コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2014年01月23日

読んだ(非蹴球ねた)

今年の選手プロフィールには血液型は載っていないのね。(^^;

それはさておき、去年の暮れから立て続けにこんな本を読みました。

「JR崩壊」梅原淳、角川oneテーマ21

「鉄道地図 残念な歴史」所澤秀樹、ちくま文庫

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前者はやや過激なタイトルですが(本のタイトルは著者よりも編集者や出版社の意向で決まってしまうことはしばしばあるようです)、JR北海道をめぐる問題点を、客観的かつ具体的に説明しています。これを読む限り、JR北海道が一人立ちする日は永遠に来ないかも、と、暗澹たる気分になりました。

後者は、日本の鉄道の、主に路線の栄枯盛衰に焦点をあてた歴史です。明治以来その時々の事情があったとはいえ、日本の鉄道政策の節操のなさがよくわかります。

両方に共通する話として、新幹線延伸が必ずしも地元に幸せをもたらさない、ということが書かれてあり、考えさせられました。



しっかし、タイトルに「非蹴球ねた」とつけたとはいえ、こんな日にコンサに関係ない話題をアップするのは間抜けだったかしらん。


posted by maruta |23:20 | コメント(3) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:読んだ(非蹴球ねた)

こんにちは。面白そうな本ですね。

新幹線延伸が必ずしも地元に幸せをもたらさないというのは、ストロー効果で大都市に経済が吸収されてしまうことですかね。
新幹線でなくても、交通網の発達によって、旭川の人は札幌に買い物に行くようになったし、富山の人は金沢に、山形の人は仙台に、というようになりましたから。

あと、新幹線のルートから外れたり、ルート上ではあっても駅ができなく通過駅になってしまって不便になる問題もありますよね。新幹線は。
新幹線に限った話ではなく、札幌の地下鉄ができたときだって、それまでは市電やバスで1本で行けたのが、乗り換えが必要になって不便になるし運賃も多くなるしで苦情も結構聞きました。新しい交通ができると必ずメリット・デメリットの双方があるようですね。

> 鉄道政策の節操のなさ

いろいろあると思いますが、代表的なのは我田引鉄ですかね。
元祖は大船渡線ですが、有名なのは東海道新幹線の岐阜羽島・米原ルートですね。
天北線もそうで、浜頓別に板垣退助の農場があったので、豊富ルートよりも先に開通したそうです。

posted by かもめ| 2014-01-24 12:03

Re:読んだ(非蹴球ねた)

かもめさん,どうも。(^^)

関心を持って下さりありがとうございます。

新幹線ができることによる不幸というのは,それまで営業的にはさほど苦しくなかった幹線(並行在来線)を廃止せざるを得なくなることに伴う痛みです。国は新幹線延伸と引き換えに並行在来線の廃止を地方に求めます。そしてたいていの場合,並行在来線というのは幹線です。これは地方都市圏の交通網の転換や都市間交通の寸断につながるという意味でローカル線廃止よりも影響が大きいようです。

例えば,長野新幹線開通にともない信越本線は途中で途切れることになりましたし,東北新幹線八戸延伸の際には東北本線の一部分が第3セクター化されました。

なお,東北本線分断に関しては,首都圏と北海道を結ぶ列車(寝台特急やJR貨物)が東北本線を利用するので,北海道にも影響がありました。寝台特急の場合は運賃・料金の値上げ(第3セクター路線を走る部分はその会社の運賃等が適用される)程度でしたが,JR貨物は線路使用料を払っています。この線路使用料は,JR線を使う分には国策により(JR貨物の経営状態にかんがみて)安く抑えられているのですが,第3セクターに払う使用料までその基準にされると第3セクターとしては困るわけで,そのことでもひと悶着あったようです。

鉄道政策の節操のなさの話。私も「残念な歴史」のほうを読む前は(かもめさんと同様に)大船渡線のような話かなあと思っていたのですが,どうやらそういうレベルの話ではないようです。旧国鉄時代にたくさんの路線を作りましたが,採算がとれない場合どのように補填するのかルールを決めませんでした。結果的に赤字になったとき,線路を作るかどうかの決定権も運賃改訂の決定権もない国鉄に責任が押し付けられました。しかも,全国いたるところにある計画線の工事は,どこが優先かが明確でないまま同時進行で,「いつ開業できるかわからない」状態の工事に延々と税金を投入してきました。

こういう話は鉄道では過去の出来事なのですが,似たようなことが今は高速道路で行われていないか?というようなことが「残念な歴史」の最後のほうに書かれていて,これも気になりました。

posted by ○た| 2014-01-24 13:14

Re:読んだ(非蹴球ねた)

こんばんは。

詳しく教えていただきありがとうございます。

なるほど、そういう話しだったんですね。

たしかに無駄な工事が多かったですよね。
戦後、北海道で建設した線区(海峡線を除く)で無駄にならなかったのは石勝線くらいですよね。(藤代線もあるけど)

posted by かもめ| 2014-01-24 18:40

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