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2012年01月21日

翼よ! あれが巴里の灯だ

私が海外旅行したのは1981年のサイパン、1982年と1985年のヨーロッパの3回です。
今日から10回くらいに渡って1982年の旅行記を書こうと思います。

1982年3月13日に伊丹発成田・アンカレッジ経由ヒースロウ行きのブリティッシュ・エアウェイズのジャンボ機に友人と2人で乗りました。
なぜか成田からではなく伊丹から乗りました。
当時、欧州路線の多くは北回り、つまりアンカレッジ経由でソ連を避ける北極ルートでした。
今は全てロシア上空を通るから、成田からロンドンまでは12時間くらいで着きますが、北回りだと16時間半、伊丹からだと18時間50分もかかります。

伊丹を晩に出て、成田に寄ってから、日本時間で翌早朝にアンカレッジに寄港しました。アンカレッジ時間は前日の午後の早い時間帯で、なんだか変な気分。
アンカレッジ空港ターミナルを散策して気分転換しました。
ターミナル内だけで入国手続きとかはしなかったものの、私の唯一のアメリカ体験でした。(1981年のサイパンは、まだアメリカの準州になる前なので)

アンカレッジを出ると、大雪原に蛇行した大河が流れるだけで、他に何もない(人工物は皆無)の景色がずっと続きます。
同じ所をぐるぐる飛んでいるのかと思うくらい、1時間以上飛んでも全く景色が変わらず、スケールの大きさに驚愕しました。
やがて日没しました。
外が真っ暗になったと思ったら、なにやら不思議なものが見えてきました。
オーロラです。
オーロラが見えるなんて思ってもなかったのでびっくりしました。
本当に素晴らしいものでした。私が50年以上の人生で、最も素晴らしい景色でした。
こんな素晴らしいものが見れるのに、ほとんど全ての乗客は眠っていました。
機内アナウンスで叩き起こしても良いのではと思いました。

ヒースロウに着いたのは現地時間で早朝。時差ボケというよりは機内泊でちょっと疲れました。
珍しい飛行機が沢山駐機していました。(写真はぶれてます)
20120121-00.jpg
727に似ていますが、これはトライデントです。 これに乗れたらいいと期待したのですが、乗り換えのチューリヒ行きの便は737でした。 乗り換えたチューリヒ行きの飛行機がヒースロウを飛び立つと、まもなくドーバー海峡を渡り、しばらくフランス上空を飛ぶと、大きな町が見えてきました。 もしかして、そうだ!! 翼よ! あれが巴里の灯だ。
20120121-01.jpg
右の長方形の緑はブローニュの森でしょうか。 その下の放射状になっている道路の中心が凱旋門に違いありません。 凱旋門から左下への道がシャンゼリゼ通りで、その突き当たりの緑はコンコルド広場と宮殿。 その左に弧を描いているのがセーヌ川。 こんなにはっきりパリの町が見える遊覧飛行のサービスに感激でした。 (写真は少し霞がかって見えますが、肉眼では良く見えました) 次回はスイスです。


posted by かもめ |09:23 | 海外旅行 | コメント(4) |