2008年01月13日
増島さんの文に「コンサドーレ」
増島みどりさんというスポーツライターが好きだった。
なぜ過去形かと言えば、
彼女の取り上げる対象が、全国区なスポーツ選手ばかりで、 サッカーで言うなら、代表選手たちや代表チームを追ったリポートばかりだからだ。
つまり、 私の興味関心が、 代表チームから、 コンサドーレにぐんぐんと移って行くにしたがって、彼女の書くものに対する関心や感動がどんどん薄れていってしまったからなのだ。
岡田さんがコンサの監督でいらしたころ、岡田さんへのインタビュー記事がスポーツ雑誌に載ったことがあったが、 白恋の芝をバックにした写真の岡田さんへのインタビューの中身は、 「コンサドーレ」についてではなく、 「代表チームにおけるキャプテンの存在について」だった。
そのころ、代表チームの監督はトルシエで、彼は決まったキャプテンを置かないことが話題になっていた。 その文の中で、唯一、コンサドーレについて書かれていたのは、 「岡田コンサドーレのすべてをわかっている故障明けのキャプテン野々村が、1日も早くチームに合流しようと、黙々と私たちの後ろのピッチを走っていた。」(注:うるおぼえの記憶より) という一文のみだった。
それから、 地方の地味な選手やチームを取り上げてほしいと、思わないわけではなかったが、 それでは、全国紙に載せる文章にはならないのだろうと諦めて、 結果、私の方から興味関心をなくしていったのだった。
その増島みどりさんが、 「北海道新聞」の「ほん」の欄に、ときどき、お勧めの本を紹介する文を載せているのは知っていた。
スポーツジャンルのお勧め本なのだが、 目は通して、気になる本はチェックしていた。
が、それだけだった。
そして、今朝。 いつものように、何気なく読み進むと、 最後に、こんな文があった。
「コンサドーレのJ1リーグ復帰を祝い、長い冬、サッカー本でウォーミングアップしていただきたい。待ち遠しい春に向かって。」
J1復帰とは、こんなことなのだなぁと、 また改めて思ったのであった。
posted by consatai |12:10 | コメント(0) |
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