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2008年11月14日

秋春制移行、「難しい」

 13日のスポーツ報知によると、コンサドーレ札幌を運営する北海道フットボールクラブ(HFC)が秋春制移行に反対の考えを表明するようだ。記事によれば、「移行による必要経費や観客の予想動員数などをまとめて提出する予定であることがわかった」という。矢萩竹美社長は「『練習場に屋根をつけたら、数億円かかる。札幌ドームの芝を人工芝にと簡単にいうがどの程度費用がかかるかなど具体的な話になる』と数字を示して実現の難しさを訴えていく構えだ」としている。

 日本サッカー協会の犬飼基昭会長の主導により、Jリーグは秋春制移行に向けた検討を始める。11日のJ1実行委員会でJ1、J2合わせ12クラブ程度が委員を務める検討委員会設置が合意されており、札幌は委員会で秋春制移行の非現実性を訴えるもようだ。個人的には、どのような数字をまとめているのか興味があるし、世論を喚起するために是非とも公開してほしいと思っている。

 札幌も厳しいが、J1の新潟に加えて、来季のJ1昇格を目前にした山形、そして仙台などもきっと同じような立場だろう。JFLには将来のJリーグ参入を目指すカターレ富山もある。札幌よりも経済規模の小さい地方クラブが屋根のかかったというか、ドーム式のサッカー場を持つなんて不可能だろう。

 雪国クラブの実態を無視して導入されれば、札幌のみならず、降雪地でのプロサッカークラブの消滅にさえつながりかねない。雪国クラブが一致団結して反対を唱えたら、日本サッカー協会はそれらクラブを切り捨てて、強行できるのだろうか? 多数決で決めるような問題ではないだろう。

 犬飼会長をはじめとする移行派と、反対派が水面下でどのような連携工作を行っているか分からないが、HFCには何とか頑張ってもらって、秋春制移行を粉砕してほしい。

posted by RM |02:41 | 秋春制 | コメント(1) |