カレンダー

プロフィール

息子がサッカーを始めたのでサッカーを観るようになり、1997年のフロンターレ戦でコンサにはまりました。自分自身は全くの素人です。観戦はSB席。ホームゲームの半分はCVSやってます。

最新のエントリー

月別アーカイブ

リンク集

カテゴリー

コメント

検索

黒田官兵衛

2015年04月13日

讃岐戦は 残念でした。
0-0のスコアレスドローも残念なら、イエローカードも残念。
この試合でも3人がもらい、ナザリトは早くも 次節 出場停止。
先日も書きましたが、今シーズンは みな 多過ぎです。


さて、黒田官兵衛。

1428712267-DSC_0152-2.jpg


大河ドラマも終わって 数か月になるという このタイミングでどうかと思うのですが、
黒田官兵衛ものを5冊、続けて読みました。

吉川英治   「黒田如水」 
松本清張   「軍師の境遇」
吹上流一郎  「常勝参謀 黒田如水」
葉室麟     「風渡る」「風の軍師」 (風渡るが前篇、風の軍師が後編)
坂口安吾   「二流の人」 (青空文庫で読んだので、写真は無し)



吉川英治   「黒田如水」
御着城での評定から、三木城(別所長治)攻めまで。
黒田如水というタイトルですが、まだ官兵衛という名前だった若き日の姿を描いています。
「太閤記」の流れの中の一冊なのでしょうか、スピンオフという印象でした。
 

松本清張   「軍師の境遇」 
御着城での会議から、山崎の合戦で 明智光秀を破るまでの半生。
推理小説作家らしさを期待したけれど、そうしたものは無し。
小寺政職の娘、波津姫が官兵衛のマドンナ的存在として描かれますが、
それ以外には 特に印象に残るものはありませんでした。 


吹上流一郎  「常勝参謀 黒田如水」
天正三年、毛利につくか織田につこうか迷うシーンから、筑前移封、他界までが描かれますが、秀吉が天下を取るまでがメインです。タイトルは 黒田如水ですが、如水と名を改めて以降の小田原攻めや 朝鮮出兵、関ヶ原など、後年の描写はいたって淡白です。
この本では、御着城での重臣を集めた会議や 竹中半兵衛が信長の命に背いて松寿丸を匿った件、小寺から黒田への改姓の経緯、家康に褒められた長政に “その時左の手は何をしていた” と言ったとされる件など、官兵衛に関して一般的に信じられているエピソードに関して、本当にあった事かどうか疑問を投げかけています。
秀吉との関係、戦国時代を智略によって生き抜いた官兵衛の人間性に対する評価も 他の本とは一線を画しており、なかなか面白いです。


葉室麟  「風渡る」「風の軍師」
「風渡る」が前篇、「風の軍師」が後編で、二十歳の頃の官兵衛から 他界、葬儀までが描かれます。
如水という名は 上善如水から取ったという説がありますが、この本では スペイン語のジョスエ、預言者モーゼの後継者である ヨシュアの事だとする説を採用しており、一貫して キリシタン大名としての官兵衛を描いています。
朝鮮出兵で苦戦する中で キリシタンを弾圧する秀吉を討とうと策略を巡らし、関ヶ原の裏で 九州で挙兵したのも キリシタンの国を作るためだったというストーリーで、さすがにここまで来ると賛否両論があるでしょうけれど、かなり斬新な捉え方で、これはこれで面白いです。


坂口安吾   「二流の人」
昭和初期の浪漫やイデオロギーを感じさせる講談調の文章で、全体に大衆文学的に書かれています。
 “二流の人”とは 黒田官兵衛のこと。小田原城攻め、朝鮮出兵、関ヶ原の戦い という三話構成で、その3つの大きな事件と 官兵衛との関わりを描くことで、官兵衛の人物像を浮かび上がらせているのですが、時代が進むにつれて どんどん官兵衛(如水)の存在感が薄れていくのが ちょっと残念。
官兵衛は 好戦的な野心家、優秀な策謀家だが賭博師で、傲慢でひがみっぽく、最後まで時代の流れを掴み切れなかった二流の武将として描かれており、これはこれでなかなか面白いです。
一方、秀吉や家康、小西行長や伊達政宗など、どの武将も 案外と俗物で通俗的なキャラクターとして描かれていて、マンガチックなくらいですが、なるほどなと納得できる面もあり、この点も面白かったです。


ところで、
黒田官兵衛を描いた小説の代表作と言えば 司馬遼太郎の 「播磨灘物語」(全4冊)。
忘れていませんよ。
今日 買ってきたので、これから読みます。


post by aozora

21:06

本の話 コメント(0)

東野圭吾 で 再チャレンジ

2015年01月10日

昨日 SPAMと判定されてアップ出来なかったエントリーですが、“殺”、“死”という漢字を カタカナにしてみました。
単純な解決策ですが、無事にアップできるでしょうか・・・・・


一昨年にテレビで放送された映画 「麒麟の翼」を録画してあって、映画を観る前に原作を読もうと思っていたら、あっと言う間に1年が過ぎ、結局、原作の「麒麟の翼」を読んだのは 昨年の暮れになってから。
夏に読んだガリレオシリーズ 「聖女の救済」に続いての 東野圭吾作品でした。 

今回読んだ4作品中 3作品が 加賀恭一郎シリーズです。
同じ加賀シリーズの 「卒業」や「どちらかが彼女を殺した」、「悪意」、「嘘をもうひとつだけ」などは以前に読んでいて、特に「悪意」はとても面白かった記憶があるのですが、ずいぶん前の事なので、加賀という刑事の事などすっかり忘れていました。

東野圭吾は 読みやすいし、やはり面白いです。
ただ、面白いですが、近年の作品には 大満足というものは少ないように感じます。
多作ゆえの 限界とは思いたくありませんが、どうなのでしょう?
誕生日が 1週間違いの 同年代と言う事もあり、もっとガンバレと応援したくなります。

1420808152-2015010921310000.jpg




「麒麟の翼」
加賀恭一郎シリーズの 第9作です。
胸を刺され、瀕シの状態で日本橋の麒麟像まで歩いて息絶えた男性。容疑者らしき男はすぐに見つかったものの、事故で意識不明。被害者がそこまで移動した理由は? 
確かに、昨今は それが招く結果を想像もせず、衝動的に人をコロす若者がいる中で、このようなサツ人事件が起きても不思議ではないと思いますが、それにしてもなぁ・・・。
息子へ 贖罪、再出発の為のメッセージを残すのも大事だけれど、あそこまで歩けたのなら 命が助かる可能性もあった訳で、自分が助かる事で 息子の友人をサツ人事件の犯人としないで済む方が 余程大事ではないのでしょうか。
不幸な事故を 間違った解決方法で処理した為に起きた 不幸の連鎖。
やりきれなさが残る小説でした。


「赤い指」
加賀恭一郎シリーズの 第7作で、直木賞受賞後の第1作。
「麒麟の翼」に 少々不満が残ったので、口直しに レビューで評価の良かった東野圭吾作品を続けて読んでみました。
つまらない理由から 幼女をアヤめてしまった一人息子を守るために 愚かな行為に走る夫婦と、その家族が抱える 隠された問題。同居する母や妻、息子ときちんと向き合おうとしなかった結果が招いた悲劇を描いています。推理小説というよりも、教育問題、家族関係、老人問題などを扱った社会派の作品でしょうか。駄目だと判っていてもやってしまう、追い詰められた中年男の心情がよく描かれていると思います。
しかし、ちょっと展開や設定に 無理があるように思います。ラスト近くの母子の愛情にはグッと来ますが、それ以前に、実の母親の状態に あまりに無関心な中年男、同じ家の中で犯行が行われていながら 気付かないふりをし続ける母親の姿勢には ちょっと納得できない部分が残ります。


「新参者」
加賀恭一郎シリーズの 第8作です。
事件に関係した謎を解明する 9つの短編から成るのですが、最初の短編が小説現代に発表されてから、最終章が発表されて完結するまでに5年を要したそうで、それらをまとめた単行本は “このミス2010” の第1位です。
それぞれの短編で主人公やトリックが異なり、それぞれにちょっといい話が絡められ、一編一編が日常の人情ミステリーという趣で、構成も含めて 面白いです。
ただ、それだけに 主たるサツ人事件の解明という点では 今一歩という印象でしょうか。
“事件によって心が傷つけられた人がいるのなら、その人だって被害者だ。そういう被害者を救う手だてを探し出すのも、刑事の役目です“ という加賀刑事のセリフがありましたが、それがメインとなっている作品です。


「夜明けの街で」
加賀恭一郎シリーズではありませんし、ミステリーという程のものでもありません。推理小説の形を取った不倫小説、恋愛小説だと思います。
不倫、なんて魅惑的な響きでしょう? 昨年は昼顔 ~平日午後3時の恋人たち~ というTVドラマが話題になりましたが、男も 女も 心の底では あこがれているのでしょうね。
この作品では 軽蔑していたはずの不倫にハマってしまった平凡な中年男の心情、葛藤が リアルに描かれていて、ついつい我が身と重ねてしまい、一気に読んでしまいました。
不倫相手の秋葉が あまりにも切なく哀しい。
ラストに象徴される嫁の怖さが 全体を一気に引き締めます。
“赤い糸なんてものはないんだ。赤い糸は二人で紡いでいくものなんだ”という新谷のセリフが印象的です。


おお、アップ出来ました。
これからは SPAMと判定されたら これで行こう。


post by aozora

23:00

本の話 コメント(0)

『秋月記』 葉室 麟

2015年01月09日

年末年始に読んだ 東野圭吾の「麒麟の翼」 「赤い指」 「新参者」 「夜明けの街で」 の感想をアップしようと思ったら、SPAMと判定されて アップできませんでした。
4冊とも 殺人事件を扱ったミステリーですから、殺人や 死と言った単語が引っかかったのでしょうね。
チャップリンの映画、「独裁者」の感想に続いて 2度目です。


その代わりと言ってはなんですが、「秋月記」。
舞台となる秋月藩は実在した藩で、現在の福岡県朝倉市に藩庁が置かれていました。主人公、間小四郎(アイダ コシロウ)や 儒学者 原古処(ハラ コショ)、女流漢詩人 原猷(ハラ ミチ)、日本で初めて種痘を行った医者 緒方春朔(オガタ シュンサク)、秋月葛の 高木久助も実在の人物で、作中の大きなエピソードである織部崩れを含め、基本的に史実に基づいて書かれています。
とは言え、立場が変われば 見方や評価も変わりますし、架空と思われる人物も登場する訳で、どこまでが事実で どこからが創作なのかが判らないのが 歴史小説な訳ですが・・・。

1420811459-2015010922420000.jpg




間小四郎に関しては、朝倉市のHPにも記載があります。こちら。
これを読むと、作中の間小四郎とは ずいぶん人物像が違います。
作品の最後に出てくる「静謐」という言葉も ニュアンスは大きく異なります。
この辺が 歴史小説の面白さで、同じ人物を 様々な切り口で取り上げた作品が誕生し、読み比べてみたくなる訳です。

この作品では、一般的には 専横を振るって私腹を肥やした悪人として語り伝えられている 宮崎織部と 間小四郎の2人が、実は 私利私欲の為ではなく、藩の財政再建の為に自らを捨てて清濁併せ呑み、自ら捨て石になることによって秋月藩を守り抜こうとした英雄だった という新しい解釈で 書かれています。 
伏影と呼ばれる忍者の暗躍など、様々なエピソードを通じて、藩の為に人生を投げ打って奔走した 間小四郎の生き様が 生き生きと 力強く描かれています。何かを成す為には 時として 悪役、憎まれ役が必要であり、この小説は そうした損な役回りを敢えて引き受けた(作中では貧乏くじをひいたと表現している)男たちの物語で、なかなか良い小説になっていると思います。


ところで、
福岡藩は 昨年の大河ドラマ「黒田官兵衛」の嫡子、黒田長政を祖とする52万3千石の大名家で、秋月藩は長政の三男、長興を祖とする5万石の小藩ですが、この福岡藩・黒田家を巡ってもいろいろな騒動があり、小説にもなっています。
葉室麟には「風の軍師」「風渡る」「風の王国」など、黒田官兵衛とキリシタンをメインテーマとした作品もあり、そちらも読んでみたいと思います。


冒頭の コメントはSPAMと判定されませんでした。
文中に登場する数も関係するのかな?


post by aozora

22:24

本の話 コメント(0)

『小太郎の左腕』  和田 竜 

2014年12月25日

「のぼうの城」や「村上海賊の娘」の著者、ニューウェーブ時代小説の旗手とも言われる、和田竜の作品です。
時代小説を期待すると裏切られますが、まぁまぁ 面白いです。


1419417742-DSCF0095.JPG




時は 1556年、鉄砲が まだ“種子島”と呼ばれる火縄銃で、戦場にあっても 武将同士は 正々堂々名乗り合ってから一騎打ちをするという、大らかさの残る戦国時代を舞台にした エンターテイメント小説です。
登場人物は 皆それぞれに単純で判りやすく、ある意味 ファンタジー的、マンガ的ですが、とにかく 勢いと迫力があります。
猛々しい戦闘シーンの連続で、結構 悲惨で 残酷なシーンも出てくるのですが、それも勢いでカバーしています。

「小太郎の左腕」というタイトルですが、ひたすら真っ直ぐで熱い武辺者、林半右衛門の物語でしょう。
天晴れな男であれば 敵であっても素直に認め、自分が死んだ後は その男を頼るように遺言し、卑怯なまねはしないという 自分の美学を 最後まで貫き通して死んでいく姿は、切なく悲劇的ではありますが、清々しい爽やかささえ感じます。

一方の 小太郎、雑賀衆の生き残りで、隠された鉄砲の名手という設定なのですが、鉄砲に関しては ちょっとスーパー過ぎるのが難。そのせいで 後半の展開が 少々浅薄になってしまいました。
人物設定もちょっと雑な印象で、残念です。もう少し 人間らしい設定にすれば、作品全体に もっと深みが増したのではないでしょうか。



post by aozora

23:20

本の話 コメント(0)

『蜩ノ記』  葉室 麟

2014年12月18日

仕事帰りに オーロラタウンの紀伊国屋書店で コンサドーレ札幌 公式グラフ2014 (1300円)を 買って来ました。
昨日からの発売という事もあって 平積みの山は 結構低くなっており、みんな買って行っているのかな と思うと 嬉しいですね。

1418904709-DSCF0099.JPG


137頁に掲載されている J2の 試合入場者数ランキング。
1位は 大分-熊本の 20636人、2位が 20633人の 札幌-大分。
僅かに3人差で 2位とは 悔しいですね。

一方、掲載されている 66位中、札幌の 10試合に対して、松本は 17試合。
やはり 好成績が集客に繋がったのでしょうか。
来季は 札幌も好成績で コンスタントな集客を目指したいものです。


さて、蜩ノ記。
野風さんから お借りして読みました。
第146回直木賞の受賞作で、今年は 映画化もされました。
少々読みづらいところや、すんなりとは理解し難い部分はありましたが、
全体としては面白く、スムーズに読み進められました。


1417840351-DSCF0072.JPG




武士の矜持、人情の機微、家族への愛情や友情、様々な姿が丁寧に描かれていて 良い作品だとは思いましたが、僕としては 今一歩 ピンと来ませんでした。

いろいろな事が 丁寧すぎるくらいに説明されるのですが、主人公である戸田秋谷の心や葛藤だけは 直接には語られず、様々な出来事を通して、周囲の人々の思いや言葉によって その人物像が描き出されます。
ただ、そこから浮かんでくる秋谷は あまりにも清廉で 優しく、超然としていて 格好良すぎます。
そこまで行ってしまうと なかなか主人公に感情移入が出まず、今一歩と感じたのではないか と思います。

一方、周囲の人間たちは とても人間臭く 生き生きと描かれています。
お目付け役である 庄三郎や 息子の 郁太郎、百姓の子である 源吉、敵役である家老 中根兵右衛門でさえも です。
秋谷という“触媒”を通して成長していく姿は、それぞれを一つの作品として描いても 成立するのではないかと感じました。

幼馴染みが藩主の側室という設定から、藤沢周平の傑作 「蟬しぐれ」と比べてしまいますが、読後感は全く異なります。
あえて そこにチャレンジしたのかもしれませんが、成功したとは言えないように感じます。

映画は観ていませんが、役所広司や 岡田准一は 適役だったのではないでしょうか。



post by aozora

20:44

本の話 コメント(0)

『十二国記』  小野不由美

2014年12月06日

外国人3人の契約満了が発表されました。
今季は 殆ど出場機会もありませんでしたし、やむを得ないでしょう。
単純に 外国人=助っ人 とは思いませんが、外国人選手を育成するだけの余裕は 今の札幌にはありません。
ユース上がりの若手を育成する方が 重要課題ですものね。


さて、
先日、『ドラゴンライダー』をエントリーした際に、日本を代表する長編ファンタジーとして『十二国記』を挙げたのですが、実は その時点では出版されている作品を 全てを読んでいた訳ではありませんでした。
近年 新潮社文庫で 再発売されている事もあって、今回 全冊をそろえて 改めて読み直してみました。

1417842624-DSCF0080.JPG





『十二国記』 というタイトルの本はありません。
作者が付けたシリーズ名でもなく、ファンが そう呼び始めたものが いつしか定着したのだそうです。 

1991年に出版された エピソード0 『魔性の子』から始まり、エピソード8 『黄昏の岸 暁の天』まで、 上下巻のものもあるので 全11冊。
長編や短編集など様々で、それぞれで主人公は異なり、年代も前後しており、それぞれ関連はしていますが 独立した話です。
しかし、十二国の世界に入り込んでしまうと、全部を読んでしまうまで 抜けられなくなります。

初めの頃は 講談社X文庫ホワイトハートという ジュニア向け文庫での発売だったせいか、低年齢の主人公が多かったり、現代にもあるような問題をテーマとしている本があるのは ご愛嬌。
それでも 設定は 大人にも十分耐えられるくらいにしっかりしているし、ストーリーは面白いです。

当初のホワイトハート版からの名残で 表紙や イラストは 少女趣味です。
その後、講談社文庫、新潮文庫へと移っているのですが、それは変わっていません。
以前からのファンには これが十二国記なのであって、この画を外すわけにはいかないのでしょうね。
ただ、この表紙の画のせいで 手に取らなかった人も少なくないと思いますので、それは残念。
実際、僕もそうでしたから。

一人の主人公の冒険談ではないので、まだ 完結はしていませんし、これからも 完結はしないのでしょう。
なかなか次の作品が出ないようですが、その分、楽しみが長く続くと思って 我慢することにします。



まもなく J1リーグ 2014シーズンの最終戦が始まります。
G大阪が そのまま勝ち抜けるだろうとは思いますが、何があるか判らないのが 世の中。
優勝争いも 降格争いも 目が離せません。




post by aozora

14:33

本の話 コメント(3)

『村上海賊の娘』  和田 竜 

2014年11月30日

昨日のJ1優勝争いといい、今日の昇格POといい、最後の最後まで勝負の行方が判らない 緊迫した好ゲームが続いています。
1年間戦ってきた結果が この一戦で大きく変わる訳ですから、双方とも必死ですよね。
今までの試合が必死でなかったとは思いませんが、必死さの度合いは やはり違うでしょう。
だからこそ 終了間際のGKを含めたパワープレーで 劇的ゴールが決まったのでしょうし。

G大阪は リーグの最終戦と 天皇杯の決勝を残すのみで、これに勝てば 3冠達成。
いずれも下位が相手とはいえ 簡単な試合にはならないでしょうけれど、今のガンバには勢いがありますから、2000年のアントラーズ以来の三冠が グッと 現実味を帯びて来ました。
残り2試合、楽しみですね。

一方で、セレッソ大阪のJ2降格が決定し、磐田も 山形に後半アディショナルタイムに劇的ゴールを許して J2残留が決定。
山形がJ1昇格と 天皇杯優勝に 望みを繋ぎました。
山形も今日の勝利で勢いが付いたでしょうし、残り2試合 目が離せません。



さて、『村上海賊の娘』 

1417349789-DSCF0068.JPG


2014年の本屋大賞受賞作です。
野風さんから お借りして読みました。



面白かったですよ。
近年、ワン ピースや パイレーツ オブ カリビアンなど、映画でも アニメでも 海賊物は人気で、この小説も その流れの中にあるのかもしれません。
主人公の “景(きょう)” という姫や、その他の登場人物のキャラクターは強烈ですが、ストーリーは割と軽く、各場面の展開はマンガ的でもあり、全体としては ライトノベル的な印象。
出来るだけ 史実に忠実であろうとしている部分は感じるのですが、いわゆる歴史小説として読むと裏切られます。

ただ、歴史の中のひとつの事件を舞台とした フィクション、歴史ファンタジーとして読めば とても面白いです。
特に下巻の合戦シーンはノリと勢いがあり、昨晩は 途中で止めるに止められず、結局 3時過ぎまでかかって読み終えました。

映像化を意識しているのか、マンガ的な展開のためなのか、映画映えするであろうシーンの連続です。
となると 主人公の 景役は 誰が良いか? 
手足が長く エキゾチックな顔立ちという設定であり、杏? 黒木メイサ? その辺りでしょうか。


post by aozora

21:15

本の話 コメント(4)

『虹の岬の喫茶店』  森沢明夫

2014年10月21日

昨日のファイターズ、
日本シリーズまで あと一歩だったのに 残念でした。
それでも CS最終戦まで もつれこませた訳で、健闘しましたよね。
コンサドーレも なんとしてもプレーオフに出て、下剋上を 成し遂げたいものです。

欧州サッカー、
2得点と絶好調の 本田に対して 大不振の 川島。
安定感が売りだったはずなのに、19日の試合でもファンブルにより失点。
代表戦を含めての このところのミス続き、いったい どうしてしまったのでしょう?



さて、虹の岬の喫茶店、
千葉県房総半島、浦賀水道に面する明鐘岬に実在する 喫茶店 “岬”と、その店の女主人をモデルにした小説です。
この小説を原作に 映画「ふしぎな岬の物語」が作られました。
映画は正直退屈だったのですが、映画のレビューを読むと “原作は良かったのに・・・” という評価が散見されたので、読んでみました。

1413887265-2014102119050000.jpg




小説は オムニバス形式の連作短編集となっており、珈琲と音楽の店らしく、5章までのタイトルには 有名な楽曲名が付けられています。( )内はその章の主人公です。
 第1章 春 アメイジング・グレイス  (母を亡くした父と娘)
 第2章 夏 ガールズ・オン・ザ・ビーチ (進路に悩む学生と画家志望の女子学生)
 第3章 秋 ザ・プレイヤー     (泥棒さん)
 第4章 冬 ラブ・ミー・テンダー  (タニさん)
 第5章 春 サンキュー・フォー・ザ・ミュージック (甥の浩司)
 第6章 夏 岬の風と波の音     (悦子さん)

小説は 面白かったです。
岬の喫茶店を訪れる 様々な悩みや問題を抱えた人たちの 癒しの物語と言ってしまうと ありきたりですが、心が温かくなる作品でした。
一方で、老人の孤独死という問題にも触れていて、温かいばかりではないのも良かった。


映画はこの小説を基に、実在の喫茶 岬が火事で全焼したエピソードや、新たな登場人物と それにまつわるエピソードを加えて再構成したものです。
小説とは いろいろな設定やエピソードが変更されていますが、全体としては小説の方がずっと良かった。
特に タニさんの物語、甥の浩司の物語と エンディングは、映画と 本では 大きく異なるのですが、僕は本の方が好きです。
判りやすいハッピーエンドで終わらせたい という気持ちも判らないではありませんけどね。

映画の方は、吉永小百合を活かすための演出なのでしょうけれど、同じエピソードを扱っていても どうも薄っぺらいというか 作り物めいていて、共感できないところが少なくありませんでした。
甥の浩司にしても 何故 あのような設定に変更したのか 判りません。発達障害という現代的なテーマを盛り込みたかったのかもしれないけれど、原作のままで良かったのではないでしょうか。
春風亭昇太&小池栄子、往年のシンガーソングライターが ずらっと並ぶ 農村青年部のブラザーズ5などは 余計なサービスです。

やさしくて 品のある 女主人役は 吉永小百合に よく合っていましたが、演技は下手ですよね。
「北のカナリアたち」の先生と まるっきりダブって見えました。
一方で、笹野高史さんは良かったですよ。小説には無いエピソードですが、一番 印象に残りました。


原作に戻って、春夏秋冬と並んでいると 1年間の物語と思ってしまいますが、それぞれの章の間には それなりの年月が流れています。
先日の「ぶどうのなみだ」も そうだったのですが、時の流れを映像で表現するのは難しいですね。今作の映画では さほどの時間は流れていないのかもしれませんが。


結局、本よりも 映画の方の話しになってしまいました。
すみません。


(10/22 一部加筆修正)


post by aozora

21:21

本の話 コメント(0)

『インヘリタンス 果てなき旅』  ドラゴンライダー BOOK4

2014年10月15日

今日は 昨日とは打って変わって ポカポカと暖かったですね。
やはり陽射しがあると違います。
小春日和、インディアンサマーでした。


さて、好きな人は好きな 長編ファンタジー。

長編ファンタジーといえば
「ナルニア国物語」 (C.S.ルイス 1950~1956)
「指輪物語」 (The Lord of the Rings、J.R.Rトールキン 1954~1955)
「ゲド戦記」 (U.K.ル・グウィン 1968~2001)
「ハリー・ポッター・シリーズ」 (J.K.ローリング 1997~2007)
などは 映画化もされて かなり有名ですし、
「スター・ウォーズ・サーガ」 (映画シリーズ以外の小説が多数)
「西遊記」 (丘長春? 呉承恩? 16世紀)
なども含めて良いと思います。
国内でも 
「十二国記」 (小野不由美 1991~未完)
など 多数ありますし、世界中にたくさん面白い作品がありますよね。

ドラゴンライダーシリーズも そうした長編ファンタジーのひとつで、
BOOK1は 「エラゴン 遺志を継ぐ者」
BOOK2は 「エルデスト 宿命の赤き翼 上下」
BOOK3は 「ブリジンガー 炎に誓う絆 上下」
そしてBOOK4が この「インヘリタンス 果てなき旅 上下」です。

1413376051-2014100513320001.jpg




舞台はアラゲイジア国、敵は邪悪な王、ガルバトリックス率いる強大な帝国軍、国の平和を取り戻すために 人間、エルフ族、ドワーフ族、アーガル族などの連合軍であるヴァーデン軍が立ち向かうという展開で、大まかなストーリーとしては 本当によくあるパターン、王道のファンタジーです。

主人公のエラゴンも 宿敵ガルバトリックスも ドラゴンと共に戦うドラゴンライダーで、共にフォースならぬ 魔法を使いますし、エラゴンはスターウォーズでいうところのライトサイド、ガルバトリックスはダークサイド、暗黒面に落ちたドラゴンライダーですね。

面白いですよ。
さすがに全巻通すと厚い本が7冊なので 冗長に感じる部分はありますし、BOOK4も 上巻は多少そういう面がありますが、下巻は一気です。
BOOK11からBOOK3までに張り巡らされた伏線が BOOK4で上手く納まり、それぞれの人間関係や それぞれの想いが 切なくも深い余韻を残します。
単純なメデタシメデタシの大団円では終わらないところが良いです。

BOOK1が発売されたのは 2003年で、僕が古本屋で手に取ったのは 2005年頃だったかな。
なかなか続編が古本屋に出回らず諦めていたところに、昨年 BOOK2、BOOK3と立て続けに入手。
となると早く完結編のBOOK4(2012/11刊)を読みたくなるのは人情で、古本を待ちきれずに 新刊で購入してしまいました。
税別 1900円×上下巻は 痛かったけれど、面白かったから満足です。
BOOK1は 以前に古本屋で処分してしまったので、全巻揃いで保存しておく為に またどこか見つけて来ないといけないな、と思っています。


(10/16 追記) 
主な登場人物を スター・ウィーズの登場人物と対比させてみると、

ルーク・スカイウォーカー              エラゴン
レイア・オーガナ                  アーリア
ハン・ソロ                     ローラン
チューバッカ                    オリク

オビ・ワン・ケノービ                ブロム
ヨーダ                       オロミス

アナキン・スカイウォーカー/ダース・ベイダー    マータグ 
ダース・シディアス/パルパティーン         ガルバトリックス

という感じでしょうか?


post by aozora

21:15

本の話 コメント(0)

『ぶどうのなみだ』  三島有紀子

2014年10月08日

皆既月食の赤黒い月、なんとも妖艶で きれいでしたね。
晴れて良かったです。

青色発光ダイオードによる ノーベル物理学賞の受賞、いつかは受賞するだろうと予想はされていましたが、実際に受賞すると やはり嬉しいです。
ただ、おめでたく 喜ばしい事ではありますが、NHKの昨日からのニュースでの取り上げ方は ちょっと異常なほど。昨夜の19時のニュースでは冒頭から45分ほど、今朝の7時のニュースでも25分くらいを割いていました。
いくら平和な日本とはいえ、もっと取り上げるべきニュースがあったと思います。



さて、『ぶどうのなみだ』

1412781097-2014100823490000.jpg


北海道では先日より先行上映され、全国的には今週末に封切られる映画の 小説版です。



基本的に映画のストーリーに準ずる形で エリカの物語が語られます。
あぁ あれはそういう事だったのか、あれにはそんな背景があったのか など、いろいろ納得できる部分はありましたが、逆に言えば 映画を観ただけでは なかなか伝わらなかったですね。
僕の見方が甘かっただけと言えば そうなのかもしれませんが・・・・・
ネタバレになるので細かい事は書きませんが、ひとつだけ挙げると 時間の長さ。
あのシーンから あのシーンまでは こんなに時間を経ていたのかという事が一番驚きでした。


もくじと、その章の語り役だけ書きます。

運命の樹      (エリカ)
旅のはじまり    (エリカ)
碧と緑の園ソラチ  (エリカ)
Gift        (エリカ)
葡萄の涙      (エリカ)
カヴァレリア・ルスティカーノとピノ・ノワール (アオ)
灰色の空      (エリカ)
荒れ地に咲く花   (エリカ)
エリカさんの手紙  (ロク)
碧空ヲ知ル     (ムスブ)
運命の樹の下で   (エリカ)
エピローグ ぶどうのなみだ (アオ)

いくつかの章の合い間に ロクのモノローグが挟まれます。


もう一度 観ようかな、という気分になりました。




post by aozora

23:55

本の話 コメント(0)