コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2019年03月23日

~進化~ コンサ現況・次節への展望

次週土曜の第5節・名古屋アウェイ戦を見据えて、コンサのトレーニングは、積雪の邪魔・チャチャが入り、想定外のメニュー変更です。
前節・鹿島戦敗戦は、マスコミ的には「完敗」の評価が続いていますが、実は、そんなに「悲観・深刻状態ではありません」。
そのポイントをテーマにブログ記載してみます。

1.前節鹿島戦・敗戦の意味~鹿島チーム戦術と関連して
前節の評価は、ほとんどが、「完敗・個と個の戦いで勝負負け」との内容でした。
本当にそんな完敗・問題点多数の状態なんでしょうか?!
少し、点検してみましょう。

先ず、そのための材料を試合データから、コンサVS鹿島 を対比します。
      コンサ    鹿島    対比
全体
支配率  53.9%  46.1%  コンサ〇
走行距離 113km   110km   ドロー
スプリント数 178回   168回   ドロー 
攻撃   
得点     1点     2点    コンサ×
30m進入数  34回    34回   ドロー
パス数   518本   372本   コンサ〇
同成功率  83.2%  80.1%  ドロー
シュート数    13本    14本   ドロー
PA内数    10本     9本   ドロー
枠内数     4本     5本   ドロー
決定率    7.7%  21.4%  鹿島圧倒コンサ×
クロス数   16本    14本   ドロー
同成功率   25%   35.7%  やや鹿島△
守備
被シュート数   14本    13本   ドロー
タックル数  12回    30回   鹿島圧倒、コンサリーグ最少
クリア数   18回    28回   鹿島厚東、コンサリーグ最少
インターセプト数   1回     2回   ドロー
被決定率  21.4%   7.7%  鹿島圧倒、コンサリーグ最少
との試合データ。

試合の基本となる「走力」は、両チーム同値。ボール支配なよる試合全体コントロールも、ほぼ均衡。
攻撃は、回数、ゲームメイク力のシュート数、シュート精度の基礎となるシュートポイントのPA内シュート数も同値、攻撃ラストのシュート精度は、枠内数同値ですが、唯一の相違点で、試合勝敗の分岐となった決定率、との点検結果です。
つまり「試合基礎レベル・内容は、完全均衡状態、攻撃も、ビルドアップ~ゲームメイク~枠内シュート数までは、完全同レベル。攻撃のラストとなる、枠内シュートまでは同レベルで、【より厳密なシュートのタイミング・ターゲットの質の違い】でした。
しかし、試合評価で、完敗とまで酷評される根本原因が、守備項目では明白です。
被シュート数の「鹿島ビルドアップ~ゲームメイク~シュート」回数は同値で、基礎守備力は同レベル・均衡が数値は証明します。
しかし、その間の守備項目を注視すると、
コンサの タックル・クリアの極端な低数値が注目されます。ここで、「攻撃型サッカー」では「守備項目減少」との意見が出そうですが、これは「間違い」ですね。「攻撃型サッカー」により、仮に、圧倒的ボール支配で、試合全体が「攻勢・攻撃続行」状態であれば、物理的に「相手の攻撃時間が減少し、必然的に相手攻撃数が減少し、コンサ守備数が減少となります」が、支配率数値の通り、攻守時間=攻守回数は均衡していて、鹿島の攻撃回数=コンサ守備回数は、試合数値で点検した通り、均衡・同数値でした。
という事で、同回数の守備回数に拘わらず、その守備項目値=守備プレー数に「コンサは異常な数値」が並んでいる、と言う事になります。
その結果は、リーグ最低の被決定率=DF・GK守備が作動せず、2失点となった、とのものでした。
言い換えると<コンサの守備では、タックルとクリアーをしない>との結論になります。そんな極端なプレーを選択している理由は、何でしょう?

結論を先に記載しますね。
コンサの「極端に低いタックル数・クリアー数」は、
➀守備での相手選手との距離・タイミングの甘さ
➁パスサッカー戦術=「簡単にクリアーはせず、パスを狙う」の認識の甘さ、の2つの理由が原因です。
実は、この点が、前節・鹿島の戦術と密接に関連して来るのですね。

視点を変えて、鹿島の戦術を点検してみます。
鹿島は、リーグ随一・唯一の「インテンシティー(プレイ強度)戦術チーム」です。
インテンシティーは、一般的に「プレイ強度」と置換されますね。
しかし、その意味は、単純な「強靭な身体能力・激しい激突」プレイとの意味ではありません。
インテンシティーの定義は、色々とあるとされますが、
➀フィジカル直結の意味ではなく、「相手プレーを阻止や突破する強い力」
・・フィジカルの強靭さで、阻止や弾き飛ばしの突破は時代遅れです。例えば、あの都倉は、強靭な身体を持っていましたが、決して突破力ある選手ではありませんでしたね。相手DFはそんな体力・身体勝負で負ける選手は、J1には居ませんし、そのレベルの選手は、リーグ・ダウンを繰り返しています。
➁必須能力は、「相手選手との厳しい間合いとのポジショニング、相手選手にプレー時間を与えないスピード、相手選手の将来プレーの予見・想定の厳しさ、相手プレーに先行するタイミング・独創性の厳しさ」とされます。
・・この典型例選手が、コンサに在籍していますね。~~<チャナティップ>です。あんなに身体条件は優位でない選手に拘わらず、「インテンシティー選手」です。
良く、高インテンシティーの代表例として挙げられる選手が「イニエスタ・Jリーグでは遠藤」ですね。 身体能力・テクニック、と同時に、戦術理解と「プレー強度」を厳しく追求する「頭脳・精神」の3つが条件です。

そして、鹿島の戦術が「インテンシティー戦術」です。
鹿島は、システム・フォーメーションによる「論理的・物理的戦術」でもなく、「走力至上」戦術でもなく、また、極度の「守備力」主導戦術でもありません。
Jリーグ創設以来、リーグ・アジアのトツプリーグを戦う中、最大優先の戦術が完成したものでした。それが、極度の偏重・偏向・主導・優先は、勝利に直結しない、その最短・必須手段が、「攻守バランス型フォーメーション」+「インテンシティー重視・優先」との戦術です。
最大の特徴が、
<相手選手との間合い・距離感はギリギリまで迫る位置取り>・・・甘い位置は相手プレーを許す
<相手プレーに先行するチェック・タックル・クリアー>・・・相手攻撃を断ち切る
の2点をチーム全体、選手全員が徹底し、厳しいプレーの連続となります。
一見、「リアクション戦術」とみられかねないですが、「相手戦術のストロングポイント阻止、カウンター主導」ではありません。
結果として、「相手攻撃を、インテンシティー戦術作動でボール奪取~カウンター」との局面も多数発生しますが、「ボール支配率を上げても、攻撃主導も取れる戦術」で、実際は「攻守バランス」フォーメーションとしている訳です。
この様に、この2つのポイントを見て、<個と個の戦い>と捉えられるのですが、前節のコンサ戦でも、全くその通りに作動した訳ですね。

2.次節への展望
でも、皆さん!「安心して下さい!」
そんな「インテンシティー戦術」との超絶・ハイレベル戦術を持つ、また、高いレベルで実践するチームは、「鹿島」のみの1チームだけですね。
~指向するチームは、FC東京・横浜FM・名古屋・神戸・広島の5チームが狙っていそうですが、戦績の縛りや、選手層、また、大人の事情もあり、そのレベルは、「作動したり・しなかったり、その戦術を指向したり・しなかったり」と問題外。
次節対戦の名古屋も、監督風間の妄想・夢の中にはありそうですが、指向・実践している戦術は、「甘い 選手との間合い、タイミング」のオンパレードです。

しかし、コンサの守備の偏重しているウィークポイント・リスク濃厚
「極端に低いタックル数・クリアー数」は、
➀守備での相手選手との距離・タイミングの甘さ
➁パスサッカー戦術=「簡単にクリアーはせず、パスを狙う」の認識の甘さが原因でした。
この「インテンシティー」点検の中に、コンサの改善対策・糸口がありましたね。

第2課題改善策「相手プレー予測のアップ・そのためのポジショニングの修正改善・プレイタイミングの早期化の修正改善」ですね。
現在、トレーニング・メニューとなっている筈! た・ぶ・ん!!

こんな超・難敵 鹿島は、コンサ後半戦での「攻撃力=『鉾』の鋭さ」の成長を測る「試験試合」で対戦です。
それまで、コンサの第1課題「シュートのタイミング・ターゲットの修正改善」も加えて、ラスト1週間、徹底トレーニングで、「名古屋撃破・複数得点差勝利」達成です!!

posted by yuukun0617 |20:26 |