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2008年12月03日

秋春制、賛成は3クラブだけ

 Jリーグの春秋制移行の是非を検討するシーズン制検討プロジェクトの初会合が2日開かれたが、出席した12クラブのうち積極的な賛成を表明したのはわずか3クラブにとどまったという。雪国クラブの札幌、新潟、山形、仙台をはじめとする9クラブが移行に難色を示し、実現の難しさがあらためて浮き彫りになった。北海道フットボールクラブの矢萩竹美社長は「冬場の練習、試合は100%無理」と反対論をぶったという。

 雪国のあるクラブからは、屋根付きの練習場確保や、冬季の試合会場に敷き詰める人工芝の敷設などで250億円から400億円もの資金が必要になるとの試算も提示されたようだ。現状の春秋制のままならば、まったく不要な負担を迫られるうえに、そのうえ観客が増えるわけでもないのだから、無駄な出費としかいいようがない。世界経済が大不況に陥ろうとしている真っ只中に、経済効果をまったく無視した議論をするのはホント馬鹿らしい。このまま押し切られては、札幌だけではなく、雪国クラブからプロサッカーチームは消えてなくなってしまいかねない。それが日本サッカーの発展につながるのか?

 なるほどと思ったのは、賛成派クラブの正体が分かったから。日本サッカー協会の犬飼基昭会長の出身母体である浦和の藤口光紀社長は「代表選手の招集を考えると、われわれ秋春制をやりたいと主張したが、賛同は得られなかった」と語ったという。なーんだ、要するに「浦和の浦和による浦和のためのJリーグ」にしてしまおうという魂胆なのか。

 鬼武健二チェアマンは「秋春制にした場合、どんなメリット、果実、楽しみがあるのか。そのためならどんな苦労でもするという声があった。総じて、思ったよりもしんどいなーという感じがした」と総括したという。そりゃそうだ。メリットなど、経営的には何一つない。250億円から400億円もの巨額の資金を設備にかけるぐらいなら、日本代表の強化に使ったり、将来の日本サッカーを支える指導者や選手の育成に充てたりするほうが、よっぽどマシなお金の使い方ではないのか。

posted by RM |09:30 | 秋春制 | コメント(2) |

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この記事に対するコメント一覧
Re:秋春制、賛成は3クラブだけ

賛成したのは、浦和、湘南と書いてあったが
もう1チームは何処だ!

posted by fff| 2008-12-03 09:45

Re:秋春制、賛成は3クラブだけ

ガンバです

posted by sss| 2008-12-03 09:47

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