2007年10月03日
与えられるもの
運命の糸が複雑に絡み合うとき、絡み合うこと。 古田監督が最後の大仕事で、仙台育英の豪速ピッチャー佐藤由規と交渉権を得た。 古田といえば、プロ野球労組を引っ張り1リーグ化、チーム減にストを行使して戦った人。 古田らが頑張ったからこそ、仙台に東北楽天ゴールデンイーグルス(長いな)が誕生したともいえる。 その楽天の野村監督が「古田は仙台の人に恨まれるぞ」とぼやいていたが、最後に「ふふん」とほくそ笑んだようにも見えた。愛弟子の古田の強運ぶりと、プロ野球全体を守った男への祝福にも見えた。神は古田に与えたのだと思う。 中田翔がファイターズに決まり「北海道の印象は?」と聞かれて「白い恋人」と答え笑いを誘った。 「白い恋人」は新しく生まれ変わり、北海道銘菓復活の道を歩む。今回の会見でイシヤの社員達は勇気づけられたのではないか。ファイターズの中田を応援して欲しいと思う。偶然とは言え、イシヤは明るい話題を与えられた。 その「白い恋人」に変わって、胸スポを虎視眈々と狙っているところが数社あるらしい。年に2億が高いか安いか、その辺りを計算できる規模の会社ということになる。間に入る広告代理店が1割持っていってもHFCには1億8千万が入る。それがJ1というリーグだ。実際資本力がモノをいい、資本力でよく働く外国人を取ったところがJ1に定着する。 鹿島や浦和の胸スポの相場が5億と言われている。カネ=チーム力というのは否定できない。 札幌が目指すのは鹿島でも浦和でもない、と個人的には思っている。どちらかといえば、新潟、大分あたりの「地方なのにJ1定着できている」ところがライバルなのだと勝手に思っている。資金集めも宝くじと言われる外国人探しも、フロントの努力次第だと思う。努力したクラブに「J1昇格」は与えられるのだと思っている。 したがって、ダヴィやカウエ、イタカレがJ1昇格に貢献した場合、それはフロント(特に三上強化部長)がその努力を認められて、与えられた実績とも言えよう。三浦監督招聘を決断した児玉社長も与えられた人という事になるだろう。 「J1定着」が与えられるかどうかは、胸スポンサーを始めとする一連の「J1仕様」を内外にアピールできるか否かにかかってくる。ヴェルディに1-5負けしたのを教訓に、J1では現戦力では通用しないという視点で資金集めをしなくてはならないだろう。昇格の機運が高まる10.11.12月から来年開幕の3月までが勝負である。こうやって考えてみると「J1昇格とJ1定着は同時進行だ」と言えなくもない。 今回名前が挙がったニトリさんは、既に看板スポンサーであることもあり、コンササポの間では以前から根強い待望論があった。東南アジアに工場があるため、地震津波での募金額は億単位と多かったし、商品を買ってサポがスポンサーを応援しやすいという背景もある。 一方、サッポロビールさんも強力な候補の一つであることに変わりはない。ここも東京恵比寿本社1億、北海道札幌本社1億の拠出なら、胸スポの宣伝広告費を捻出できる可能性がある。過去にサッポロ胸スポで昇格している実績も大きい。 俺のコンサ部屋(書斎)のスライド式書棚はニトリ製だ。娘のベッドもニトリ製。晩酌のビール(発泡酒)は絶対にサッポロしか買わない。 一サポーターとしてのこだわりだ。そんなこだわりが一人二人じゃなくて数百数千人だから、コンサの「胸スポンサー」の価値は高いんだと思う。 テレビや新聞に映るから高いと思うのが普通だろう。でももっと大事なのは、地域の人々、札幌や北海道の人たちに「この企業は良い時も悪い時も、地元のチームを応援してくれるんだ」と思わせる地域密着の信頼関係なのだ。長年のスポンサード(カネと時間はかかるが)は、顧客との深い信頼関係を与えられる。コンササポがイシヤの復活を誰よりも待っているのがその証拠だ。サポは宮の沢の練習場に数十億つぎ込まれた事実を忘れない。 ヨーロッパでは長年地元チームに出資する企業は、地元民から尊敬されるという。もちろん数十年数百年そのクラブが存続して初めて「信頼関係」や親子3代サポーターという濃いつながりができるのだが。 チームの組織力もクラブの資金力もパワートゥワンで千載一遇のチャンスを射止めたいものである。「胸スポンサー料、2億なら安い!」と思わせるくらいJ1で暴れてみたい。 そうでしょ?>選手達 あと「15」、トータル「90」の勝ち点をどう稼ぐかという問題。 結論から言えば、目の前の1戦1戦を大事に戦います、 なんだろうけど・・・①か②しかない。 しかし①と②では、順位表が団子状態なだけに、かなり戦い方が違ってくる。 ① 5勝3敗、勝ち点15 現在22勝9分9敗だから、 開幕前に監督が選手にレクチャーした「10~12敗」ギリギリの線。 ちなみに目安の勝利目標数は26勝だから、あと4勝。 5勝全部が「1-0」勝ちの究極の堅守速攻逃げ切り戦法が現実的。 1試合2点以上の決定力に期待するよりも、 カウンター一発かセットプレーで確実に先制し、虎の子の1点 を全員で必死で守るスタイルが今の札幌らしいやり方。 当然、先制点を取られると崩壊するプランなので3敗は覚悟。 5勝の内の1勝は、言うまでなく11/18ドームの京都戦である。 ② 4勝3分1敗、勝ち点15 相手によっては0-0や1-1の「ドロー上等」がまかり通る戦略。 下位とはいえ苦手な対戦相手を残す札幌。アウェーでは墓穴を掘れない。 その代わり負けは許されないから、致命的なイージーミスを無くさないと。 ライバル3チームのうち2チームが今後1~2敗しかしないと想定し、 コンサの状態がどんなに悪くても、相手に勝ち点3を与えず1で収める。 順位と勝ち点差によっては、京都戦をドローに持ち込むプランも。 よーーく考えれば考えるほど、昇格は後ろにずれ込むような気がしてならない。 11/18京都戦までには2位以内を決めたいところだが、3チーム以上が勝ち点3以内でせめぎあい、 12/1最終節後に全て(優勝・昇格・入れ替え戦・残留)が同時に決まる可能性も大いにある。
posted by (oDo) |23:22 | 時事 | コメント(0) | トラックバック(0)