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息子がサッカーを始めたのでサッカーを観るようになり、1997年のフロンターレ戦でコンサにはまりました。自分自身は全くの素人です。観戦はSB席。ホームゲームの半分はCVSやってます。

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『銀翼のイカロス』  池井戸潤  

2014年09月29日

先日のエントリーで “コンササポならやりかねない と思われないように 気を付けよう” 、昨日のエントリーで “自分の言動の結果を想像できない人が あまりにも多い” と嘆いたばかりなのに、また 愚かな行為をしたサポがいたようで、本当に残念です。
年齢は判りませんが、子供ではないでしょうから、“嬉しくて 思わずやってしまった” なんて言い訳は 通りません。
どのような処分が下されるかは 判りませんが、本当に 人の振り見て我が振り直せ、応援するつもりが チームに迷惑をかける事になっては 元も子もない訳で、お互い 十分に気を付けましょう。

応援するチームは違っても サッカーを愛するサポーター同志、わかり合えない訳がない。
ビジター席という狭い檻の中に閉じ込めるのではなく、早く以前のような オープンに交流できるスタジアムに戻したいものです。


松本山雅戦に勝利し、9月は3勝1分1敗で乗り切りました。
群馬戦の0-3の敗戦が なんとも残念ですが、まずまずの結果でしょうか。
10月は4試合、アウェイゲームは 下位との対戦、上位チームとは 幸いホームゲームです。
荒野も戻って来ますし、なんとしても好成績で、できれば全勝と行きたいものです。


日本ハムファイターズは 斉藤佑樹で勝ち、3位でクライマックスシリーズ(CS)進出が確定。
CS第1戦は 10月11日ですが、会場は 2位チームの本拠地。
千葉戦の会場が 札幌ドームに変更となる可能性はあるのでしょうか?



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ご存知、半沢直樹シリーズの最新作で、2010年の日本航空の経営破綻をモデルにしています。
面白くないとは言わないし、勧善懲悪的なワンパターンが悪いとも思わないけれど、あまりにもお決まりのパターン。
今作は、対決する相手が 大物ではあっても レベルが低すぎる上に、現状打開の秘策を練る半沢の前に あっさりと都合良くヒントが出てくる為、半沢直樹の焦燥が伝わって来ず、ストーリーに深みがありません。
テレビドラマ化か 映画化を前提としているのか、あの決め台詞や、人気キャラクターを 少々強引なくらいに 登場させています。
脚本段階で自由に膨らませられるように 敢えてあっさりとした軽いストーリーにしたのか? などとさえ思ってしまいました。

中野渡頭取の苦悩や 帝国航空の山久部長の葛藤を もう少し深く掘り下げられたなら、もっと面白い作品になったように思います。



post by aozora

22:00

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『歓喜の歌は響くのか』  斎藤一九馬

2014年09月10日

先ほど 石狩南部に続き 石狩中部、北部にも 大雨警報が発令されました。
我が家からは離れていますが、遠くで 雷鳴が途切れません。
この2~3日は 北海道内でも 局地的な大雨で 各地に被害が出ています。
大きな被害が出ないか、明日の朝が心配です。


さて、「歓喜の歌は響くのか」
本屋さんの店頭で、平積みされた装丁を見てのジャケ買いでした。

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サブタイトルは ”永大産業サッカー部 創部3年目の天皇杯決勝”。
永大産業と聞いて 真っ先に思い浮かべるのは 昭和53年の倒産(会社更生法申請)で、
1800億円の負債を抱え、当時は戦後最大の倒産と言われて 大きく騒がれたものでした。
この本は、その永大産業のサッカー部の 創部から 廃部までのドキュメンタリー。
今から 約40年前、釜本邦成やセルジオ越後が現役で活躍していた頃の話しです。
僕は 中学生から高校生の頃で、ペレやベッケンバウアーのファンという同級生もいましたが、
サッカーは 本当にマイナースポーツでした。



永大産業サッカー部のユニフォームは 赤と黒の縦縞で、
コンサドーレサポーターなら シンパシーを感じるはず。
同じ赤黒の縦縞だった東芝とは パンツの色が違ったようです。

ワンマンオーナーから 「3年で一部リーグ入りだ」 と厳命されたのが 昭和44年。
山口工場にグラウンドを整備し、メンバーを集めて 正式に創部したのが 昭和47年1月。
その年に全国社会人サッカー選手権大会で優勝し、翌48年に JSL2部昇格、
更に 昭和49年に JSL1部へ昇格し、同年の天皇杯で 準優勝したものの、
会社の深刻な業績不振により 昭和52年3月で 廃部。
彗星のように現れて、わずか8年で 嵐のように去って行ったチームで、
企業の業績や論理に振り回された 企業チームの悲哀、光と影が描かれます。

今の時代では考えられないような 手段、裏技を駆使しての昇格には 苦笑いですが、
あの頃にも サッカーに人生を賭けた人たちがいたからこそ、今の日本サッカーがある訳で、
改めて 自分の街に応援するチームのある幸せ、有り難さを思います。


Jリーグが発足して以降も 
平成10年に 横浜フリューゲルスが 横浜マリノスとの合併により消滅するという事件がありました。
合併が発表された後は 9戦全勝で、天皇杯も優勝 という輝かしい思い出を残しての消滅。
リーグ戦最後の試合は 厚別で、我らがコンサドーレとの試合でしたが、泣きながら熱く応援するフリューゲルスサポーターの姿、チャント、サポソンが 今も忘れられません。
コンサドーレ札幌は そんな悲哀を 決して味わいたくはない訳で、改めて 今以上にサポートして行かなくてはいけないと感じます。
コンサドーレのスタジアムに 真の歓喜の歌が響くまで。
 

永大産業は再建に成功し、平成19年に東証二部へ再上場、平成23年には東証一部への再上場を果たしています。
サッカー部の復活は 有り得ないにしても、レノファ山口のスポンサーになってくれるくらいの可能性は無いものでしょうか。


雷鳴が 近付いて来ました。
が、心配していても どうしようもないので、そろそろ寝ます。



post by aozora

23:53

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「リビング」 重松清、他

2014年08月27日

お盆に 近所の古本屋さんで 20%オフセールをやっていて、少しまとめて購入した事もあり、夏休みの宿題ではないけれど、ちょっとまとめての読書感想文です。

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「リビング」  重松清

婦人雑誌に1年間に亘って掲載された 12の短編を集めた短編集です。
その月の特集と連動したテーマで書いたのだそうで、ニュータウンに戸建住宅を新築した若い夫婦の四季を描いた4編以外は すべて独立した短編で、夫婦の些細なすれ違い、離婚の危機にある夫婦、両親が離婚した子供の心情、子供がいながら離婚する親の心情、幼馴染みの友情、本家の小姑vs分家の嫁など、様々な夫婦や家族の日常が、さり気ない切り口で いきいきと語られます。
どの短編も気軽に読めますが、さり気ないからこそ身につまされたり、ほのぼのとした中にも切なさや哀しさがあったり、どれも余韻を残して終わります。
さすが重松清、上手いです。
読み始めてから何年か前に一度読んでいた事を思い出しましたが、今回も面白く読み終えました。



「聖女の救済」  東野圭吾 

ガリレオシリーズの第5弾、シリーズ2作目の長編だそうです。 
バリバリのミステリー、推理小説で、相変らずの東野圭吾、面白いです。
ですが、このトリックはどうなのでしょう?
まぁ、作中でも 湯川自らが “理論的には考えられるが、現実的にはありえない、虚数解” と言っている訳ですが、さすがにちょっと無理がありますよね。
そもそも 子供を産めない身体だという事が判っている 頭の良い女性が、1年以内に子供が出来なければ離婚する と言っている男性と結婚するか という点は疑問。
自殺した友人と 自分の復讐の為だとしても、無理があるように感じます。
冒頭の一節が ミスリードを誘います。


「屋上ミサイル」 山下貴光 

第7回の このミス大賞受賞作だそうですが、ミステリー的な要素は乏しいです。
軽い文体と ご都合主義的なストーリー、テンポよく展開するし、場面場面はそれなりに面白いので サクサクと読めますが、それだけです。
これで大賞? という感じです。
伊坂幸太郎作品に よく似た雰囲気があります。 


「三匹のおっさん」  有川 浩 

還暦を迎えた幼馴染みの3人のおっさんが 家族や地域の安全を守る為に自警団を結成し、痴漢やら詐欺やらを退治する痛快現代活劇ですが、それに孫や娘の恋愛も絡められ、いかにも有川浩らしい軽快なラブコメに仕上がっています。
正義のおっさん達は 改造スタンガンなどの武器を携えており、現実的には彼ら自身も犯罪者スレスレな訳ですし、先日のまんだらけではありませんが、私的な制裁を加えることの是非という問題もありますが、細かい事は抜きにして楽しんでください! と言わんばかりの展開で、おっさん達の活躍は爽快です。
一方で、スカッと解決とはいかない事件もあって、この辺がリアリティを添えています。
団塊の世代に向けたエールというところでしょうか。


「星のかけら」  重松 清 

“小学6年生”に連載された 子供向けの小説です。
いじめや不登校、生と死など 重いテーマを扱っていますが、ファンタジー的な要素を上手く絡めて、主人公が成長していく姿を描いています。
それを持っていれば、どんなにキツいことがあっても耐えられるというお守り“星のかけら”。
実は「自分の力で歩いていく」という意志こそが“星のかけら”なのだというストーリー。
大人が読むにはちょっと物足りなさが残りますが、前を向いて生きて行くことの大切さをストレートに訴えていて、小中学生くらいの子供たちには 是非読んで欲しい一冊だと思います。





post by aozora

20:50

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『在日』  姜尚中 

2014年08月03日

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著者である 姜尚中(カン サンジュン)は 在日韓国人二世で、現在は東京大学名誉教授で 聖学院大学学長、テレビ番組などでもよく見かける論客です。
“在日”というタイトルですが、この本は基本的に彼の自伝であり、決して一般論ではなく、多くの“在日”に共通のものではないと思います。
それでも、彼のアイデンティティに関する苦悩や葛藤が率直に語られ、面白いという表現は適切ではないのでしょうけれど、興味深く 面白かったです。


“在日”に関しては 根深い思いや 見方があるだけに、こうした語り口には いろいろな意見や批判が出て来るのだろうな と思いながら読んでいました。
実際、読み終えた後で ネットでカスタマーレビューを見ると、見事なまでに 星5つから 星1つまで ばらけていました。
本当に難しい問題です。

それでも、
植民地支配という心身に及ぶ深い「精神的外傷」をこうむった民族が、そのトラウマを必死になって除去しようと格闘しているにもかかわらず、その苦渋に満ちた葛藤のドラマに、いささかの痛みも共感も抱くことのない「加害者」がいるとすれば、その「加害者」に向けて、新たにナショナリズムの神話を捏造して自分たちを主張したいという誘惑に駆られることは決して理解できないわけではない。
読み進める中で、この文章には すんなりと共感できましたし、なるほどな と納得できました。



この作品が最初に出版されたのは 2004年、それから10年たちましたが、姜氏が夢に見る 南北朝鮮の統一は全く進んでいません。
それどころか、ますます問題は混迷してきている状況であり・・・・

第二次大戦後に分断された 東西ドイツ、南北ベトナムは既に統一されましたが、朝鮮半島の統一は何時になるのでしょう。

世界では 民族や宗教の対立による紛争が一向に無くならず、一方で 一向に格差の縮まらない南北問題や エボラ出血熱に象徴されるような医療問題、世界的な温暖化や 異常気象など、多くの問題を抱えています。
マレーシア航空機撃墜事件で ロシアを非難するアメリカは、パレスチナ問題では イスラエルを支持して非難を浴びているし、国際問題は 本当に根深く 難しいです。

応援するサッカーチームの成績に 一喜一憂出来る幸せを噛みしめながら、今日も コンサドーレ札幌を応援します。


post by aozora

08:33

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『迎撃せよ』  福田和代

2014年07月15日

この作家の作品は 今回初めて読みました。
表紙とタイトルで購入、所謂 ジャケ買いでした。

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スピード感や緊迫感はあり、最後まで一気に読み進めるだけの面白さはあります。
テロリスト達がスーパーではない事に共感もしました。
ただ、あちこちに物足りなさや それはどうなの?と思わせる部分があり、読後感は 今ひとつ。
アイデアは良いと思うのですが、いろいろな要素を詰め込み過ぎて 消化不良というところでしょうか。



田母神さんを思わせる元航空自衛隊幹部が、北朝鮮の工作員と結託して最新鋭のミサイルを装備したF-2戦闘機を強奪し、亡き息子の遺志を継いで 平和ボケした日本を目覚めさせるためにテロを起こし、元の部下である現役自衛官が命を賭けてそれを阻止するという展開は、どこかで何度も見たような 聞いたようなストーリー。
そこに メンタルヘルスや警視庁公安部、北朝鮮のミサイル問題や政治問題、中国の東海艦隊など、今時の話題を絡ませているのですが、欲張り過ぎたのか、どれもこれも詰めが甘く 中途半端な印象。
結果的に 今の自衛隊のあり方に関する問題提起も中途半端に終わったような気がします。

専守防衛を標榜する自衛隊の限界やジレンマを描くことで その存在意義を問おうとする作品は数多く存在しますが、残念ながら これはハズレの方かな。



集団的自衛権が騒がれている今、自衛隊の存在自体を もっと真剣に考えないといけないと思います。
解釈改憲を批判する声が多く聞かれますが、そもそも 戦力の不保持を謳っている日本国憲法第9条の条文を文字通りに読めば 自衛隊は違憲ではないですか?
そこを解釈改憲で 保安隊を作り、自衛隊に改組して来た訳で、解釈改憲を批判するのであれば、自衛隊の解散を訴えるべきではないでしょうか。

自衛隊の駐屯地を整理統合しようとすると 人口減を懸念する自治体から 我が町から自衛隊を無くすな という声が沸き上がり、自衛隊が何か(例えば 大災害に備えた訓練)をしようとすると 反対運動が沸き起こる。
いろいろな声があるのは当然ですが、それに振り回される自衛隊は大変です。
明確な存在基盤が確立されておらず、いつまでも中途半端な存在の自衛隊で 良いのでしょうか。

解釈改憲による集団的自衛権行使には反対です。
そんな中途半端な対応で 一番振り回されて困惑するのは 当の自衛隊員たちです。
戦争を起こさない事が 何よりも大切なのはもちろんですが、外交努力だけで それは叶うのですか?
自衛隊の存在を認めるのか 認めないのか、まずそこから考え直し、認めないのであれば いざ攻められた時には 白旗を上げて降伏する覚悟をするか、米国の属国のようになって 多額の経済的負担と基地を提供して 守ってもらう道を選択するか、認めるのであれば いざという時にきちんと対応できるように 改憲するべきだと思います。


post by aozora

21:34

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『お文の影』  宮部みゆき (怒)

2014年07月03日

紀伊国屋書店の店頭に平積みされていて、初めて見たタイトルだった為、中を確認せずに購入したら、何のことはない単行本の『ばんば憑き』を文庫化に際して改題しただけ。
連載を単行本化する際や、単行本を文庫化する際に、文章に手を入れて改題するというケースはよくあるけれど、中身は全く同じで タイトルだけ変更というのは 殆ど詐欺の世界です。

ま、中身も確認せずに作家とタイトルだけで購入した僕が浅はかだったのですが、ネットを見たら僕と同じように勘違いをして買った方が大勢いらっしゃるようで、非難の嵐でした。

小説自体は面白いのですよ。
今回読み直してもやっぱり面白い。
妖しい怖さの中にも ほのぼのとした温かみがあり、切ない哀しみがあり、読ませます。
読んで損は無い、と言うより 宮部みゆきを読んだ事の無い人には 是非読んでいただきたい作品です。

宮部作品は 構成と文章がしっかりしているから読みやすいし、
どの作品も水準以上の出来で ハズレがありません。
それが宮部みゆきです。

それだけにこのようなセコい販売戦略が残念でなりません。
猛省せよ、角川書店!


post by aozora

23:55

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『Op.ローズダスト』  福井晴敏 

2014年06月03日

今日も暑かったですね。
オホーツク方面は軒並み猛暑日で、この時期に37℃なんて あり得ない・・・
人間も大変ですが、牛や 畑の作物は 大丈夫でしょうか。

僕の職場の事務所は 南西の2面が大きな窓となっていて、
午後は冷房を最大にしても 陽射しの強さに追いつかず、蒸し風呂状態。
ところが 夕方になると 冷房が逆転し、気が付くと 肩の辺りが冷え切って冷房病状態。
早くも 体調不良気味です。


さて、
日本では安倍政権の右翼的政策が騒がれていますが、先日実施されたEUの欧州議会選挙ではイギリス、フランス、ギリシャで右翼政党が大幅に議席を伸ばして第一党になったというニュースがありました。
左翼のはずの中国の共産党政権やロシアのプーチン政権にしても極めて似た匂いがあり、ナショナリズの台頭、右傾化というのはひとり日本だけではなく、全世界的な問題のようです。


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この小説は、戦後日本の総決算(どこかで聞いた言葉です)を企てる“集まり”が、煮え切らない日本国内の空気を一変させる為に臨海副都心、お台場で北朝鮮の工作員を騙ってテロを起すという設定で、さすがに現実にはここまでの事件はあり得ないでしょうけれど、過大に危機感を煽って政策を推し進めようとする手法は それに近いものがあると思います。

元防衛庁情報局局員のテロリストグループと、過去にはテロリストグループと同じ仲間だった現役の防衛庁情報局の局員、はみ出し者の警視庁公安部の警部補が命を賭して戦うストーリーは、良くも悪くも福井晴敏らしいもので、好みや評価は分かれるでしょう。

リアルな中にも現実離れした展開が続きますが、個人的には緊迫感やスピード感があって面白く読み進めました。
現実離れしているからこそ楽しめる という側面もあるのかもしれません。
ただ、細かい説明が長々と続いてくどく感じる部分もあり、その辺はちょっと辛いかな。
そこを乗り越えると 後はラストまで一気です。




post by aozora

21:39

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「コロボックル絵物語」  文 有川浩、絵 村上勉

2014年05月27日

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佐藤さとるさんのコロボックル物語。
シリーズ最初の 「だれも知らない小さな国」が出版されたのは 昭和34年で、僕の手元にある講談社文庫は昭和54年1月発行の第18刷なので、コロボックルとは 35年前からの付き合いです。

今回、有川浩さんが 佐藤さとるさんの後を継いで コロボックル物語を 再開するそうです。
この「コロボックル絵物語」は 新しいシリーズへのプロムナード。
本格的なストーリーはこれからですが、期待が膨らみます。

今でもコロボックルのファンだという方は 相当なこだわりのある方が多いようなので、有川さんも相当のプレッシャーを感じながらのスタートになると思いますが、有川さんなら この期待に応えてくれるのではないかと思います。 

挿絵は 村上勉さんで、佐藤さとるさんのシリーズと同じ方。
お元気なうちに 新シリーズがスタート出来てラッキー。
新シリーズのスタートが 本当に楽しみです。



post by aozora

00:05

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『くじらの彼』 『ラブコメ今昔』  有川浩

2014年02月18日

先日来の豪雪被害の最中、秩父市からの自衛隊災害派遣要請を 埼玉県知事が断ったそうで。
阪神淡路大震災の際は 村山首相が自衛隊への災害派遣要請を渋って 救助が後手に回るという事がありましたが、自衛隊に対する認識、アレルギーは 東日本大震災を経ても なお 変わっていないという事なのでしょうね。
せっかくの組織なのだから、上手く使えば良いだけの話だと思うのですが、そんなに簡単なものではないのでしょうか。
現在も 山間部を中心に通行止めや停電などの被害が続いているようですが、早く復旧すると良いですね。


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どちらも自衛隊を舞台とした短編集で、タイトルそのまま、ベタ甘でハッピーエンドなラブコメのオンパレードです。
登場人物は陸海空、階級も様々ですが、そこは自衛隊員、皆 同じような匂いを持っているのはご愛嬌でしょう。
ただ、自衛隊という特殊な世界で働いている隊員も、一人一人は本当に普通の人たちで、それぞれに個性があり、お酒を飲んで恋をして、優しい人もいれば意地の悪い人もいるという当たり前の事が、自衛隊に馴染みのない人たちには新鮮だと思います。

1年後にはすっかり忘れているような どうって事の無いストーリーばかりですが、「塩の街」「空の中」「海の底」の自衛隊三部作の番外編もあり、結構面白い。
“潜水艦から久し振りに陸に戻って来た隊員は 非常に臭い” というような自衛隊に関係するエピソードの多くは本当です。
この年齢になってこんなラブコメ読んでどうするの、と言われそうですが、気分転換の為にも こんな肩の凝らない軽い作品も良いです。




『ホット・スクランブル~緊急発進~』  高野裕美子 

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航空自衛隊ものという事で読みました。
超高性能の未来型シミュレーターがタイムマシンとなり、訓練中に30年後へタイムスリップするというアイデアは面白く、スクランブルや戦闘のシーンもそれなりに迫力があって、軽快に読み進めました。
ところが、連載中に 人気低迷で打ち切られたような 強引で唐突な終わり方。
いろいろな伏線が張られていたのに、あれもこれも全てが中途半端なままで、これほど読者を無視した作品も珍しいと、ある意味 驚きです。
夏見正隆の”スクランブル“シリーズも 結構突っ込みどころ満載ですが、これはその比ではありません。
単行本は2006年、文庫化は2013年。
尖閣列島が日中間で問題となっているというタイミングだからこそ文庫化されたのであって、そうでなければ静かに消えていた作品だと思います。




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23:23

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『ジェノサイド』  高野和明

2014年01月23日

今日は殊更 訳の分からない迷惑なエントリーが多いですね。
機械的なエントリーなのでしょうけれど、本当に困りものです。
HFCも対策は考えているようですが、この種の迷惑行為はイタチごっこですもんね。
何か上手い方法があると良いのですが・・・・・


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デビュー作の「13階段」という作品が かなり面白かった記憶があり、その作者という事で読んでみました。
2012年のこのミス第1位、第145回の直木賞の候補になった作品ですが、正直に言って期待外れでした。




確かに展開にはスピード感があり、スケールも大きいし、それなりに迫力もあって 一気に読み進めるだけの面白さはあるのですが、それだけです。
現在の人類を超えた存在(新人類)が登場し、人智を超えた能力やそのポジションが明らかとなった時点でラストが見えてきて、最後まで予想を超えるような展開はありません。
安易な設定や辻褄の合わないところも多々見られ、そうした事が気になりだすとストーリーに集中できなくなります。
ところどころに挿入される作者の思い入れ、歴史観、正義感が煩わしく、余計に足を引っ張ります。

『ジェノサイド』は、ある人種や民族を計画的に絶滅させようとする大量殺戮を意味するそうです。
人間は誰でもジェノサイドに加担する可能性があるという主張は否定しませんし、過去に様々な民族がそれを行って来たのは事実でしょう。
しかし、もし それが主眼だとするなら もう少し書き様があったのではないでしょうか。
言いたい事は作品全体で表現すべきであって、登場人物にストレートに語らせるのは稚拙であり、反則だと思います。


post by aozora

19:30

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