コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2019年02月25日

〜進化〜 シーズン開幕・公式試合データより展望

<開幕よりのスタートダッシュ>狙いの今シーズン展開戦略は、第1節の湘南戦敗戦で「計算違い」?の様に見えますが、「負けず嫌いのミシャ」は、”笑いながら”これも想定内で、序盤複数節トータルで「スタートダッシュ!で大丈夫」と言い返しそうですね。
少なくとも、「開幕3試合勝利無し・0勝1分2敗4得点・7失点」の昨シーズンに比べれば、大概の戦績も、スタートダッシュと出来そうです。
我らサポーターも、ミシャの「大船に乗って」、焦り禁物・ゆったりと行きましょうか。

J1リーグの公式試合データ・リリースの定例スケジュールは、月曜夕刻でしたが、今シーズンは一日遅れの火曜夕刻となりました。
ここでは、一見、戦績からは見えて来ない「試合実像」を、リーグ・コンサ共にデータから掘り出してみましょう。

1.試合データ
順位 勝点 チーム 得点 失点 シュート数 枠内数 決定率-[順位] 
 1   3  名古屋    4  0  15本  7本  26.7% [1]
 2   3  湘南     2   0  12   6   16.7% [4]
 3   3  横浜FM   3   2  25   10  12.0% [6]
 4   3  大分     2   1  11   6   18.2% [3]
 5   3  C大阪    1   0  11   4   9.1%  [7]
 6   1  松本     1   1  14   3   7.1%  [8]
        清水     1   1   7   1   14.3% [5]
        磐田     1   1  17   5   5.9%  [10]
        広島     1   1  14   4   7.1%  [8]
10   1  仙台     0   0   8   3   0   [12]
        浦和     0   0  10   2   0   [12]
        F東京    0   0   6   1   0   [12]
        川崎     0   0  16   8   0   [12]
14   0  G大阪    2   3  10   4   20.0% [2]
15   0  鹿島     1   2  21   5   4.8%  [11]
16   0  神戸     0   1  15   5   0   [12]
17   0  コンサ    0   2  11   2   0   [12]
18   0  鳥栖     0   4   9   5   0   [12]
敢えて、結果を一覧にしましたが、
➀上位は、得点力、下位は守備力に連動との当たり前の結果です。
➁得点力の攻撃力は、
・シュート数=ゲイムメイク力
・同枠内数=シュート精度
・決定率=得点力 を表示し、
A.ゲームメイク力◎チーム;鹿島・横浜FM・川崎・磐田・名古屋・神戸
 〇チーム;松本・広島・ギリギリで、コンサ・湘南・C大阪・大分
 問題ありの△チーム;仙台・F東京・清水・鳥栖で、今節〇でも次節は??です。
B.シュート精度は得点数に直結で、
 〇合格チーム;横浜・川崎・名古屋の僅か3チーム
 △問題ありチーム;C大阪・磐田・広島・G大阪・鳥栖の4チームは、シュート数がいくら多くても、精度が伴わず「無駄撃ち・得点力限定」となります。
 ×大課題・改善無くて勝利乏しいチーム;松本・清水(僅か1本が得点となるも単なる幸運のみで、次節は得点獲得困難)・仙台・浦和・F東京・そしてコンサは、得点は取れて「1点のみ・ほとんどは0点必至」の状態で、勝利獲得は困難チーム
C.決定率順位と順位は、ほぼ(G大阪を除くと)連動しています。
 決定率を上げなければ、順位上昇は困難、です。
この様に、今節の「キーポイント」は「攻撃の得点力~シュート数・シュート精度・決定力」にありました。
コンサについて再確認すると、
ゲームメイク力はギリギリ〇、シュート精度は✖、決定力✖最下位です。
➂「シュートの質」が問題となっていますが、近時大注目の「シュートポイント」=「PA内シュート率」順位は、
1位川崎81.3%~2位大分72.7%~3位広島・清水71.4%~5位鳥栖~C大阪~横浜FM・浦和~湘南~鹿島~名古屋~G大阪・仙台・F東京~15位磐田47.1%~16位神戸46.7%~17位コンサ45.5%~18位松本42.9%
コンサの「シュートの質」の低さが、「シュートポイント」=ゴールへの侵入突破不足によるシュート位置の遠さ、に起因している事は間違いですね。
川崎、意外な大分、広島・清水の「決定力」の理由もここにありそうですね。
【より、ゴール前に侵入・突破したシュートポイント】の回数が、「シュート改善のキー」ですね。

2.コンサ内容
事前予想では、
コンサ「超攻撃型、多彩パターン・パス戦術の得点力」
     Vs
湘南「ストーミング(急襲)戦術のポジショニングサッカー」でしたが、
実戦は、
前半戦;コンサが攻勢・ゲーム支配、湘南は守勢となり、湘南のお株を奪う「湘南ストーミング戦術=前線からのボール奪取でのショートカウンター」をコンサが実践し、多彩パターン・パス戦術が機能し、複数の決定機をゲームメイクするも、「得点獲得を欠き」、
後半;事前予想の通り、後半開始直後より一転して湘南攻勢で、コンサ陣に全員攻撃・雪崩込みの「ストーミング戦術」を全開し、コンサ守備陣にミスが多発し、その中、湘南決定機での「致命的ミス」で、2失点し、また、攻撃での全員攻撃態勢意識が低下し、チーム全体のポジションアップ・運動量低下となり、結果、「守備から脱出のための単純ロングフィード」主体で、多彩・パス戦術は消滅し攻撃力が極度に低減したもの。途中選手投入での活性化も、時間帯が遅滞し、僅かな時間帯での同点・逆転は不能となったもの、でした。
敗戦原因は、明白で、
➀決定機数は適正(=チャンスメイク・戦術実践は良好)だったが、「得点獲得・シュート」の問題=【低いシュート・得点意識、甘く・思慮不足シュートタイミング】・・ジェイ・チャナティップ・武蔵・ロペスの4選手
➁失点は、守備陣を崩されたものではなく、カウンターでの失点直前コンサミスプレイに尽きます。=1失点目ソンユンのプレイ予測とキャッチミス、2失点目菅・宮澤のクリアミス・・ソンユン1失点・宮澤2失点・菅1失点の3選手(進藤・両ボランチは除外です。)
➂後半、コンサの攻撃は、湘南攻勢を受け「精神力の弱さ・トレーニングでの定着不足」を露呈し、現行最新型を忘れ、2017スタイルの「前線への放り込み型」にまで逆行しました。対して、ミシャは、「その激変をそのメンバーで改善する」事を求め、当初メンバーのままプレイ続行した姿が、「途中選手交代の遅延」になったものと見えました。
ルーカス投入は、スタメンから起用が適正だった事を証明しましたが、チームのポジションアップが停滞したままの状態で、一気に「サイド突破」からの逆転・活性化は無理でした。
また、「武蔵投入」は、ジェイのサブポジションではなく、「トップとし、パス戦術・スピード・スペース勝負で活性化」が適正でしたね。≪ジェイ+武蔵≫並立は成果乏し!を証明しました。
以上3点が敗戦原因です。
すべてに共通している点は【意識・認識】の問題で、本来、トレーニングの目的は、徹底した反復練習とそこでの成功体験・失敗体験を通した「理解と認識、そして自信」獲得により、「戦術意識の定着」にあります。
守備ミス、シュート課題は、該当選手の「プレイ・リスクの予測、集中力持続意識」に尽き、改善は速やかに行えるものですね。
次戦までに、「改善」を完了してもらいましょう。

もう一点、注目データがあります。試合時間帯ごとの支配率・シュート数です。
   コンサ        湘南       試合支配
支配率 シュート数  時間帯  支配率 シュート数 
66.7%  1本 00~15 33.3%  0    コンサ
55.0%  2本 16~30 45.0%  0    コンサ
65.8%  4本 31~45 34.2%  0    コンサ
52.0%  1本 46~60 48.0%  4本    湘南
61.6%  0  61~75 38.4%  1本    湘南
55.9%  3本 76~90 44.1%  4本2失点 湘南 
前半完全にコンサが支配し、シュート7本の得点機会を喪失すれば、勝利は逃げるのは必至で、
後半湘南が完全支配の中、やっとの想いで挽回を図るべく76~90に選手交代・投入し、シュート3本のチャンスを作りましたが「撃ち合い・オープンな展開での、攻撃バランス(ボール基準で攻撃選手多数・攻撃的・守備弱体化)」となり、「少なくなった守備選手=組織守備→個々の守備力主体」のなか「肝心な局面での守備ミス」は致命傷となり、連続失点、との展開 でした。
時間帯別試合展開からも、勝機のポイント・時間帯、劣勢状態での挽回、どちらにも敗戦原因が見えて来ます。

【攻撃型チームであり得点機・決定機に「確実な得点獲得」、
 守勢・バランス時間帯を逸早い攻勢転換を仕掛ける事、
 相手カウンターとコンサ攻撃バランス時の「個人プレイ・特にプレイ予測精度」
 の改善】 が結論です。

3.(ちょっと本題から外れて)2種登録も含んだ「2019シーズン選手保有戦略」
2種登録選手3名のリリースがあり、今シーズンの選集保有はほぼ確定です。(正式には、選手登録第1ウィンドーは「1月第1金曜~12週間金曜~3月29日」で、未だ選手獲得は可能ですね)
全選手数は、30名<A契約23名+B・C契約(2種も含む)7名>となりました。
(1)驚きは、その「B・C契約(含む2種)選手数」で、保有占率23%で、リーグ最多占率で「育成選手率No.1」=育成取り組みダントツ1位です。
他チーム;仙台1/28ー3% 鹿島4/34ー11% 浦和3/31ー9% FC東京3/32ー9% 川崎2/30ー6% 横浜FM7/31ー22% 湘南3/32ー9% 松本2/35ー5% 清水1/30ー3% 磐田0/34ー0% 名古屋4/33ー12% G大阪4/37ー10% C大阪2/37ー5% 神戸2/28ー7% 広島4/32ー12% 大分4/31ー12%  
✳︎磐田の0%、清水3%、松本・C大阪5%。一方で、横浜FM22%と、チーム毎に、大きく異なるコンセプト・戦略が顕著です。
•磐田・清水・松本・C大阪の4チームは、「自チームでの一貫育成」コンセプトは一切実行していないチームとなっています。現実的な選択、とういう事でしょう。
•逆に、コンサと同様に「自チームでの一貫育成」戦略チームは、横浜FM、+辛うじて、名古屋・広島・大分、その傾向が鹿島・G大阪の計7チームという事ですね。
•残る7チームは、最低限の自チーム育成数に限定との選択で、こちらも現実的選択の一方法と言えますね。

コンサポジション別選手数は、(登録ポジションではなく起用ポジションです。)
コンサ[1ー3ー4ー3(ー2ー1)]           必要数倍率
GK  4名  A契約 3名  その他1名   平均年齢 24.8歳 ×4
DF  7名  A契約 5名  その他2名   平均年齢 24.7歳 ×2.3
MF14名  A契約11名  その他3名   平均年齢 24.5歳 ×3.5
FW 5名  A契約 4名  その他1名   平均年齢 24.2歳 ×1.6
  全体 平均年齢 24.5歳               ×2.7
 A契約 平均年齢 26.6歳 
その他契約平均年齢 17.9歳

ポジション別平均年齢は、均質化しました。昨シーズンは、DF陣が偏重していましたが、一気に平準化し、リーグ最低の平均年齢で、「今後の大きく確実な成長=戦力アップ」が計算出来る選手層となりました。
全ポジションにて、
【ベテラン=指導層若い中堅=中軸若手=高い成長の戦力アップ期待】 と理想形。ここもリーグ随一の選手層です。

唯一の懸念点が、各ポジション必要数倍率が、バラつき、DF×2.3倍、FW×1.6倍で、〈DF・FWにあと1名ずつの戦力保有〉が望ましいものと考えられます。
また、
ここにも記載の通り、MF紺野 和也(法政大3年21歳、「法政のメッシ」)・FWアウン トゥー(ミャンマー22歳)は、練習参加等が継続し、依然ロング交渉中で、第1ウィンドー締め切り時点や第2ウィンドーでの移籍加入もあり得ますね。

如何ですか。
よくある意見「有力・優秀DF選手の獲得必要」は、確かにやや手薄な状態解消となりますが、ミシャ・チーム戦略の「年俸の未だ安く、今後の育成・成長が期待出来る選手」による「選手・戦力構築と今後の育成」との根本戦略・コンセプトが中軸であり、その観点からは、充分以上、十二分な「保有選手構成」が完成した、という事ですね。

posted by yuukun0617 |20:00 |