コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2006年05月10日

私見 ヤンツー監督 

 コンサというかコンサ界が煮詰まっています。13試合で6敗。いわゆるグダグダな状態です。
しかし、「13試合で5勝もした」。最下位だった一昨年の柳下1年目から見れば、そういう表現もできます。年間5勝だったのが、1クールで5勝したぜ、と。

 コンサが煮詰まっている、と書いたのは実は誤りなのかもしれません。昇格を急ぐ「俺」が煮詰まっているだけなんじゃないか。最近、正確に書くと水戸に2敗目を喫してから思ったのです。
正直、不思議なほど水戸に負けても悔しくなかったです。ちょっとそんな自分が寂しかったりしますけど。諦めとか達観というのともまた違うなにか。監督は正しい、選手が全て悪い、とももちろん思っていません。なにか開幕前から昇格昇格と騒いだサポ達が一番悪いんじゃなかろうか、とさえ思い始めております。

 よく考えたら、今年は「ステップ3」であって昇格を目指す「ステップ4」ではなかったわけです。もちろんシーズン途中に「4」にギアチェンジするつもりだったのでしょうけど、クラブとしては。ヤンツー監督はとてもじゃないけど「4」とは思っていないでしょう。
今はまだJ1は早いかな・・・なんて思ったりしてます。J1昇格が最終到達点ではなく、J1定着こそが「ステップ5」ならなおさら思います。ジャガホッケ社長からの「5段階再生計画」を支持してますので。

 ヤンツーさんは一昨年就任早々のインタビューで、
『「チームがこのように若返りをはかり、5年を目処に改めてコンサドーレというチーム作りをしたい」と言われました。自分も若手育成には興味があったし、そういうほうが苦労は多いけど楽しみもある』
と述べています。

    参考:http://www.jsgoal.jp/column/interview_011_1.html

 また今季開幕前の対談番組でも「最下位になっても日々の選手達の成長が楽しかった」「サッカーの面白さは、同じ場面が2度と無いこと」など監督としての独特の価値観を感じさせる台詞を吐いておりました。

    参考:http://www.jsgoal.jp/column/interview_011_2.html

 俺は煮詰まったときに必ずヤンツー就任時の上記インタビューを読み返します。なぜHFCは柳下監督にオファーを出したのか、なぜヤンツーさんは引き受けてくれたのか。
凄いなと思うのは、ヤンツーさんが既に答えを用意しているということです。これは悩んだ人が聖書の文言を自分の状況に当てはめて、救われるのに似ているかもしれません。

「1シーズンを通しての成長を考えていく」
「ジュビロでもああいうサッカーをするのに3~4年はかかりましたから」

 今の時期の連敗はやはり「成長痛」なんだと思います。
ヤンツーさんは長いスパンでコンサドーレ札幌のことを考えてくれているな、とも思っています。「コンサといえばXXXなサッカー」というような形をしっかりつくる。たい焼きの鉄で出来た焼き器みたいな形。

 形があれば、その形にあった選手が集まってくるのではないか。アクションサッカーに必要な駒、もしも駒不足が他チームに伝われば、駒や駒の所属するチームから売込みがあるのではないか。今オフはそんなことまで考えられるかもしれません。信念を貫くクラブには信念のあるJリーガーが集まる・・・よね?
「信念」と書いたのは戦術的なことですけど、HFCでいえば企業理念です。理念をわかってもらった上でスポンサーになっていただければ、その企業はJ2に居ても見捨てはしません。企業理念は簡単に揺らぐことの無いものであるはずですから。仮にジェットコースターのようにJ2とJ1を行き来したとしても、企業理念は変わることはないはずです。

 では「戦術」における「信念」は変わらないのでしょうか。残念ながら監督が変われば変わってしまう代物かもしれません。それでもヤンツーさんは札幌のコンサのサッカーにレールを敷こうとしているように思えてなりません。
自分が居なくなっても別の監督が、レールを延ばしていくような確固としたバラストと枕木(枕コンクリ)を着々と工事しているように、俺には見えるのです。

 楽観的に考えているだけではありません。個人的には3位以内に入れなかったらヤンツーさんは進退伺いをクラブに出すと思います。「自分から投げ出すことはしない」と述べていることから、3位以内が絶望になった時点でも辞任はしないでしょう。またクラブ側も解任はしないこととと思います。

 3位に入って入れ替え戦に進めば、勝敗に関係なく「ヤンツー4年目」が見えてくる気がしますし、4年目が「J1定着チャレンジ1年生」なのがベストですが、現時点では「4年目もJ2浪人」のパターンも考えておきたいと思います。

その場合、選択肢はいろいろ考えられます。
① J1ならずも参入戦に行けたので目標到達。ヤンツー体制で再チャレンジ
② J1昇格できなかったので、別の監督で再チャレンジ
③ 4位以下に沈んだが、ステップ4を掲げヤンツー4年目突入
④ 4位以下に沈んだので、ステップ4をヤンツー路線継承の監督で探す 
⑤ 4位以下に沈んだので、ステップ4は非ヤンツー路線に方向転換する

 混乱してしまいがちなのは、今年どうしたいか、なのか将来的にどうありたいか、によってサポーター世論の答えが変わってくる可能性があることです。
例えば、何が何でもJ1昇格、早急にJ1へ復帰しないとクラブの財政がもたないというのなら、今のポゼッションサッカーは捨てなきゃならないかもしれません。

 あるいはコンサに投資価値を見出してくれる新たなスポンサーを探して、胸スポンサーに2億円位出してもらい、外国人ストライカーを増やせばいいとか。極端な例ですが・・・。
そもそも「カウンターサッカーがつまらない」とか「外国人頼みは情けない」という考え方自体が偏見でないか、という気もしないでもないんですが、連敗がボディブローのように効いてきているから、ちょっと弱気チックでなんだかまとまりのない文章になってしまいました。本当は秋には3位以内に入っているだろうと思い込みたい浪漫派なんですけど。

 浪漫派だけどもあえて書いておきたいのは、俺はコンサのサポーターであって、ヤンツーのサポーターではないということ。
だからヤンツー信者でいたいとは思うものの、目先の勝利にも徹底してこだわりたいのです。それはこちらも曲げられない信念です。だから監督の起用したスタメンこそがベストメンバーだと信じてはいますが、結果が出なければ采配ミスだと指摘します。部下の責任は上司の責任。生ぬるい拍手を送るだけがサポーターだとは思っていませんので。

何を書きたいかといいますと、

桃栗3年ジュビロ3~4年ならコンサは柿8年かもしれないよ
ということなんです。(えぇっ?)  >書いてる本人も驚く結末(笑

つーか、HOMEで連勝してくれたら、この記事まるごと削除しちゃる!!
削除できたらいいな、わっはっはー。(なんやそれ)


※長文全部読んでいただけた方がもしいらっしゃいましたら、賛否両論なんでもいいのでコメントください。

posted by おど |05:08 | データファイル2005 | コメント(6) | トラックバック(0)