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2008年10月30日

ダヴィ、グランパスへ?

 スポーツ報知が29日、「ダヴィ、名古屋移籍有力 豊富な資金で他球団リード」と報じた。

 J2降格の札幌からダヴィがいなくなるのは仕方ないが、「現在リーグ2位の名古屋がACL(アジアチャンピオンズリーグ)出場権を獲得するリーグ3位以内か、天皇杯優勝を達成した場合、親会社のトヨタ自動車から強化費30億円が投入される」というくだりには何とも考えさせられる。

 米国発のサブプライムローン問題に端を発した景気減速で、米国をはじめとする自動車市場は縮小を余義なくされている。トヨタ自動車も米国など世界中の工場で減産を迫られているが、にもかかわらず子会社のサッカーチームに強化費30億円を出せるのである。

 さずが純利益1兆円企業だ。利益のうち、たかが0・3%である。渡辺捷昭社長にしてみれば、ポケットマネーでぽいっ、てな感じだろう。残念ながら北海道企業はトヨタ自動車の足下にも及ばない。これもコンサドーレ札幌の実力の一端なのだ。

posted by RM |09:00 | 2008年戦記 | コメント(0) |

2008年10月30日

秋春制移行の流れが加速

 秋春制移行の流れが加速しそうだ。29日の日刊スポーツによると、「2010年スタートを想定して検討に入った国内シーズン秋春制への移行に『追い風』が吹いた」とある。

 反対派だった日本協会名誉会長の川淵三郎キャプテン(71)が「秋春の方が順応しやすい。W杯予選にも対応しやすい」と述べたためだ。犬飼氏を日本サッカー協会会長に抜擢した川淵氏だけに、Jリーグと対立する犬飼氏を強力にバックアップする必要に迫られたのだろうか。

 せめてもの救いといえば、札幌でのJクラブ発足をかつて喜んでいた川淵氏が「積雪のある地方のことは考えないといけない。画期的な解決策が見つかればいい。各クラブがお金を出し合って練習場確保のために費用負担をするとか」と述べたこと。雪国クラブに対する一応の配慮は示してくれた。

 それにしても秋春制移行は札幌にとって死活問題だ。冬場に練習場を確保しても、氷点下に見舞われる1、2月の真冬にまともな練習などできないし、試合は毎週アウエーだ。札幌ドームには冬場の芝生の養生の課題もある。財政的にも日程的にもクラブ運営は難しいだろう。

 そんな状況になれば、わざわざ札幌でサッカーをやりたいという有力選手が出てくるのかどうか。JFLや地域リーグに将来のJリーグ加盟希望チームが増えている中、コンサドーレ札幌の相対的な魅力は乏しくなる。

 というか、本州の有力クラブから見れば、J1とJ2を行ったり来たりする札幌や仙台、ましてや一度もJ1に上がったことのない山形なんかの雪国クラブに足を引っ張られたくないっていうのが本音なのだろう。

posted by RM |02:01 | 秋春制 | コメント(0) |