名古屋戦では、
➀ハイプレス戦術は全く無く、センターラインを越えた「自陣M'3rd下限ライン辺り」にブロック守備を布陣し、スペースを埋めた「受動型守備」で、コンサビルドアップはフリーで、多彩攻撃・攻勢の長時間展開が想定されます。
➁ゴール前のDF陣は、「速いパス回し」への対抗力が無く、ほぼ「ウォッチャーだらけ」となります。サイドチェンジ、スピード一杯の連続パス、ドリブル突破への対抗守備力は低いもので、コンサ・コンビネーションは全開濃厚です。

選手起用は、「未だ全然、連携・組織プレー」に未到達のため、<大至急>「基本プレー安定化」が必要な状態です。しかし、ホーム連戦とは言え「中2日」でのコンサ戦となり、本日実戦により「フィジカルコンディション・急低下」で、「試合起用困難選手」は除外されますが、それ以外は、本日起用選手・連戦スタメン起用と想定します。但し「5名交代枠」を試合早くに使用し、「ハーフタイム交代」等タイミングで、本日スタメンチームとは、別チームへ転換するものの「チーム力・戦力は交代で低下」との想定が濃厚です。

2.コンサ 対策・戦術・試合展開・メンバー予想
コンサの「対福岡有効策」は、「通常スタイル貫徹」という事でしたが、
ミシャの常時コメント「コンサは、相手により戦い方を変化させるチームでは無く、より強く攻撃型スタイルを追求する事である」との通り、
戦術は、前試合・リーグ第1節試合内容の追求・徹底となります。
「マンマーキングプレッシング、マンマーク型ハイプレス、プラス、局面毎に、コンサ式ミシャ戦術で、スピードと両立したワイド(サイド)と中央コンビネーション突破で、多数決定機・シュート、多数得点獲得、更に、派生セットプレー」で、攻撃型守備、それと連動・一体化した攻撃で、「より多くの得点獲得=大量得点獲得・大勝」を狙います。
試合展開は、試合開始直後から、「コンサ攻勢」が継続し、相手ボールも即時奪回で、試合全体を完全支配を狙います。
試合開始~10分 コンサ攻勢で先制点獲得
     45分 更に追加点獲得
後半開始~60分 更に攻勢で追加点獲得
         選手交代で活性化
    ~90分 更に攻勢で追加点獲得 <4-0完勝>想定です。

メンバー予想は、昨日熊本移動を済ませ、本日は、リカバリーコンディショニングと、次戦・ルヴァン杯第1節への対策トレーニングを実施ですね。
中2日しかありませんが、「次戦用待機組」と「昨日限定起用選手」が、次戦候補でしょう。
次戦用待機組・・・ジェイ・中島・青木・岡村・柳・小次郎・中野・中村・大谷・阿波加(・育成2選手)
昨日限定起用・・・小野・高嶺・深井・ドド・菅 
  長時間起用・・駒井・ルーカス・小柏  の17選手です。

 スタメン
        中島
     ドド    中野 
   菅  高嶺  深井 青木 
     中村 岡村 柳
       小次郎 

 サブ  大谷
     ジェイ・小野     ~交代可能
     駒井・ルーカス・小柏 ~極力限定起用
     宮澤         ~5名交代外用起用無し 
   
 矢張り、荒野とガブリエル・檀崎の合流が望まれますね。

<大勝のコンサらしい勝利>での連勝を勝ち取ります!!

posted by yuukun0617 |23:07 |

2021年02月28日

〜進化〜(25)シーズンスタート・第1節快勝試合ポイントと課題

コンサが、J1リーグへの激しい衝撃を叩きつけた「大量得点・圧倒的攻撃力を証明した劇勝」で、新シーズンの幕開けを、鮮やかに果たしました。
事前予想では「3-0完勝」で、
スタメン予想も、
      ロペス
   チャナ   金子
ルーカス        青木
    高嶺  宮澤
   福森 ミンテ 田中
      菅野
 との予想を、更に上回る内容で、ジャンプアップ。
「金子⇔小柏・青木⇔金子・高嶺⇔駒井」と3選手が外れ「72点(8/11)」でしたが、
この布陣からは、
<高運動力と経験値⇒連携値=チームプレー安定値>を中心とし「ビルドアツプ・コンビネーション・マンマーキング」の安定化に、
「ミシャの高い期待」を表明した「小柏シャドーと両サイドの突破力」での<スピード攻撃突破>が、攻守の中心との戦略が見えて来ます。
本日の[MVP]は、1位~2得点とサイド突破の金子、2位~ハイプレスと突破とラストパスの小柏、3位~マンマーク外れカバー役の宮澤、4位~駒井・ロペス・チャナ・ルーカス・福森・田中・菅野、11位~失点のクリアミスのミンテとのランキングで、【MVP金子第1号】でした。
今後のシーズンをスタートする【出発点試合(プレー)内容】が、しっかりと、好結果で達成されました!
では、そんな試合のポイント点検を開始しましょう。

1.試合概要~速報試合スタッツより
先ず、恒例の通り、<数字は噓を付かない>の言葉で、試合数値=スタッツ(Jリーグ速報リリース値)の推移からポイントを確認します。
前後半の2分割で、試合時間ごとの推移を数値より確認します。

    コンサ       横浜FC
項目  前半  後半   前半  後半
(基礎)
支配率 54%➝54%  46% 46% 
走行距離58km➝59km  58km 58km
スプリント数91回↘ 83回  94回 72回
同速度 29km➝29km/h     27km/h
(攻撃)
シュート数 15本↘  8本   3本  1本
同枠内数 8本↘  3本   2本  0本
枠内率 53%↘ 37%  66%  0%
得点   4点↘  1点   0点  0点
決定率 26%↘ 12%   0%  0%
(個別)
パス数 253↗ 334本 180 231本
成功率 81%➝81%  73% 74%
AT内数 42本↗ 81本  28本 19本
同成功率78%↘ 76%  57% 58%

※ポイント
➀シュート=決定機数23本は、➀節他チーム20本鹿島・18広島・15川崎・10横浜FMと鳥栖となり、リーグ圧倒。
➁枠内率53%・決定率26%・4得点の前半は、パーフェクト数値で、リーグ随一レベル。
➂パス数・成功率はギリギリ合格レベル。しかし、ATサード内(攻撃)パス数・成功率は、高数値で、相手陣内攻撃でコンビネーション抜群を証明。
➀➁➂により、「大量4得点」と試合趨勢を決定的とし、コンサ攻撃力・戦術プレーの優秀さを証明。
❹前半は絶好調でしたが、後半攻撃数値軒並み低下。運動量増加・支配率維持で、パス数、特にATサード内パス急増化は、縦へのスビードを活かした「シンプル・短手数パス」ではなく、パス回数増加の多数回手数パスで、攻撃スピードダウンの遅行となり、シュート=決定機数減少と変化してしまったもので、選手交代により、チームベクトルが変化したもので、課題点となった。
非交代・試合続行選手のフィジカル低下、交代選手プレーによる変化の両原因によるもの。

・個別選手ーコンサ選手
項目 シュート数(枠内・得点)     ~枠内率・決定率
       前半   ・後半
7本ロペス 5(3・1)・2(1)  ~57%・14%
4 金子  3(2・2)・1(0)  ~50%・50
3 小柏  2(1)  ・1(0)  ~33%・0%
  ルーカス1(1)  ・2(0)  ~33%・0%
  チャナ 1(0)  ・2(1・1)~33%・33%
2 田中  1(0)  ・1(0)  ~ 0%・0%
1 駒井  1(1・1)・0     ~100%・100%

   ATサード内パス(数・成功率)
       前半     後半
21本小柏  9本・77% 12本・85%
19 ルーカス2 ・50  17 ・63
17 金子  9 ・77   8 ・64
16 チャナ 8 ・62   8 ・75
14 駒井  5 ・60   9 ・85
   福森  2 ・100 12 ・71
10 田中  4 ・75   6 ・80
 7 ロペス 2 ・100  5 ・85
 3 宮澤  1 ・100  2 ・100
 2 菅           2 ・50

因みに、スプリント・最高速度は、1位小柏34.4km/hで、2位ロペス31.3km/h、3位チャナ31.1km/hと、一段別次元のスピードスターで、対戦横浜FCの1位松尾34.3km/hを抑え、試合最高速度選手でした。

※個別選手ポイント
➀キープレーヤーは、ATサード内(攻撃)パス、スプリントスピードで断トツ数値を叩き出した「小柏」だった事を証明。
又、狙い通り、コンサ前線選手が躍動し「攻撃での主役」となり、<スピードと、高い連携・コンビ―ネーションの両方を両立>した攻撃で、「高い決定機構築力」を持つ選手組み合わせだった事も証明。
➁但し、その小柏の弱点・欠点が「シュート決定力」でした。しかし、ロペス・金子を筆頭に、小柏も含め、コンサシュート精度・決定力は、リーグ随一で、圧倒する高精度でした。「シュートの積極姿勢」徹底と「シュート精度・枠内率改善」は大きな成果で、念願の課題に明るい光が差した試合でした。
ただ、少し割り引いて見なければならないのは「横浜FCのチャージの甘さ」で、コンサの自在プレーの原因が、横浜FCの甘い守備、タイトチャージ皆無も大きく、これが「最強球際・守備の川崎」ならば、こんなに簡単にはいかなかったもの、という事も大切なポイントです。➁節名古屋・➂節広島対戦でも、同様パフォーマンスとなれば、掛け値なしの「強力チーム力」が証明されます。「それら対戦待ち」で結論、という事です。    

2.課題点
大勝により、課題点が縮小した様ですが、次の点がありました。
➀「マンマークプレッシング」強度
 特に、前線選手(ロペス・チャナ・小柏)の、マッチアップ・ポジションが「相手選手と2m」の距離で、「パス受け」タイミングにスプリント・チャージが、度々間に合っていませんでした。詰まり「かなり、タイミングが弛めのハイプレス」で、「完璧にパス交換阻止・保持ボール奪取」とはなっていません。意図的に、その「相手選手との距離間」としたのか、ポジショニング
が甘く・弛いためなのか、疑問点ですが、「完全マンマークハイプレス」には、未だまだ未到達です。
➁前半・フルパフォーマンスで「成功」に拘わらず、<後半・パフォーマンス低下>特に、スプリンス数減少・相手ゴールへ手数を増加した攻撃は、大きな課題点となりました。
そり原因が、前記の通り、フィジカル低下なのか、交代選手によるレベル低下なのかが問題です。
一つが、交代時期・タイミングが、後半25分・1名、後半37分・3名で、
、それより前のタイミング、例えば、後半開始10分頃や、後半25分の飲水T明けに、「3名交代」が適正で、「パフォーマンス低下」を防げたものと推測します。
➂選手個々パフォーマンス
スタメン選手は、前記の通り、失点起因のミンテ・ミスプレー以外は、ほぼ合格点以上の活躍で、高評価です。
問題は、交代選手で、ドドのパフォーマンス不調和感は目立ちました。その他の小野・高嶺・菅は、予想通りで合格点評価。
一点、ミンテに「岡村」なら、失点回避だったかどうか、また、金子を交代し「青木」投入なら後半活性化も、強く想定される所です。

次戦・ルヴァン杯➀節で、選手起用が注目で、「Bチーム」のターンオーバー戦略を採るかどうか、はたまた、本試合起用選手をより強化する方針とするか、が焦点です。
課題点とともに、注目です。

posted by yuukun0617 |01:04 |