スポンサーリンク

2006年07月24日

厚別 草津戦 天空に延びる飛行機雲

いまさらながらの草津戦。
結果は2対2という結果。
PKを砂川が決めて。
試合場では誰が決めたわからないけれど。
遠くからでもとても高い打点のヘッドに見えた。
中山は、泥臭い得点よりも、華麗な得点を持ち味にしているのかなあ。
ポストに嫌われたシーンは何度かあったものの。
明らかに草津に押されていた試合。
それを中山が試合終了間際に決めてくれた。

このまま終われば。
厚別で勝って選手にブーイングを贈る事ができうる初めての試合。
という有意義な体験をできたのかもしれないなあと。
なんとなくそう思う。
まあ、そういうことをできうるかどうかという感じもするけれど。


試合開始前に、ボールボーイとドールズが音楽と踊るシーン。
これが、まずは厚別でのトラップとなります。

ドールズの踊りに合わせて敵サポ(今回の場合は草津サポ)が。
踊って手拍子を合わせてくれています。

でも、その後の音楽の中に流れる、コンサドーレという言葉に。
アウエーサポの手拍子と踊りがぱたっと止まる瞬間。
それが、私にとっての見所なれど。
今回も見事に決まってくれました。
それが楽しいと書いていいのかどうかはよくわかりませんが。


厚別次のトラップは厚別特有の風。
アウエー自由にいるときには感じられませんが。
ホーム自由にいると突風のいう感じで。
そのトラップを解除したのが草津であり東京V1969でした。
陣地を変えるという事で。
それが、草津戦では試合の機微を変えたといってよいでしょう。



このピッチの中で。
明らかに数段上のプレーで君臨していたのが俺達の砂川誠。
でも、フッキがいなく、西谷がいないというわが赤黒では。
孤軍奮闘というのがぴったりの展開。
一昨年の赤黒を見ているようでしたね。
そして、俺達の砂川誠は、必ず隙あればミドルを打ってくる。
彼がボールをを持ったときには一瞬の瞬きを許されない。

攻撃と守備。
相手陣地では明らかに攻撃有利。
DFはミスを許されない。それが失点に結びつくのだから。
でも、わが赤黒の攻撃陣が、敵陣奥深くで。
例え、1対1に勝負に出て、抜けないでボールを保持できなくとも。
それは、すぐにピンチにはならないはずなのに。
俺達の砂川誠以外、1対1で勝負に出る選手はいない。
怖がっているように見える。


格闘技で。
柔道とか相撲とかプロレスとか。
組んだ瞬間にその選手の能力がわかるなんてことを聞いた事がある。
そこで力関係の序列ができるなんて事を。
それだけでは終わらないとは思いますが。

試合開始当初。
和波が草津敵陣奥深く攻め込んで。
1対1、あるいは1対2の場面に持ち込んで。
そこで、勝負にいけなかった。
守備陣を切り裂く行為をまずは、行使しなければ。
そこで切り裂く事に失敗したとしても行うべきだった。
そこで多分、草津になめられたと思う。


明らかに、砂川誠以外は、1対1で負けていた。
曽田はいつものようなプラスもあればマイナスもある。
そういうプレーだったと思うけれど、それは織り込み済み。
マイナスがあるプレーを嫌う傾向を感じるけれど。
そこをしり込みしていてはプラスは無いはずだ。
まあ、最終ラインにマイナスが多発するのは辛い事ではあるけれど。




失点をして、ボールがゴールの中にある。
そのボールをセンターラインに運ぶのは、ルール上は誰なのだろう。


一番有名なのは。
ゴン中山が得点を取ってなお、そのボールをつかんで自陣に持ち帰ろうと。
突進したしたシーンだと思う。


そう、多分、失点を喫したチームの誰かが。
運用上はセンターラインまでボールを運ぶ。
あるいはGKがボールをセンターラインまで蹴る。
というのが普通でありましょう。


そう、あの場面。
ロスタイムでの失点。
まだ時間があるのに。
赤黒の守備者のほとんど倒れこんだ。
この場面、執念不足を談じる事はある意味正当ともいえる。
でも、こういうシーンは結構いろんな場面で見てきた。
選手も精根尽き果てたのだと思う。

私が見ていたのは、あるいは言いたいのはその事ではなくて。
そのとき、ボールをセンターラインまで運んだのは誰かと言う事。

ななんと、赤黒のユニフォームではなかった。
勿論、草津さんではありえない。

黒いユニフォームだったと思う。
しっかり、ボールを抱え込んで、姿勢正しくリズミカルに走って言った。
私の見間違いでなければ。
あれは、審判だったと思う。

ロスタイムがまだある。試合が終わったわけではない。
倒れこんでいる選手がいるのもわかる。

でも、ゴールからボールをセンターラインまで。
運ぼうとする選手が一人もいなかったことが。

軽やかに審判がボールを運ぶ姿に見とれていたのか。
まあ、私はその姿に見とれていた事だけは確か。
そのほうが早くボールをセンターラインに運べたのかもしれません。


で、そういう作業をするのは審判本来の仕事なのかもしれません。
でも鮮やかに鮮明にその姿だけは忘れることができないでいるのです。
多分、ゴン中山のあのシーンが特別なのだろう。
普段、そんな事に目線を合わせているわけでもないのだから。




私の妄想、見間違いであって欲しいなあと、説に願うのだけけれど。
試合には直接は関係ないし、こだわる事でもないのかもしれませんが。
天空に垂直に伸びる飛行機雲と砂川誠の孤軍奮闘振りと共に。
忘れられないものとなる、そういう気がいたします。


posted by mimicaki |20:49 | 赤黒2006 | コメント(0) | トラックバック(0)