2008年08月15日
「察知力」中村俊輔
中村俊輔が3月に書いたサッカー論です (幻冬舎新書) デザインに凝った単行本ではなく、新書版というのが地味でいいです。 内容もやさしく書かれていて、サッカーにそれほど詳しくない人にも読んでほしいという意図が見えます。 プロサッカー選手としてのサッカーとの向き合い方、監督や他のプレーヤーとの関わり方がわかって面白かったですね。 本の最終章で指導者を目指すとして締めくくってることが、とてもうれしいです。ここは中田ヒデと全く違うところです。自分は中田ヒデはあまり好きではないし、今のヒデには全く興味ありませんが・・ サッカーの世界でたくさんのことを成し遂げて、それを後輩に返していくというのは、スポーツ人としては本来の姿でしょう。 いちばん、興味をそそったのは、俊輔の中学3年のジュニアユースの頃の話でした。俊輔がマリノスユースに上がれなかったのは有名な話なので知ってはいましたが、上がれなかったのは単に背が低かっただけではなく、自分勝手なサッカーだったから評価されなかったと告白していることです。 ジュニアユースの頃の反省が原点にあって俊輔のサッカーに対する向上心があるのだと理解できます。・・・それにしても今ネットでバッシングを受けている本田圭もガンバのJユースから上がれないで高校サッカーに進んだ同じ経験をしているのに、どうしてこんなに違ってしまったのか、残念ですね。 本田圭はこの本を読め! 特に159ページを読め! まだ、読んでないサッカーファンの方には一読をお薦めします。
posted by suga-go |20:24 | コメント(2) | トラックバック(0)