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2006年05月24日

W杯とJ1

蹴球と言えば。
天皇杯と高校蹴球とトヨタ杯とW杯しかなかった時代もありました。
日本リーグもありましたが。
W杯予選を勝ち抜けないわが日本代表の日本で行われる親善試合。
麒麟杯とかそういうものが最高のおかずだった。
ああ、三菱ダイヤモンドサッカーは忘れてはなりませんが。


結論も趣旨のポリシーも何も無い世迷言を少々。


で、今現在の日本には蹴球が日常に転がっている。
週に一度はどこかで見れる。
衛星アンテナをつければ、世界一流の蹴球を見れる。
本当に凄い時代になったもんだ。


そういう中で、W杯予選という一大イベントさえも。
韓国やイランなどの一部の国を除いて大勝しなければ。
ならないなんていう時代において。
勝って当たり前、勝ち方が問題なんてことになって。
ある意味、イベントなんだけれどイベント感が漂わない。
そういう雰囲気になっているような。
そうすると、W杯本選3試合+アルファを4年間待たねばならない。
せちがない世の中で、ずいぶんと気が長くなければやってられ無いなあ。
豪州がアジアの中に入ってくれるようだから。
W杯予選もどきどきできるなあという思い。
もし、アジア予選を突破できない時があったら。
それからまた、4年後を見据えてチームを見守る事になる。
昔なら、それもありだったのだろうけれど。


TV朝日がこれはエンターティメントだと煽るのは正しいと思う。
代表が金にならないときはNHKとTV東京しか放送しなかった。
でも今は、NHKは別としてもTV東京での放送は無いなあ。

プロ化とJリーグとアトランタ五輪からの育成の結果。
中田英寿という記号の集大成が今回の独逸W杯だろうと思う。


プロの韓国に勝つ。W杯に出場する。
そういう夢から始まったこの長い旅。

W杯に出場して世界に認められ。
そして、欧州にリーグに移籍していく。
という流れに、中田英寿は乗ったのだけれど。

今の流れは、代表チームに入るために欧州のリーグに行く。
そして海外組みと呼ばれるという風な動きという感じ。


U23も含めて代表チームに入り、そして世界を感じ。
蹴球選手として成長していく。
そういうある意味選抜教育制度の中での日本代表の集大成が。
今回の独逸W杯なのでしょう。
そして、そういうW杯は終わりなのかもしれないなあ。


今までは、誰が選んでもそれほど、代わり映えがしない代表。
そう、選手層が薄かったし、自他とも認める選手がいたわけだけれど。
オフトの時代までかな、ファミリーという感じがしたのは。
いい意味でも悪い意味でも。


そりゃあ、4年に一度の祭りを毎回応援するし。
勝てば喜ぶし、負ければ悔しがるのだろうけれど。


W杯が悲願になった選手たちのW杯がこれから始まろうとしている。
W杯が悲願だった選手達のW杯がこれから始まろうとしている。
そして次の大会からは、悲願とならない選手たちによって構成される。
そういう感じがするなあ。
だからこそ、アテネ経由独逸行きの切符が少ないのかもしれない。
そういう構成にしたのかもしれないと。
連綿とつながった代表の何かを今回で一旦リセットさせる。
それがおかしいと思うのは当然だと思う。
でも、ある段階としての完成系としての代表なんだと思う。



W杯関係なしに選手が成長し、海外に移籍していく時代。
其の中で、J2にドーハを闘った選手にコーチが集っているのが面白い。
キングのプレーをJ2で見れるとは。
そちら方が日本の蹴球の歴史から言えばとても重要そうな。
私の脳内ではそういう風にかんじていて。
横浜FCと赤黒球団が共にJ1にあがるか。(可能性0ではない)
共にJ2に在籍していれば、その後のキングも見れるわけ。
これからW杯には何回も出るだろう。
でもキングと呼ばれた選手の残りの数年間を見れる機会は。
今だけだなあ。
だからといってJ2にいるべきだとも思っているわけではないですが。
横浜FCが好調で、J1に一人戻ってしまう可能性もある。
赤黒の今年の未来は追いとくとして。

横浜FCの好調がこのまま続くとして。
J1に戻ってキングがまた光の中に凱旋なんてストーリーができすぎだなあ。
世界を見つめ伯剌西爾に単身乗り込み。
あれだけW杯の望みながら、本選に望めなかった(まだ可能性0ではない)男。
この男の行く末にこそ、日本の蹴球のあり方が詰まっている。
そんな気がいたします。


W杯にJ1、なんて事をとっぱらうなんて、とてもできない事を。
十分承知しているのだけれど。



posted by mimicaki |00:33 | 蹴球 | コメント(0) | トラックバック(1)