コンサドーレ札幌サポーターズブログ

スポンサーリンク

2007年03月20日

三浦監督の人心掌握術

徳島戦のことを書きたいなと思いつつ、もう明日は湘南線湘南ライナー。
1勝1敗で迎えたアウェーの徳島戦。第1クール7勝が当座の目標とすれば、
開幕3試合で2勝目を挙げたのは、近年にないスタートダッシュと言える。
ブルーノと大塚が欠場の中、三浦監督の「選手のやりくり」が光った。

北報知に興味深い記事が載っている。

・三上強化部長が「ハートに火をつけるのがうまい」と絶賛する三浦監督の効果的なゲキでチームを一体化

・「言葉、タイミング、時間の使い方が抜群。選手が集中しやすいように声をかける」

・練習で積み重ねてきたことへの「自信と誇り」を持たせた

・ヒロ西嶋:「瞬時に分析して的確な指示をくれるし、気持ちを奮い立たせてくれる」


ピンチを総力で乗り切る「チームとしての一体感」、例えば緊急招集の吉瀬は、自分の存在意義を知る事になり自信になっただろう。
誰が入っても揺るがないための「コミュニケーションの確立」は第1クールの今こそ重要なことだ。三浦監督はそのためにまず「規律」を求めた。
約束事がキチンと守られてさえいれば、「誰が入ってもやることは同じ」(芳賀)という共通認識がイレブンに芽生え、ちょっとしたアクシデントには動じなくなる。

「札幌スタイル」というのは、「攻撃的」などという抽象的なものではなく、
一体感とかチーム一丸というメンタル的なものが先決なのだ、と三浦監督は教えてくれているような気がしている。
戦術も相手や当日のコンディションによって柔軟に変えている。前半後半で風向きを考えてのプレーは、無風ドームとは戦術も違ってくる。当然第1クールと第2クールでも戦い方を変えてくるだろう。しかし「勝利第一」という優先順位がハッキリしているので、選手には伝わりやすいのではないだろうか?スタメン発表も選手交代も全て「勝利のため」なのだから、どう考えても昨年までより説得力がある。
なんと言ってもサポの俺への説得力がある(笑)

「勝つための」きめ細かな作戦、相手の研究は、監督から選手に伝わって初めて意味がある。監督の理論が実践(試合)に反映し好結果が生まれたら、選手は監督を信頼しますます聞く耳を持つに違いない。
勝って自信をつけ、成功体験を試合毎に積み上げた時に、我らの赤黒戦士は驚くほどたくましくなっているのではないだろうか。

監督の卓越した人心掌握術はJ1昇格に絶対必要だ。
昨年の横浜FCの高木監督も、選手そしてスタッフの心を惹きつけたという。
三上部長の「ハートに火をつけるのがうまい」という絶賛の言葉は、実に重たい。
J1昇格は優秀な監督一人だけで達成できるほど生易しいものでは無い。ヤンツーの3年間がそれを証明した。選手とスタッフ、フロント、スポンサーそしてサポーター、マスコミ、一般のファンまで巻き込んで一体となった時に初めて昇格の機運は高まっていくのである。
三上部長の一言はそのためのでっかいでっかい一歩なのだ。
そしてその一歩は、長く険しいJ1ロードへの通過点の一つにしかすぎない。

明日も勝ちましょう!




【応募汁!】

http://www.namashibori.com/jalan/






追記いたす(侍風)


【得点シーン分析】

得点シーンは必ずしも得点者とアシスト者だけで作られるものでは無い、をコンセプトに今年もしつこく分析いたす。

徳島戦のポイントはアウェーでの戦いということもあって、残り30分で決着をつけたという点。早い時間に先制できれば良いのはもちろんだが、アウェーではまず前半をセーフティに0-0で折り返し、後半にイッキイッキ百姓一揆(一気飲みは危険です)という戦術・・・・は「堅守速攻」チームにはアリ、オオアリクイである。

「タテポンがナンセンスだ」なんて頭固いこと言われても困る。
俺に言わせれば、タテポンがつまらないという方がセンス無い。
なんでもかんでもパスサッカーが美しく正しいなんて、そんなの偏見だよーーん。
徳島戦のタテポンが素晴らしかったシーンを振り返ってみよう。

64分の2点目のシーンだ。素晴らしい速攻だった。各人が連動していて美しかった。

ソダン殿が高い打点でクリア ⇒ 吉瀬殿が拾いすかさず前線へ(いわゆるタテポン)、これがピンポイントで待ち構えていたダヴィに繋がる。いわゆるポスト役 ⇒ ダヴィ殿がワンタッチで左から走りこむマサ西谷へ。時間をかけずに相手に余裕を与えなかったのが秀逸 ⇒ 西谷殿は狙い済ましたように右サイドフリーのプリンス藤田へ 藤田殿が落ち着いてズドーーン!!

この得点は追加点なので、3点の価値から言えば先制点のダヴィの方が高いと思う。先制点6:追加点3:トドメ1くらいの割合だと思う。
先制点のお膳立てをした藤田が立て続けにゴールに絡んだのも素晴らしいが、よーく分析してみると、吉瀬がスゴイということに気付く。
吉瀬がワナに代わって投入されたのが59分だ。その後に3点入っているというのは、偶然なのだろうか?ラッキィ☆ボーイの一言で片付けていいのか?
大塚離脱で前夜の最終便で千歳⇒羽田、サポと一緒の飛行機で東京⇒徳島という強行軍をした吉瀬。遅れて合流した最後のパーツが見事に勝ち試合を作ったのである。
「西嶋&芳賀」という臨時の中盤の底が、守備に献身的なFWと一緒に「ボールを奪う」ことに一生懸命だったのが印象的だった。その中盤が守備に気を取られた分、4バックが「攻撃の起点」となる必要があった。吉瀬はベンチでそれを感じとっていたのだ。

出向帰りの吉瀬。まさにサムライである。「士」と書いてサムライ。「士」と書いて十一すなわちイレブン。吉瀬の吉という字には「士」という部首がある。>これを書きたかった


順序が逆になるが、62分の先制点を振り替えてみよう。
「より得点のニオイのする方へ」「より可能性のある方へ」「より確率の高い方法で」・・・こんな意識がイレブンにあるかのようだった。

元気殿(この人は本当に献身的にボールを追う) ⇒ ダヴィ馬殿へ。すかさずドリブルで前進また前進。トクシマンを4人くらい引きつけたところでシメシメ ⇒  右サイドでフリーの藤田殿へ ⇒ 加速しながら2タッチでセンタリング、いわゆるマイナス方向へのクロス ⇒ これが走りこんだダヴィ馬殿の頭にドンピシャ!!GOAL!GOAL!GOAL!

注目すべきはダヴィをもみくちゃにする他の選手達。「一体感」が画面からも伝わってきてとってもウレPな、と。
苫小牧の時も「ダヴィ一人が悪かったわけではない」と三浦監督が広報を通じてわざわざマスコミにフォローしていたというではないか。
こんな気遣いが異国の地でがんばる若いダヴィの「馬力」になるんだと思うなぁ。

3点目。これはもうマサ西谷の「俺に気持ちよくプレーさせたらヤケドするぜ」的なGOAL。
元気が左サイド思いっきり前方に球出し。西谷さんキレキレなもんだからドリブルでぐんぐんゴールに接近して自分で決めちゃった。ニアのダヴィを狙ったつもりかもしれないけど、当ブログは前試合一人7シュートに敬意を表して「マサ殿が狙ったマサヤンGOAL」と認定いたす。


3節のMOMは、藤田“プリンス”セーヤ。


ダヴィ初Gのアシストと2試合連続Gは天晴れじゃ。
札幌の至宝、札幌王子、札幌星矢。スター&アロー。快速セーヤ・・・。
アウェーだから1-0でもいいっちゃいいんだけど、今季のJ2は最後の最後までもつれてもっつぁれらちーずになりそうな予感。
とするとですよ。
やっぱり三浦監督が開幕前に掲げた「得失点差プラス20台」チーム同士の僅差の数字で明暗が分かれたりする気がするんですわ。
そういう意味で、0-2負け、1-0勝ち後の3-0勝ちってとっても大きいと思う。得失点差プラス2。
こういう細かい数字もきちんとケアしていきたいものである。
内容は数値化できない。だけど勝ち点、得点という数字は結果そのもの。
個々人で評価が分かれる内容はどうでもいい。がむしゃらに勝ちだけを目指してくれればサポーターは自然と熱くなるものだ。札幌のサポ気質は昔からそう簡単には変わらないよ。
万人が、コアサポも一般ファンも新聞の順位欄で分かる数字。これが全て。今はとにかくスッポンのように上位に食いついていこう。



http://www.jsgoal.jp/photo/00021300/00021366.html
(徳島遠征、お疲れ様でした!徳島初勝利の目撃者ですね)


http://soccer.skyperfectv.co.jp/Jleague/index.html
(スカパーは182)

第4節 札幌 vs 湘南
 生中継  	3/21(水)	15:50  	Ch.182 / パーフェクト チョイス
【解説】木島敦 【実況】宮永真幸 【リポーター】岡本博憲



posted by (oDo) |08:08 | 三浦俊也監督 | コメント(2) | トラックバック(0)

スポンサーリンク

スポンサーリンク

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.consadole.net/odo5312/tb_ping/750
この記事に対するコメント一覧
Re:三浦監督の人心掌握術

全面的に同意です、師匠!
私へも説得力ありましたw

posted by ママチャリ| 2007-03-20 09:45

Re:三浦監督の人心掌握術

選手の能力を最大限引き出すのも監督の仕事。
選手をノせるのが監督、監督をノせるがサポ、
そしてサポをノせるのが選手です。
これを昇格への三位一体といいます←今考えました

posted by おど| 2007-03-20 18:47

コメントする