コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2011年03月13日

電源周波数の違いがこんな時に障害になるとは。

未曾有の震災で電力不足になった東京電力が創業以来の計画停電を行う事になりました。

被害の無い西日本からの電力の融通がきかない日本の電力事情が図らずも露呈しましたね。皆さん御存知の通り富士川と糸魚川を結ぶ線の東西で50Hzと60Hzに分かれています。

明治時代に主にフランス(50Hz)等欧州から発電機を輸入した東日本と米国(60Hz)から輸入した西日本とでこんな事になりました。明治時代に現在の電力事情を当時の為政者が予見するのは無理だったと思いますが皮肉な結果になりました。

東海道新幹線は東京駅まで60Hzの電源が供給されているので50Hzの東北新幹線とは直通運行は不可能なのです。

僅かな電力(たしか100万キロワット/毎時)は周波数変換が出来る施設がある筈なのですが焼け石に水でしょう。北海道と関西の引越しを何度かした時に周波数の変更で家電が使えない(蛍光灯の器具や古いオーディオセットや電子レンジ等)事に悩まされたオオドサでした(^^;)

posted by 大阪帰りの道産子 |23:03 | 日々雑感 | コメント(14) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:電源周波数の違いがこんな時に障害になるとは。

一国で周波数が混在するのは極めて珍しいようですね。
第一次大戦まではイギリスも無秩序で、ニューカッスルは40Hz、グラスゴーは25Hzなどだったようですが、50に統一したのですね。
http://www.jeea.or.jp/course/contents/01103/
どうして日本は統一できなかったのか?
先見の明がなかったのですかね。

posted by かもめ| 2011-03-14 17:46

Re:電源周波数の違いがこんな時に障害になるとは。

 戦前の電力会社は群雄割拠状態で、戦争中に国策で地域ごとにまとめられ、それが戦後復興ということで、公共性の強い会社として位置づけられていったのでしょうから、戦後の政策判断のミスといえば、ミスなんでしょうが、混乱期で仕方なかったのでしょうね…。大阪と東京は、互いに遠い世界だったのでしょうし…。  

 京王なんていういまでは立派な鉄道会社も、戦前は電灯会社ですよね、確か…。当初は余った電気で、甲州街道に路面電車を走らせたので、軌間がいまでも、狭軌でもなく、標準軌でもない、「奇妙な幅」ですよね(それで直通乗り入れの都営新宿線も…)。  確か、戦争中は東京の私鉄は「大東急」にまとめられ、京王は戦後、要の電力部門がなくなったので、「本線だけでは経営が難しい」と主張し、小田急から井の頭線を譲り受けた(?)と記憶していますが…。だから、本線と井の頭線は明大前で接続していても、電車が相互乗り入れできない…。それで、小田急と、井の頭線は同じ狭軌…。接続駅の下北沢には昔、相互乗り入れ用のレールがあったとか…。  

 あ、電気の話が電車の話になってしまったので、おしまい…。

posted by M・Y| 2011-03-14 18:19

Re:電源周波数の違いがこんな時に障害になるとは。

かもめ殿 M・Yさんこんばんわ。

電源周波数は家電ではさほど問題にならなくなりましたが、工業の大型交流三相モーター
えお使う動力系では周波数でヒステリシスシンクロし回転数が決まるので周波数の変更
は容易ではないですよねェ。

とりあえず北電からの電力の供給も行われるようです。それにしても日本の原発がこんなに
お粗末だったとは・・(^^;)・・海水注入は廃炉覚悟?

M・Yさんの電車の話ウェルカムです♪

posted by 大阪帰りの道産子| 2011-03-14 19:56

Re:電源周波数の違いがこんな時に障害になるとは。

> 日本の原発がこんなにお粗末だったとは・・(^^;)・・海水注入は廃炉覚悟?

福島第1は設計が古くて下請け作業員の被爆がめちゃくちゃ多いし、臨界事故隠しがあったと、10年ちょっと前の週刊金曜日で知り、ショックでした。
早く廃炉すべきとこでしたが、これでようやく廃炉になりそうですね。
http://todakiyosi.web.fc2.com/text/kinyobi.html
の3番目の「●『週刊金曜日』683号」は、とても参考になるので是非読んでください。

posted by かもめ| 2011-03-14 20:32

Re:電源周波数の違いがこんな時に障害になるとは。

>早く廃炉すべきとこでしたが、これでようやく廃炉になりそうですね。

それと「●『週刊金曜日』683号」は参考になりました。

米国政府から支援されたロナルドリーガンの救難ヘリのクルー17名が被爆しました。
帰還後最高レベルの除放射線処置を施したようですが皮膚に放射性物質が付着した隊員
もいたようです。

廃炉する前にもっと重大な局面を心配しています。かつてスリーマイル島の原発事故で
「チャイナシンドローム」と言われましたが今度は「ブラジリアシンドローム?」

posted by 大阪帰りの道産子| 2011-03-14 21:00

Re:電源周波数の違いがこんな時に障害になるとは。

 どことは書きませんが、実はわたしは、ある原発の建屋に入ったことがあります。更衣室でパンツ以外の私服をすべて脱ぎ、専用の服に着替え、胸のポケットにガイガーカウンターを入れて…。
 
 内部の床は、液体が漏れても建物や地中に染みこまないように、すべてビニールのようなものでコーティングされていました。印象を一言でいうなら、内部はテレビ番組のウルトラマンなどに出てくる地球防衛軍の基地の内側というようなイメージでした。炉の近くは当然に暖かく、表現は悪いのですが、昼寝には最高の場所とも言えます。

 このほか、使用済みの燃料棒を冷ましているプールも見ました。IAEAの監視カメラが回っていました。プールはステンレス製で、深さは忘れましたが、かなり深く、円筒形です。純水が張られ、燃料棒が底にありました。どれほど前にプールに入れられたかは聞きそびれましたが、時折、棒からプクプクと泡が出ており、使用済みといっても、相当な熱を持っているようでした。
 
 水は青く光っていました。24色入りの水彩絵の具に入っている「コバルトブルー」と言った感じでした。12色の絵の具しかもてない身には憧れのあの青い色は、原発で見ると、非常に不気味でした。

 一緒にいた同僚が電力会社の技術者に尋ねました。「このプールに人が落ちたらどうなりますか?」。答えは「水をこれほど深く張っているので、すぐに助け出せば、被爆することはありません。しかし、人間が落ちると、当然に汗が水にしみ出しますから、それが原因でやがてステンレスが腐食し、プール自体が破損する可能性があるので、そちらの方が怖いですね」。何気ない一言ですが、戦慄が走りました。

 道内のとある理系の大学を卒業している同僚は後で、わたしにささやきました。「だから、理系の人間は嫌いなんですよ」。人間が機器を制御しているはずなのに、その人間よりも、機器の方が大事といわんばかりのその答えに、同僚もわたしと同じような思いをしたのでしょう。

 今回の福島の一件から、この体験を思い起こしてしまいました。周辺住民の安全と、原発の維持、果たしてどちらが優先されたのでしょうか…。原子力安全保安院の対応を見ていても、いかにも普段、住民・市民と接していないかが分かる対応ですよね。電力会社の方ばかり見て、仕事をしていると、あのようになりがちだと、テレビから流れてくる記者会見を見て、そう感じました。

 とかく、原子力の話は、賛否が分かれているだけに、こんなことをここに書くと、思わぬ反応が出る可能性もありますが、書きたい衝動を抑えられなくなったので。失礼しました。

posted by M・Y| 2011-03-14 21:25

Re:電源周波数の違いがこんな時に障害になるとは。

M・Yさんこんばんわ(^o^)/ 興味深いコメントをありがとうございました。

>その人間よりも、機器の方が大事といわんばかりの・・・

道具というのは人間がきつい労働から開放され、便利で快適な暮らしを実現する為に
在るはずで機械の方が人間を上回る事はないと思います。今回の事故が教訓になる・・
と言うにはあまりに高い授業料になるかもしれません。

posted by 大阪帰りの道産子| 2011-03-15 00:30

Re:電源周波数の違いがこんな時に障害になるとは。

こんばんは!
出遅れまして、すいません。
最近、なにかと評判の悪い、理科系です(笑)

>その人間よりも、機器の方が大事といわんばかりの・・・

ニアンス的には、『使い済み燃料棒の冷却プールが、破損すると、お釜が空焚きになり、大量の放射能が、大気中に放出され、多数の人を被爆させる・・・』事を説明したかったと、感じましたが・・・
現在のまさしく福島第一原発ですよね・・・だから、地上から放水冷却も試みるのですよね?たしか・・

原発は賛成派ですが、今回は、おっしゃる通り、お粗末過ぎますね・・・東海村の臨界事故の時も閉口でしたが、まさかウランを手作りしているとは、思いませんでした。週刊誌に揶揄されてました、『さすが日本、ウラン精製も手作り、匠の技』と・・・バケツで、ウラン作るとは・・・

北海道に原発、誘致したかったのですが、太平洋側は津波、日本海側は、北朝鮮のテロ攻撃、オホーツク海側は、ロシア?知床は、世界遺産で、原発は厳しいし・・

東北電力の被災地の輪番停電は、北海道を停電にしてでも、北電から東北電力に電気、送るべきですね・・
とつい、考えてしまいます・・・

posted by 団長 | 2011-03-17 00:42

Re:電源周波数の違いがこんな時に障害になるとは。

団長さんこんばんわ(^o^)/ じつはボクもやや理科系なのですが(^▽^;)

>・・・オホーツク海側は、ロシア?知床は、世界遺産で、原発は厳しいし・・

安全性が担保されるならボクは必ずしも原発に反対ではありません。でもおかしいのは
安全なのであればなぜ東電は福島県や新潟県に、関電は福井県や京都府北部の日本海側
に原発を作るのでしょうか。

いくら高圧送電とは言え下手をすると電力の半分近くが送電ロスで熱になるのに・・・
大阪五輪の誘致で失敗した大阪湾の埋め立て島に原発造ったらロスが無くて地方に負担を
かけず快適な電化生活を送れるのでしょうに・・事故が起こればドコも同じですから。

posted by 大阪帰りの道産子| 2011-03-17 21:05

Re:電源周波数の違いがこんな時に障害になるとは。

さらに、こんばんは!

安全性が担保されるならボクは必ずしも原発に反対ではありません。

そうですよね、国や電力会社が原発安全と言うなら、大阪湾、東京湾に作るべきですよね(笑)
北海道は、石狩湾か小樽に・・・

正直言うと、何かあっても、影響の少ない、人口の少ない所に作りますよね・・・自分の家の横に、原発、反対します・・・・正確には、原発は、総論賛成、各論反対でしたね・・・

なには、ともあれ、理科系、交通好きのオオドサさんには、いつも勉強になります。。。。

posted by 団長 | 2011-03-17 23:51

Re:電源周波数の違いがこんな時に障害になるとは。

 団長さま。

 泊原発をお忘れでは…。

 技術者発言のニュアンスは十分、分かっているつもりです。でも、ヒューマニズムは忘れてはなりません。それが基本だと思います。

 北海道から東北(本州)への送電は、設備の関係で、60万キロ(単位省略)分しかなく、その量ならば、北電の需給事情から言って、無理なく、問題なく送れます。つまり、精神論をのぞけば、道内での節電のたぐいは、科学的にはあまり意味を持ちません。まあ、東北・東電の不足分からみると、微々たる量ということになってしまいますが…。もっと、送れる設備をつくっておけば、良かったのに…。そこが問題なのでしょう…。

 このコメント、ここに書くべきことではないような気もしますが…。オオドサさん、ごめんなさい。

 

posted by M・Y| 2011-03-18 13:27

Re:電源周波数の違いがこんな時に障害になるとは。

団長さんM・Yさんコメントどうも♪

一つだけ言える事は日本では新たな原発を造るのは多分もう無理でしょうね(^^;)
原発再開の計画案もあったイタリアにも今回の事故は強い影響を与えるでしょう。

posted by 大阪帰りの道産子| 2011-03-18 18:15

Re:電源周波数の違いがこんな時に障害になるとは。

オオドサさん、M・Yさん
勉強になります。いろいろ、ありがとうございます。

posted by 団長 | 2011-03-19 00:10

Re:電源周波数の違いがこんな時に障害になるとは。

たいへん勉強になりました。電波の統一(地上デジタル化)の次は、この災害を転機として、電源周波数を統一する国策論議を行ってほしいものです。白物家電メーカーもヘルツ・フリー製品の開発に注力し、国をあげての標準化を行うべきと考えます。私は50Hzの東日本に住んでいますが、損害の無かった西日本系60Hzへの切り替えも、やむおえないと思います。地球温暖化防止の思想と同様、子孫まで、明治時代の負の遺産を残さない事が、今の私たちの役割だと思います。

posted by M.S| 2011-03-29 00:18

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