コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2020年08月20日

~進化~ リーグ戦第11節大分戦で明白・新戦術の致命的課題

昨日試合は、「決め切れない試合展開」「プレイ内容は大半良好なのに、結果とならない」中、敗戦寸前・やっと引き分け持ち込みとなり、期待外れ・納得感の全く無い<もの足らず・不満足膨大試合>となり、がっくりとし、「チームへの自信と誇りも急速低下」するサポーターの皆様が多い事となってしまいましたね。
典型的な「内容で勝ったにも拘らず、結果が伴わなかった」試合。
しかし、そんな試合展開は、昨日だけでなく、ここ3連敗の共通展開・内容だという事に気付かれた事と思います。
昨日試合は、あらためて「4連敗寸前の失敗試合」となった事で、その真因・原因が明白となりました。
本ブログでは、その原因確認を中心テーマとして確認していきます。

1.試合項目スタッツ・速報値より、内容確認
試合スタッツ
チーム  コンサ          大分
前後半  前半 後半 全体  前半 後半 全体

支配率  51 63 57   49 37 43 %
走行距離  58 59 117    55 58 113 KM
スプリント数  68 83 153    72 88 160 回
シュート数   6 12 18    3  4  7 本
枠内数   2  2  4    3  2  5 本
得点    0  1  1    1  0  1 点
決定率   0  8.3  5.5   33.3  0 14.2 %
パス数   299  330  629   276  153  429 本
成功率  81 81 81   80 74 77 %
こぼれ球奪取 コンサ44回  大分29回
プレーエリア占率
コンサ陣 11 15 %
ミドル  52 47 %
大分陣  37 38 %


 ※1 支配率・走力数値・シュート数・パス数・こぼれ球奪取(2次ボール回収)と、ほぼ全項目でコンサ優位、唯一決定率のみコンサ劣後。「試合はコンサ優位・支配、結果は極端に低い決定率により、同一得点で引き分け」の全体評価通りの数値証明。
 ※2 プレーエリア占率も「ミドルエリアをコンサ制覇~大分陣でプレー」長時間帯で、コンサ攻勢で試合展開を証明。
 ※3 シュート数の前後半推移から、コンサ前半シュート数不足の「積極性不足」を証明
 ◎総括 数値からは、「試合展開はほぼ コンサチームの想定通り展開」となるも「シュート不足」からの「低決定率」が原因となり、勝利相当試合を「引き分け」結果へ転落させて試合を証明。

では、肝心要・本ブログのテーマ「勝利相当試合を、勝利喪失・引き分け試合と転落させた原因」に移りましょう。

2.「ひたすら、敗戦に近い、引き分けの原因・真因」は。

ここまで、リーグ戦3連敗の試合内容・展開は、かなり同質・同一だという点がポイントとなります。
共通事項は、
➀戦術~(経緯)第7節・横浜FM戦で、「過密日程」による選手起用やり繰りが失敗気味となり、累積疲労・故障者発生のため、<対戦前に試合起用可能な選手が「ワントップ・FW」を欠いた選手層>状況に陥った場面からスタートしました。その困難状況の中、苦肉の策で、以前より将来像として想定していた「マンマーク・ハイプレス~NoFW選手起用チーム編成」を選択との冒険的対応としたものでしたが、想定以上に、その「戦術優秀性~実戦強烈プレー実現」により「強敵横浜FM撃破・勝利」獲得となり、それ以降、一挙に「今シーズントライ戦略」へ転換し、「マンマーク・ハイプレス・ゼロトップ様選手起用戦術」を連続実施しものでした。
しかし、その後の3試合は、連続して同一パターン試合展開による3連敗の結果となりましたが、選手・チームスタッフ、更にマスコミも、その試合内容に手応えを感じ、同戦術の選択継続を続けたものでした。
その同一パターンは、
前半:「マンマーク・ハイプレス戦術」が機能し、相手ビルドアップを相当数阻止するとの「高能力・強烈チームプレー」が作動、その作動時間帯は「コンサが試合完全支配」状態を成立させ、「圧倒的優位」を実現。しかし、
後半(前半後半の場合も):選手フィジカルダウンにより「走る・闘う」強度がダウンし、チーム戦術が「寄せのスピード・勢い」が急速減となり、プレー強度の弱体化から、相手攻守が作動し、途中交代選手の「意識・実践プレー」のバラツキ・各選手の「ミスプレー」誘発・途中「コンサ式ミシャ戦術」に戻すとの事態となり、決定機を多数回相手に与え「大量・複数失点」で勝利の目を喪失、とのパターン。でした。
いずれも、<前半はコンサの狙い通りで手応えあり、試合内容は良かったが、複数失点が発生し結果は悔しいもの>との評価となっていますね。
➁起用選手ポイント
前半コンサ支配・しかし得点は4試合で「横浜FM戦・荒野1得点のみ」で、<圧倒的優位にも拘らず得点獲得失敗>が原因となり、後半戦が「苦しい試合展開」必至、となりました。
前半戦の「大課題・得点獲得失敗」の原因・ポイントは、「スタメン起用・前半プレー」にある事が明白です。
詰まり、スタメンの「連敗3試合+昨日の起用選手プレー」に注目です。
<4試合シュート総計>は、
〔前線3枚〕・・チャナティップ4(12)・駒井4(4)・荒野2(6)・武蔵1(6)・小柏1(0)
〔SH〕  ・・ルーカス4(2)・菅4(6)
〔DMD〕 ・・深井4(2)・宮澤2(0)・荒野2(0)
〔DF〕  ・・高嶺2(2)・進藤4(5)・田中3(3)・宮澤2(0)・福森(2)
〔GK〕  ・・菅野4
この数値から➝
〔前線〕~一人当たり平均シュート数1.4 本/試合
〔SH〕~   同        1.25本/試合
〔DMD〕~  同        0.25本/試合
〔DF〕~   同        0.6 本/試合
  となりました。
この数値は、
<トータルフットボール・全員攻撃全員守備なので、シュート回数も同数?!>という事には在りませんね。
相手ゴール前の決定機・シュートポイントに近い選手は、
前線>SH>DF>DMF順がコンサスタイルとなります。
DF>DMFは、通常チームは逆転が当然ですが、コンサでは、ゲームメイカーとして攻撃時「最終盤」に落ちますので、この通りですね。
対して、実際のチャンス・機会度は、シュートポイントに近い順が相当ですね。その対比は、前線5>SH2>DF1>DMF0.5相当となり、〔DMF〕選手現行値を基準にすると、選手毎適正シュート数は、
前線5本>SH2本>DF1本>DMF0.5本となりますが、
前線選手シュート数が、極度の乖離・シュート数不足となります。
実数値は、
チャナティップ3本・駒井1本・荒野3本・武蔵6本・小柏0本で、合格は武蔵のみで、毎試合、チャナ△2・駒井△4・荒野△2・小柏△5の大量シュート数不足となるものです。
詰まり、「コンサ前半の得点獲得失敗」は、「駒井△4本、チャナティップ・荒野△2本・小柏△5本シュート不足」が原因だ、という事です。
コンサのシュートポイント(シュートした位置)は、PA内シュート率➇56.3%・➈50%・➉66%とリーグ平均値レベルで、PA内まで侵入=十分に侵入したシュートポイントです。充分、相手陣内まで侵入しているにも拘らず、シュートを選択・実施しない事が重大課題という事になります。

因みに、昨日試合(第11節大分戦)のシュート数ランキングを記載してみます。
シュート数 選手・枠内数 ※後半途中起用
 3本   進藤・2  ロペス・0※
 2本   福森・0  田中・0  ルーカス・2[1得点]
      チャナ・0 荒野・0
 1本   菅・0   深井・0
 0本   駒井    宮澤    金子
      ドド    ジェイ
 シュート総数18本・枠内4本  とのデータ値でした。
 
 昨日は、〔前線・スタメン〕は、チャナ△3・荒野△3どちらも枠内1本も無し、駒井▲5で、どの選手も「前線の責任」を果たしていません。
充分相手ゴール前・PA内まで侵入し、最もシュートチャンス・決定機に近い「前線選手」の「シュート意識極めて希薄」・「シュート数の絶対的不足」が「得点獲得失敗」の原因そのものです。

「前線選手の責任」には、
〔シュートチャンス=シュートコースが見えた瞬間、シュートする〕責任
〔シュートを決め切る・枠内・GKの届かないポイントに運ぶ〕責任があり、
〔常に・一瞬のタイミング・場面も見逃さない、注意力・集中力・判断力を張り詰める〕意識・認識で、ポジションを張っています。

「3連敗・昨日試合の前線選手にその意識は皆無・極めて希薄」が全ての原因と結論付けられます。
確かに、「前線からのチェイシング・アタッキング・ハイプレス」「コンビネーションパス交換」は戦術そのもので、極めて重要ですが、それで「前線の責任を果す事には程遠い」ものです。「前線の最大で、最重要責任こそが【シュートプレイと決定力】に在る」という事です。

前線起用選手は「常にシュートコース・タイミングを探し続け、一瞬のタイミングこそがベストタイミング、としてシュートを打ち、ゴールに決める」との絶対責任意識を待ち、出来る限り多く、より良いポイント・タイミングでシュートし、全チャンスでの得点獲得とする、との意識・プレー改善が起用条件となります。トータルフットボールの意味を適正に理解していない証拠は、もう完全排除!です。
それが出来ないのなら「起用条件不足」として「前線への起用から除外」し、高い意識・改善意識一杯の「ドド・ロペス」に代替すべきです。

結論は、「駒井・荒野・チャナティップ」3選手の「意識・プレー改善」、可能でない選手は除外し、適正意識・プレー実践を目指している「ドド・ロペス」起用に変更、のどちらか選択となります。
次戦までに、改善、又は、選手起用変更、のどちらかの選択となります。
 

posted by yuukun0617 |19:02 |