2007年09月18日
私のブーイング論‐2007年版
ひと晩寝て起きて,「ここ」へのコメントを読み,また他のいくつかのブログを徘徊して自分の考えも少し整理できてきました。 # タイトルに「2007年版」と付けたのは,私自身の考えも(今までがそうだったように)今後の経験や成長とともに変わっていく可能性がある,と思っているからです。
まずは一般論から。 えと,実は私自身,すべてのブーイングを否定するつもりはないんです。 スタジアムに通い始めた頃,私は単に「ブーイングは日本人の精神風土に合わない」とだけ思っていました。しかし,相手への対抗上こちらもブーイングで応戦するしかない場合もありますから,そういう場合はブーイングするようになりました。だから,あまりにも情けない自チームへの叱咤激励 or 批判をブーイングで表現したいという人の気持ちもよく理解できます(私はしたことはない,というかする気になれませんが,他の人がそうすることを否定する気はありません)。 また,試合前(特に選手紹介)の相手選手に対するブーイングについては,必ずしも相手への威嚇という意味合いや単に「こいつ嫌い」という意味合いだけでなく,相手へのリスペクトの表明という意味合いでやっている場合もある(全部がそうだとは思えませんが)と思っています。「うちみたいな弱小チーム相手にこんなすごい選手出してくるなよ~」みたいな。そういう場合こっちは“うわ~まいったな~(^^;”になっているので半笑いでブーイング。たぶんに儀礼的な匂いもして。これってそんなに嫌いじゃありません。 話はそれますが,上のことを書きながら突然思い出したので,昔あった(今もあるかどうか知らない(^^;)北海道大学vs小樽商科大学の定期戦での応援団の演舞合戦。 樽商大の応援団長が「よく来たな~。札幌農学校の山猿どもよ」と呼びかけるのに対抗して北大の応援団長がナントカって応じてさらに,... っていうやつ。 あと,理屈ぬきにどうしてもブーイングしてしまうことがある,っていうのも認めなきゃならないと思います。 具体例としてあえてサッカー以外のことを挙げますが,今年のプロ野球セ・パ交流戦での札幌ドーム巨人vsハム戦での“小笠原登場”の場面での道産子たちの大ブーイング。これは「こんちくしょう」以外の何物でもないと思いますが,おとなしいと言われる道産子だってやっぱり人間ですからつい地域ナショナリズムが爆発してしまうのだと思います。このエネルギーまでをも否定することは出来ないでしょう。 さて,自チーム批判のブーイングについてですが,私の心の中の苛立ちは次の2点に整理できるように思います。 (1) たいして応援せずに野次やブーイングに熱心な人,またはその行為 -> ゴール裏は熱烈に応援する場所です。もっと前向きにやりましょうよ。野次を思いつく頓知力があるならその知恵を応援を盛り上げるために使って下さい。 (2) 必死に応援したのでブーイングする“権利”があると思っている人 -> 力を尽くしたことは尊敬に値します。でもブーイングだけであなたの思いは十分選手に届きましたか? あなたの訴えたいことはもしかしたら私の思っていることと同じかも知れません。あなたのブーイングを私は否定も肯定もしませんが,その思いを選手の心に届けるために何かもうひと工夫できないか一緒に考えませんか? また,突然思い出したので書きますが,去年の天皇杯,フクアリでナ杯王者の千葉に勝ったとき。テレビでは千葉サポの大ブーイングと札幌サポの狂喜乱舞が映されていましたが,放送最後のほうで千葉の選手が全員ゴール裏に立ち止まってハンドマイクで何かを語りかけているサポの声を聞いていました。千葉サポは,選手を立ち止まらせるだけの中身のある何かを語っていたか,何かを語ろうとしているだけで選手が立ち止まってくれるような信頼関係があるか,少なくともそのどちらか(たぶん両方)なんだろうなとその時思ったのでした。
posted by ○た |00:15 | 応援に行こう! | コメント(0) | トラックバック(0)
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