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2008年07月24日

秋春制に反対する人への疑問

Jリーグが秋春制の導入を検討していることに対して、北国札幌は大反対の様です。
しかし、私はこの議論に非常に噛み合ってないというか違和感があります。
(※反論のある方は、お手数ではありますが、昨日の拙稿秋春制に私は賛成です。
をお読みになってからにしていただけると助かります。)

まず、反対する人に聞きたいのですが、
秋春制を導入すると冬に無理やり試合をしなければいけないのでしょうか?
反対する人の多くが、北海道で冬に試合をするのは不可能だ、若しくは、
ドームでやったとしても積雪や寒さのために観客動員が見込めないなどの反論を掲げています。
もし、冬に試合をすれば仰るとおりだと思います。

しかし、私が腑に落ちないのは、なぜ秋春制は冬に試合をすると決めつけるのでしょうか?
むしろ、ヨーロッパでも積雪のある北欧、中欧の国々は、
秋春制ですが冬期中断期間が1ヶ月~3ヶ月あることの方が普通です。

昨日のブログにも書きましたが、2010年からの導入を検討するということは、
冬期間も試合をするとしても、いきなり全天候型のドームを全ての雪国
チームにつくることは不可能ですから、そもそもインフラ的に実現不可能です。
なぜ、秋春制でも中断期間を設定するという発想が頭からないのでしょうか・・・(・・;)

現行でも、3月下旬から12月上旬までリーグ戦があるので、
その日程を大幅に変えない限りは、秋春制にしても現状とさしたる違いはないと思うのですが・・・。



次に、秋春制を導入したところで海外へ移籍する日本人は少数で、
そんな少ない人のためになんで多くの人が迷惑を被らなければならないのか?
という意見もよく見ます。

では、このままで日本代表は強くなるのでしょうか?虎穴に入らずんば虎児を得ずです。
欧州のトップリーグで何人活躍しているかが、現状その国のサッカーレベルを
表しているといっても過言ではありません。
そして、日本代表が強くなることは、日本のサッカー界にとってもプラスだと思います。

日本を代表する選手たちが世界的なトッププレイヤーであることは、
そのスポーツにとって大きな魅力になるはずです。
中村俊輔が海外で活躍することが、日本のサッカー人気に繋がります。

そして、残念ながら、現状、日本代表を強化する抜本的な方法が、
レベルの高い欧州でプレイする選手を増やすくらいしか考えられません。
少しでも選手を海外へ送る工夫をしなければ、南米や欧州との差は
いつまでたっても埋まらず、W杯で勝てません。


日本代表のためなら何をやってもいいのか?日本代表のために
地域密着のJリーグが犠牲になる必要はないという意見もあるでしょう。

野球とサッカーの魅力の違いの一つは、世界に繋がっているかいないかです。
野球はアメリカのMLBが協力しないので、世界大会も盛り上がりません。
それに強い国が限られていて、サッカーに比べて世界的にチーム数も少ない。
(※そもそも一国の王者を決める試合をワールドシリーズと呼称したり、
その勝者がなんでワールドチャンピオンなんだと・・・(・・;))

野球は日本代表が強かったので、アメリカがベストメンバーではなかったとはいえ、
WBCは国内的に大いに盛り上がりました。
世界的にみてトップレベルで活躍するその他のスポーツが日本にある以上、
サッカーもその水準にある必要があります。
やはりバレーボールを見てもそうですが、
代表が強くないとそのスポーツそのものが盛り上がらない。
例えば、今後もW杯に出ても1勝も出来ないとか、
もしくは、この先、W杯に出場すらできなかったとしたら、
日本のサッカー人気はどうなるでしょうか?
代表が弱いことは、サッカー界に未来がないことと同義でサッカー人気も先細りする一方です。

秋春制反対の方に、秋春制導入以上の効果のある日本代表強化策はあるのでしょうか?
このままで日本は、W杯で勝てる国になるのでしょうか?
そして、日本代表とJリーグの人気は本当に別物だと言い切れるのでしょうか?

posted by whiteowl |23:48 | 秋春制について | コメント(32) | トラックバック(2)

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秋春制の話のオチは「したたかさ」ってことで(^^) 【当然!B自由席です。】

先週後半は秋春制について盛り上がり(?)ました。

続きを読む
【Jリーグ秋春シーズン制反対】署名 【加油!!! 熱烈的アルビレックス】

昨日の敗戦から一夜、もうすっかり立ち直ってます。悔しいけど。さて、今話題のJリーグ秋冬制についてサポリンでこんな活動がありましたので紹介。[【緊急】秋春制を阻止する。もう黙ってられない。] を立ち上げたニックさん。まずは署名から、ということです。で、サポリンに入っている方は一度見てやってください。そして、賛同されましたらこちらのサイトから。→ココ 署名お願いします。 まあ、反対するだけではあれなので賛成している人の意見も呼んでみたいという方のブログをも見つけました。(個人的に興味があったもので・・...

続きを読む
この記事に対するコメント一覧
Re:秋春制に反対する人への疑問

???あのー、秋冬制にすると、選手がうまくなるんでしょうか???
まず、移籍できる能力がないと無理では?
いくらシステムが整っても中身ナシでは。
高校野球の優勝って、とっても価値が高いじゃないですか。本当に大変でしょう、優勝するには。
でも、Jは昇格、優勝、残留の意味が一般的に理解してもらえてないと思います。
高校野球だって、別にメジャーに移籍するために強化
してた訳ではないでしょう。(今はその希望はあるでしょうけど)

posted by 通りすがりでごめんなさい| 2008-07-24 11:49

Re:秋春制に反対する人への疑問

はじめまして。「○た」と申します。m(_ _)m
いつも拝見させていただいております。

この件に関するおひさるブログの多くの記事が「反対」となっている中で,堂々と「賛成」論を展開されていることに敬意を表します。

私はwhiteowlさんやequipさんのご意見も理解できますが 「どちらかというと反対」のほうです。

時間的制約(今,昼休みなので(^^;)と私の能力的なことから,今ここでwhiteowlさんの立てた論に反論あるいは疑問を呈することはできませんが,注目していますし,もしかしたらまたコメントを書かせていただくかも知れません。よろしくお願いします。

「噛み合っていない」とおっしゃるのはその通りだと思います。
ただ,これは「賛成」の人のせいだけではなく,JFAがあまり説明をしていないせいもあるかと,…。(^^;

posted by ○た | 2008-07-24 12:47

Re:秋春制に反対する人への疑問

はじめまして。

私は日本代表の事よりコンサドーレ札幌の事が一番に大事で、
そもそもの目的がwhiteowlさんとは異なっていますので、
恐らく全く話がかみ合わないとは思いますが、
私でも反論できそうな箇所がありましたので
コメントつけさせていただきます。

>現行でも、3月下旬から12月上旬までリーグ戦があるので、
>その日程を大幅に変えない限りは、秋春制にしても
>現状とさしたる違いはないと思うのですが・・・。

それでは「海外とのカレンダーを同じにする」という秋春制の
そもそもの目的が達成されません。

今年は6月に4週間ほど休みがありましたが、
現在はリーグ戦が再開され、12月までほぼ休みがありません。
海外リーグは5月から6月に終わり、2、3ヶ月のオフを経て
8月から9月に始まります。
秋春制の「海外とのカレンダーを同じにする」という目的は
リーグが「5月から6月に終わり8月から9月に始ま」らなければ
達成されないでしょう。

つまり、ウィンターブレイクを12月中旬から2月いっぱい取る
(現状のオフ期間とほぼ同じ)として、
海外リーグと同様に6月にリーグを終え、
2ヶ月のオフを取ると、今よりさらにキツイ日程になります。
J1はまだしもJ2はどうなりますか?
代表のためにはJ2なんかどうでもいいですか?

ウィンターブレーク中とは言ってもシーズン中ですから
完全にオフではないでしょう。
その間の練習環境の地域による差異はどのように解消しましょうか?
結局、コンサドーレ札幌はまた合宿漬けです。

そして、天皇杯はどうしますか?
天皇杯を12月中旬までに終えるようにすると、
さらにキツイ日程になります。
天皇杯をやめるしかないですね。

考えれば考えるほど「現状とさしたる違いはない」とは思えません。

>少しでも選手を海外へ送る工夫をしなければ、南米や欧州との差は
>いつまでたっても埋まらず、W杯で勝てません。

では、なぜ中村俊輔は移籍し活躍できたのでしょう?
なぜ中田氏は移籍し活躍できたのでしょう?
秋春制でなくても移籍でき、活躍できたのはその選手に実力があるからでは
ないでしょうか?
そして、その実力は彼ら自身が日本で磨いたものではないですか?

秋春制になっても、日本で実力を磨けないような選手が
海外に移籍できるとは到底思えません。

と、まぁいくらでも反論は出てくると思います。
何にしても、この件に関して議論が深まるのは大いに結構な事ですね。
議論を尽くして、各問題に対する対策が充分になされるのであれば、
秋冬制になってもなんとかなるかもしれません。

ただ、私が一番危惧しているのは
「サポの声や現場の声を無視してなし崩し的に決定され
 決定してしまってから対策を各クラブに押し付ける」
事なのです。
どうも現サッカー協会会長の言動からは
そういう雰囲気を感じてしまうのです。
危惧で終わればいいのですけどね。

posted by しゅみっと | 2008-07-24 12:57

Re:秋春制に反対する人への疑問

まあ個人個人いろいろな意見がありますよね。
私は反対します。

posted by 通りすがるはず| 2008-07-24 13:51

Re:秋春制に反対する人への疑問

クラブも選手も まだ正式に反対、賛成の意思表示をしてないのにサポーターだけ騒いでどうなるの?クラブが賛成、選手も歓迎しますって言ったら皆さんはそれでも反対するの?逆の場合もありますが、クラブ経営、選手側に大問題があればクラブや選手会が反対するでしょう?まだ水面下の話題だからクラブも静観してるんじゃないの?クラブ経営には当然サポーターも含まれてると思いますよ。

posted by 繰り返し| 2008-07-24 14:39

Re:秋春制に反対する人への疑問

「秋春制にしたい」というだけでは提案として不十分でしょう
1)冬休みを設けるのか、
2)除雪などの運営コスト+施設面での設備コスト上昇を認める分としてリーグからの分配金を雪国のクラブのみに大幅に引き上げる、
3)あるいは施設整備のために雪国のクラブのみにJリーグがお金を出す、
といったことも含めて提案してくれないと賛成・反対の判断が出来ないのでは?

posted by | 2008-07-24 15:42

Re:秋春制に反対する人への疑問

はじめまして。
遅れましたがトラバありがとうございました。

いろいろ盛り上がっているようですね。
移行するしないで肝心なのは「何のため」の所で、それがしっかりしているかどうかにかかっています。
ですから「何のため」が明確でない中でやり取りをやっても、単なる水掛け論に終わってしまいます。
そこは現会長が悪い!

別次元なのかもしれませんが、札幌に来る外国人選手はブラジルからがほとんどですよね。
レベル的には東欧なんかマーケットだと思うのですが、それが進まない理由の一つは春秋シーズンが影響しているのかなと考えています。
コンサ元年にいたパベルは前所属がJチーム、ルボシュやヨゼフは夏から合流でしたからね。
2002年のバーヤックも似たような時期でしたね。

posted by equip | 2008-07-24 15:49

Re:秋春制に反対する人への疑問

秋春制について>
いろいろな考えもありますし どうすればとも思いますが! ただ冬の開催はきつくないですか?
ヨーロッパの事 世界のこと考えるとこれが ベストだとは思いますが 今日本に来ている外国人を 考えると 市場で余った選手なのかな? なんて気になります!そこ考えると今いる 日本人選手のレベルアップなども 考え合わせると旬な選手を取ることも条件の一つでしょう!!  とにかく降雪地帯にホームを持っているチームは どうでしょう?  それだけで不利なのでは?!  言ってることは良くわかりますし そうあるべきとは思うんですが 今はインフラが伴いません! それが クリアー出来ないと無理な話だよな! と言いたいです。

posted by プリオール| 2008-07-24 21:54

Re:秋春制に反対する人への疑問のお返事-その1-

>通りすがりでごめんなさいさん

>まず、移籍できる能力がないと無理では?
>いくらシステムが整っても中身ナシでは。

欧州のリーグといっても、4大リーグといわれるイングランド、イタリア、スペイン、ドイツ
以外にも沢山リーグがあり、このトップリーグに上がるには、フランス、ポルトガル、オランダなどの
リーグで活躍するのが早道です。いきなり4大リーグで活躍した中田氏は稀有な例です。
そんな選手がポンポンでるなら、日本代表の強化ももっと楽観視できるのですが・・・。

日本の選手は、W杯やオリンピックなどでの国際大会以外で
海外のチームへアピールする機会が少ない上に、開催期間の違いで移籍が難しくなっているので、
海外移籍のしやすさが、今と秋春制では格段に違います。

>Jは昇格、優勝、残留の意味が一般的に理解してもらえてない

そのカテゴリーでの優勝が価値がないとは思いません。
しかし、より上があるなら、それを目指すことは悪いことではないと思います。

>○たさん
コメントありがとうございます。
私もコメントはしていませんが、ブログ拝見しておりました(笑)

>堂々と「賛成」論を展開されていることに敬意を表します。
ただの天邪鬼かもしれませんよ(笑)。

>JFAがあまり説明をしていないせい
そうですね。それが日本代表強化のためという説明はされるべきでしょう。

〇たさんの意見を書かれましたら、お伺いしますね!

>通りすがるはず
>まあ個人個人いろいろな意見がありますよね。
>私は反対します。
そうですね。仰るとおりです。
でもそれが、健全な意見を形成する上で大切なことだと思います。

秋春制を札幌に冬に試合をさせるものだと勝手に決めてそこから議論が進まなければ、話が進みません。
(多分、前回のJの提案もこのブログでの反応のように駄目になったのではと思いますね・・・(・・;))
冬に試合をしなくても秋春制は成立するという前提で話をしないと
建設的な議論にならないと考えます。

>繰り返しさん
このコメントは、全容もわかっていない段階で
抗議活動するのは時期尚早ということなのでしょうか?

ただ、
>クラブも選手も まだ正式に反対、賛成の意思表示をしてないのにサポーターだけ騒いでどうなるの?

と仰る一方で、

>クラブ経営には当然サポーターも含まれてると思いますよ。

とも仰られているので、真意がわからないのです。
的外れだったらごめんなさい、クラブ経営にサポーターが含まれるなら、
サポーターが意見を表明することは別に不思議ではないですよね・・・(・・;)

posted by whiteowl| 2008-07-24 23:00

Re:秋春制に反対する人への疑問のお返事-その2-

>かさん

>「秋春制にしたい」というだけでは提案として不十分でしょう

そうなんですが、それだけで、札幌に冬にも試合させるのか、
雪国は切捨てかーという意見があまりにも多い・・・(・・;)

この時点で、秋春制の前途多難さを感じざるを得ません。

具体的な提案もないままに、秋春制が全否定される向きが強かったので、
議論が噛み合っていないと感じたのはそこです。
冷静になって考えて欲しかったので、反対一色の中で、敢えて私は賛成を表明したということはあります。

>equipさん
こちらこそ、コメントありがとうございます。
この四面楚歌の中で、equipさんは地獄で仏ですよ(笑)

昨日のブログに、「秋春制に私は賛成です。」って題にして書いたんですけど、
反論が1つしかこなかったので、今日のこの記事を書いたわけです(笑)

>移行するしないで肝心なのは「何のため」の所で、それがしっかりしているかどうかにかかっています。
>ですから「何のため」が明確でない中でやり取りをやっても、単なる水掛け論に終わってしまいます。

正に仰るとおりですね。何も私からいうことはありません(笑)。

>レベル的には東欧なんかマーケットだと思うのですが、それが進まない理由の一つは春秋シーズンが影響

東欧は魅力ありますよね。やはり、お互いシーズン期間中に選手が入ったり抜けたりするのは
その選手が、主力であればあるほど難しいと思います。

ある意味ブラジルは選手を引っこ抜かれるのが常態になってしまって
そのことに麻痺してるんじゃないかと思うんですよ・・・(・・;)

>プリオールさんへ

>ただ冬の開催はきつくないですか?

ですから、秋春制にするとしても冬に試合をすると決まったわけではありません。
冬に試合が出来ないのであれば、その間は中断期間に設定すれば良いのではないかと・・・。

posted by whiteowl| 2008-07-24 23:25

ごめんなさい。訂正です

すみません。見解を書きに来たのではありません。
今気がつきました。昼間書いた文章に間違いが。(^^;;

(誤)ただ,これは「賛成」の人のせいだけではなく,JFAがあまり説明をしていないせいも
(正)ただ,これは「反対」の人のせいだけではなく,JFAがあまり説明をしていないせいも

あたかも「賛成の人が噛み合っていない議論をしている」かのようなことになっていました。書きたかったことは,「『反対』と言っている人はまるでJFAが『真冬に試合をやる』と解釈して反対の議論をしている」ということでした。
大変失礼しました。m(_ _)m

>〇たさんの意見を書かれましたら、お伺いしますね!

ううっ,プレッシャー…(^^;

posted by ○た | 2008-07-24 23:48

Re:秋春制に反対する人への疑問(しゅみっとさんへ)

はじめまして。

しゅみっとさんへの返事は、別枠でお答えしようと思ったので後に回しました。
ご容赦ください。(一部抜粋が長くなるので要約しています。)

>私は日本代表の事よりコンサドーレ札幌の事が一番に大事で、
>そもそもの目的がwhiteowlさんとは異なっていますので、
>恐らく全く話がかみ合わないとは思いますが、

なぜそう最初から決めてかかるのでしょうか?
私は、上記記事中に、↓のように書いています。

>日本代表が強くなることは、日本のサッカー界にとってもプラスだと思います。

素朴な疑問なのですが、「日本のサッカー界」に「コンサドーレ札幌」は、含まれないのでしょうか?

サッカー人気そのものが上がれば、コンサドーレにも恩恵があると思うのですが、
それは両立しない考えなのでしょうか?

それに、今までの私のブログを読んでもらえればわかりますが、
これだけほとんど毎日コンサドーレ札幌のことしか書いていないのに、
私にとっては代表が一番で、札幌は二の次といわれるのは心外です。

>>現行でも、3月下旬から12月上旬までリーグ戦がある

>それでは「海外とのカレンダーを同じにする」という秋春制のそもそもの目的が達成されません。

>海外リーグは5月から6月に終わり、2、3ヶ月のオフを経て8月から9月に始まります。

この意見には、equipさんの記事が適切だと思われるので、リンク先を紹介しておきます。
http://www.consadole.net/equip/article/134

ここでも紹介されていますが、
①ドイツ・ブンデスリーガ(1部18チームの2回戦制で34試合)
   2005~2006シーズン
   8月5日~12月17日(17試合)
   1月27日~5月13日(17試合)

  ②オーストリア・ブンデスリーガ(1部10チームの4回戦制で36試合)
   2006~2007シーズン
   7月19日~12月9日(21試合)
   2月24日~5月20日(15試合)

  ③チェコ・ガンブリヌス・リーガ(1部16チームの2回戦制で30試合)
   2006~2007シーズン
   7月29日~12月2日(17試合)
   3月10日~6月15日(13試合)

ここで注目すべきは、③のチェコリーグです。
今のJリーグの開催期間と近いですよね?
それでいて、6月終わりの8月始まりをほぼクリアしています。

>今よりさらにキツイ日程になります。
>J1はまだしもJ2はどうなりますか?
>代表のためにはJ2なんかどうでもいいですか?

equipさんが、ここで考察されているようにナビスコカップ、天皇杯などのカップ戦の見直し、
J1とJ2の総チーム数と総試合数の見直しなどが必要になってくるでしょうが、
現行の試合開催設定期間のまま、秋始まり春終わりにすることは、可能だと考えます。
これを反証するには、チェコで出来て日本で出来ない理由を示さねばなりません。

>ウィンターブレーク中の練習環境の地域による差異
>コンサドーレ札幌はまた合宿漬け。

3ヶ月の休みがあるなら、現状と同じくキャンプを張ればよいのではないでしょうか?
それが長くなるのは、致し方ないことと思います。
しかし、シーズン中であれば、今と違って寒冷地に対するJリーグからの
金銭的な補助ももらいやすくなると思います。

>天皇杯はどうしますか?
カップ戦としてのナビスコが微妙なので、その辺りの見直しも含めて考えればよいのではないでしょうか?
それに、今でも札幌にとって、トーナメントの上に行けば行くほど
練習場の面で天皇杯は日程的に厳しいですよね?
秋春制にしたから更に厳しくなるという論拠にはならないと考えます。

>>少しでも選手を海外へ送る工夫

>なぜ中村俊輔や中田氏は移籍し活躍できたのか
>秋春制でなくても移籍でき、活躍できたのはその選手に実力があるからではないか?
>秋春制になっても、日本で実力を磨けないような選手が
>海外に移籍できるとは到底思えません。

この意見、根強いですね。実力のある選手は、放っておいても移籍する。
それはその通りです。しかし、そんな実力のある選手が
日本からポンポン出てくるなら、日本代表の強化なんて真剣に考えません。
現に、その後、彼らに続く選手は出てきていないですよね?

上の返事にも書きましたが、日本のサッカーが注目されるのは国際大会の時だけです。
その時運良く声をかけられればいいですが、そうでなければ移籍の道は開けません。
それに、欧州のトップリーグにいきなり挑戦するよりも、松井のようにフランスで徐々に活躍して、
徐々にステップアップした方が、現実的ですし失敗も少ない。
Jからいきなり欧州でもトップリーグのイタリアやイングランド、スペインに行って活躍できないのは
ある意味当たり前ではないでしょうか?
C・ロナウドだって、いきなりイングランドで活躍した訳ではありません。

まずは、オランダやフランス、ポルトガルなどで実力をつけ更に上を目指すのが現実的です。
欧州なら、CLやUEFA杯などより上のチームの目に付く可能性は高まります。

>私が一番危惧しているのは
>「サポの声や現場の声を無視してなし崩し的に決定され
>決定してしまってから対策を各クラブに押し付ける」

犬飼氏がどのような人物か私は知りませんが、そのように仰るからには、何か前例があるのでしょうか?
無いのであれば、憶測の域を超えないと思いますよ。

posted by whiteowl| 2008-07-25 00:20

Re:秋春制に反対する人への疑問

雪が多いロシアや北欧のリーグは秋春制ではありませんよ。
またウインターブレイクですが欧州同リーグに所属するクラブはほぼ同条件。
つまり北海道内に全てのクラブがあるようなものです。
この場合は嫌でも合宿をしなければいけないようになるわけでクラブ間の差があまり生まれないですよね。
日本のように一部の地域だけがハンデを背負うという状況とは根本的に違うと思うのです。
今でさえ他地域よりハンデを背負っているのに更に自クラブに負担が掛かるのですから反対するのも当然でしょう。
維持、整備、運営費を協会が負担するというのならばどうぞと言いたいところですが、現実的には無理。
今後100クラブを目指すと言うのなら尚更無理でしょう。

また海外移籍が日本代表の強化に繋がると言う考えも疑問です。
自国リーグが充実していないのに代表がトップレベルの国など存在しているのでしょうか。
アフリカ(トップレベルではないですね)など幼少から青田買いされている特別な地域を除けば存在しないですよね。

かつてサッカー強国と言われる国に自国のエリートを送りこんだ国があります。
某漫画の「アメリカの空気を吸えば高く飛べると思っていたのかなぁ」ってのをアレンジして実践したわけです。
その結果彼らの国は強化されたのでしょうか。
否、彼らはアジアの一次予選すら勝ち抜けていません。
所詮付け焼刃にしか過ぎないのです。

同じことは日本の選手にも言えます。
藤田、戸田、大黒、平山、梅崎、本田、伊藤らがオランダやフランス2部に渡りました。
一方で廣山、松原、武田、福田のように南米に渡った選手も沢山います。
果たして彼らはJにいた以上に成長することが出来たのでしょうか。
海外に渡った彼らは代表の強化に繋がったのでしょうか。
帰国後Jリーグの強化に繋がったでしょうか。
私は強化に繋がったとは思えません。
これは歴史に刻み込まれた事実でしょう。
要は代表を強化する抜本的な方法など存在しないということだと思うのです。

また稀ですが一部の才能が誕生することによって一時的に強くなることはあります。
ただそれは一夜漬けと同じで本当の意味での力にならないのです。
世代交代が出来ず弱体化していったチームは数知れません。
whiteowlさんも沢山見てきたはずです。

結局は日本にあったやり方を探し、その上で若年層を強化していく。
その選手たちをJリーグで育て、Jリーグを充実化させていく。
その積み重ねの結果として初めて海外移籍というものが現実のものになる。
つまり何十年も時間を使い徐々に強化していくしかないのではないでしょうか。
自国リーグやプロビンチアのクラブを疎かにして代表を強化できるほどサッカーの神様は優しくないと考えます。

posted by Pooh| 2008-07-25 02:39

Re:秋春制に反対する人への疑問

 初めまして。リンクをたどってここまで参りました。
 私の個人的意見としては、協会が秋春制にするにあたり具体的な日程の案を出してきてないのが不安です。あと2年もない現状、中断期間はいつくらいになるか。また他のプロスポーツとの会場を含めて日程の調整とかやってくれるのかなあと不安になってしまいます。
 犬飼さんといえば、まだレッズにいらしゃった時の発言が忘れられないので、ちょっと、というのが正直この案に関して不安が強くなってきてしまいました。

posted by mycroft | 2008-07-25 06:24

Re:秋春制に反対する人への疑問

>Poohさん
>雪が多いロシアや北欧のリーグは秋春制ではありませんよ。

正確にいうと、ロシアとノルウェーとスウェーデンは、春秋制ですね。
北欧に分類されるデンマークは、秋春制です。

>今でさえ他地域よりハンデを背負っているのに更に自クラブに負担が掛かるのですから反対するのも当然でしょう。

反対することに異議は無いですし、私も札幌の負担が現状よりも大きくなるならば
容認するつもりはありません。(それは、前回の記事にも書きました。)

ただ、なぜ困難が予想されるのに秋春制が言われるのかという点は考慮すべきだと思います。
そこ抜きに、秋春制反対だけが蔓延していることに違和感があったので、
敢えて私は明確に賛成の立場をとっています。

>海外移籍が日本代表の強化に繋がると言う考えも疑問です。
>自国リーグが充実していないのに代表がトップレベルの国

この「充実」と「トップレベル」というのが曖昧ですが、ユーロ2008出場国でいうなら、
ギリシャ、ポーランド、ルーマニア、チェコなんかは、中心選手は、海外リーグで活躍する選手です。

アルゼンチンとブラジルも自国のリーグに限っていえば、
レベルは高いですが世界の「トップ」レベルか?といわれれば違うのではないでしょうか。

>彼らはJにいた以上に成長することが出来たのでしょうか。
>海外に渡った彼らは代表の強化に繋がったのでしょうか。

敢えて、松井、中村、高原、稲本あたりを抜いてますよね(笑)
海外に行ったら成功するか?そんなこと絶対成功するなんてあるわけがない。
野球のMLBへの日本人の挑戦だってそうじゃないですか、
多くの選手が挑戦し成功もすれば失敗もしている。
W杯で勝つために必要な選手は、海外で成功した選手です。
成功例を増やすには、数を増やして確率を高める、または、
一度海外でダメでももう一度チャレンジしやすくするしかない。
そのためには、海外へ移籍しやすくするというのは必要不可欠の要素です。

>要は代表を強化する抜本的な方法など存在しない
多くの強豪とよばれる代表チームが、いわゆる4大リーグや欧州で活躍する選手が中心です。

あなたの立論は、海外へ行っても必ず成功するわけではないから、自国のリーグを充実するべきという
理屈でしょうが、このグローバル化の時代に世界の流れに着いていかなかったら取り残されるだけです。

世界がトップリーグでしのぎを削っている時に、
Jリーグがいくら進歩するといっても絶対的なレベルが違います。
(それにあなたの理屈だと、トップリーグがないと強豪国になれないということですよね?)

海外への移籍をしやすくし、人材を流動的にする。
そのためにもJリーグが彼らがダメでも戻ってきやすいようにし、
再びチャレンジしやすい環境を整えてあげることが大切だと思います。

>一部の才能が誕生することによって一時的に強くなる

中田や俊輔クラスがもっと沢山居ないと代表は強くならない。
しかし、それは世代交代が失敗したことが原因ではないでしょう。
まして、彼らクラスの選手は、天才だから出るのが稀だと諦めてしまえば、
日本代表がこれ以上強くなることはないでしょう。
彼らクラスの選手をどれだけ沢山しかも継続的にだせるかという
工夫はしていかなければいけないと思うのです。

>日本にあったやり方を探し
正論なんですが、では「日本にあったやり方」とは何でしょう?
結局、コレの行き着く先は、他所は他所、うちはうちの論理ですよね。

世界がトップリーグにどれだけ選手を供給できているかがその国の強さのバロメーターと言われる時代に、
日本にあったやり方も重要ですが、海外移籍が重要である以上、
精度的な移籍のしやすさは、あったほうが可能性が高まると考えられます。

スコットランドリーグは、チームの強弱がはっきりしてますが、元千葉の水野だってセルティックに移籍できるんですから、
移籍のしやすが整えば、海外移籍はもっと増えて、成功例も増えるはずです。

posted by whiteowl| 2008-07-25 14:50

Re:秋春制に反対する人への疑問( mycroftさんへ )

>mycroftさん

はじめまして。はるばるリンクをたどってありがとうございます(笑)。

>あと2年もない現状、中断期間はいつくらいになるか。
>また他のプロスポーツとの会場を含めて日程の調整とかやってくれるのかなあと不安

この不安は、当然だと思います。不安ならいいんですよ。
なのに、まだ具体的なスケジュールも出てないのに不安を通り越して、
抗議になっていますからね・・・(・・;)

>犬飼さんといえば、まだレッズにいらしゃった時の発言が忘れられない

何をいったんでしょう?
レッズが良ければそれでいいみたいなことでも言ったんですか?
よろしければ教えてください。

posted by whiteowl| 2008-07-25 14:57

Re:秋春制に反対する人への疑問

私は海外リーグについてまったく疎いのですが、
言っている事はとてもよくわかります。
ですがあと2年しかない中で、強引に事を起こされてしまう、
そんな危機感が反対派のサポーターさんにはあるんだと思います。
それならば春秋制・秋春制のメリット・デメリットも考えず、
とにかく反対、という気持ちもわかります。
何も決まっていない段階であれ、
こういう意見交換の場は良いなと思い書き込みさせていただきました。
通りすがりで、失礼致しました。

posted by ララ| 2008-07-25 17:13

Re:秋春制に反対する人への疑問(ララさんへ)

コメントありがとうございます。

>こういう意見交換の場は良い

自己満足かもしれませんが、建設的な議論ができたと思います。

>2年しかない中で、強引に事を起こされてしまう

確かにその危惧はあると思います。
ただ、報道の仕方も悪いと思うんですよ。単に欧州が秋春制がメインだから
世界標準に合わせるっていうのは「目的」じゃないのに、そういう説明の仕方をする。

秋春制にすることの真の「目的」は、日本代表の強化です。
だから、以前にも前日本代表監督のオシムがそのことに言及したことがあります。

posted by whiteowl| 2008-07-25 21:50

Re:秋春制に反対する人への疑問

 レスありがとうございます。
 そのレスのとおりの発言をしています、犬飼さん(苦笑)
 まだ藤田俊哉選手がジュビロに在籍していた時、シーズン前の練習場に来ていたレッズのサポの前で『藤田俊哉取るぞ!』と断言したんです。レッズサポにとっては良いかもしれませんが、ジュビロサポや藤田俊哉選手にとっては・・・。事実藤田選手オファー来ていたらしいですが、移籍せず、ジュビロサポにとってはあまりいい印象を持ちません・・・というか最悪な印象をもった方が多かったです。
 その発言以来、自分のクラブさえ良ければ良い人なんだなあと。言われた側の事は考えていないんだろうなあと。外国なら当たり前なのかもしれませんが、このような発言は相手に対して悪い印象をのこすだけかなあと思いました。
 個人的にはこの方の功績は素晴らしいと思いますが、ときある発言が残念です、はい。

posted by mycroft | 2008-07-26 22:40

Re:秋春制に反対する人への疑問(mycroftさんへ)

なるほど(笑)。

でも、良いリーダーって微妙なとこあると思いますよ。
ある意味、空気の読める人はリーダーに向いてないと思いますもの(笑)。

どこも、ワンマンな社長とか大体こんな感じですよ(笑)。
色々な人の意見を聞いてまとめる中間管理職が大変ですが、
でも、全ての人の意見を聞いてそれを受け入れたら何も出来ないとも思います。

何かをなそうと思えば、何かを犠牲にしないと変えられないとは思います。

ただ、それが札幌になるのは嫌といえば嫌ですが・・・。

posted by whiteowl| 2008-07-26 23:56

Re:秋春制に反対する人への疑問

 またレスありがとうございます。
 因みにこのような発言をしたおかげで、オファーを受けた藤田俊哉選手は断った(行きにくくなった)というのもあったようです。実際、そんなことをはっきり言う方というのは、好き嫌いが別れてしまうところなんでしょうが・・・。
 クラブを経営してゆくことに関して言えば優秀な方だとは思いますが、その人が全てとは言いませんがちゃんと意見を聞いてくれるのかなあというのは、はっきり言って疑問です。

posted by mycroft | 2008-07-27 01:41

Re:秋春制に反対する人への疑問(mycroftさんへ)

犬飼氏の発言については、ご自身のブログで言及されていたのですね。
後で気づきました。申し訳ない。

今まで色々なリーダーを見てきましたが、良いリーダーって、
他人の話を聞いたとしても、自分の信念を簡単には曲げない人なんですよ。芯の強さですね。
万人受けを狙うと事なかれ主義になって、結局何も出来ない。

それがどんなものであったとしてもトップのなすべきことは、
信念を持ってヴィジョンを示すことだとは思います(笑)。

posted by whiteowl| 2008-07-29 02:33

Re:秋春制に反対する人への疑問

うん。三浦監督は良いリーダーだと思います。えっ?違う?(解っててやってます。ゴメンナサイ。つい)

posted by MasaMaru| 2008-07-29 07:45

Re:秋春制に反対する人への疑問(MasaMaruさんへ)

確かに、簡単に意見を曲げない見本が身近にいましたね(笑)

posted by whiteowl| 2008-07-29 18:29

Re:秋春制に反対する人への疑問

「『ナショナルチームが強い=そのスポーツ全体が盛り上がる』
というのが本当に正しいのか?」というのが一つの疑問。
もしそれが正しいとするならば、それこそ「Jリーグ不要論」に
つながる話だと思う。別に国内リーグなど作らず、エリートは
JFA(アカデミーやトレセン)で育てて海外のリーグに送り込み、
そこで活躍した選手を集めた代表にスポンサーを付ける…みたいな
やり方だってある。結局「日本代表のためにJリーグがある」という
考え方から抜け出せないから秋春制などという発想が出てくるのであり
本当に日本のサッカーを盛り上げようとするなら「Jリーグ人気と
代表人気は別物」という考え方にシフトすべきだと思うが。
今はクラブ世界選手権もあるんだし。
(イングランドがEUROで予選敗退したからと言って。イングランド国内での
サッカー人気が下がったなどという話は聞いたことがない)

あと、FIFAが「春秋制」を勧奨していることに加え、クラブチームの
外国人選手数を今以上に制限しようとしているから、今から日本が
秋春制を始めたところで明らかに「周回遅れ」だけどね。

posted by 日本の四季| 2008-07-30 12:46

Re:秋春制に反対する人への疑問(日本の四季さんへ)

長くなったので、返事をURL先で記事にしました。

よろしくお願いします。

posted by whiteowl | 2008-07-30 22:54

Re:秋春制に反対する人への疑問

最近、三浦監督続投の件で共感できる方がいらっしゃるなぁ、と思ってましたら
こちらのエントリーを書かれた方でしたか。
コメントつけたのは覚えてましたが、どちらのブログだったか思い出せなくて、
レスいただいてたのをすっかり気付きませんでした。
申しわけありません。

さて、このエントリーを書かれてから2ヶ月ほど経過し、
犬飼氏のサッカー誌への発言があったり、
JFAのサイトにコラムがアップされたりして、
彼がウィンターブレークを全く考えていないこと、
まだJリーグ側から反対されてもまだ2010年にこだわっていること、
などがわかりました。

また、犬飼氏の人となりもなんとなくご理解いただけたかと思います。

「ウィンターブレークなし」
「何がなんでも2010年」
「Jリーグ側が難色」
という状況になって、
whiteowlさんのご意見に変化があるのかどうか、興味があります。

ざっと過去のエントリーを拝見したところ、
その後秋春制についてのエントリーは立てられていらっしゃらないようなので、
(見落としていたらすいません。)
監督続投の件が落ち着かれましたら、
ぜひ新たなエントリーを立ててください。
楽しみにしております。

あと、私の意見を付け加えておきますと…
代表強化だ、札幌が潰れそうだとか言う前に…
超単純な理由として…

私、東京在住なんですが、
東京でも冬にサッカー見に行くのは寒くてイヤなんですよ(苦笑)。
特に冬の埼玉スタジアム、日が陰ると死にそうなくらい底冷えします。
それから、草津の本拠地の正田醤油スタジアム、
からっ風が半端じゃないです。
おそらく、栃木のスタジアムもそうでしょう。
福岡もよく雪が降ります。
ウチが熊本でキャンプ張った時にも雪降りましたよね。
九州の人ですら、冬にサッカー見に行くのは厳しいと言っているようです。
関東以南であっても、関東以南なりに冬は寒いのです。
札幌出身の私ですら、東京の冬は寒いです。

代表強化だ選手の移籍だ、という話はさておき、
見に行く人、応援しに行くサポが「辛い」と言っている以上、
明らかに無理があると思うのですが…。
代表強化の前に、「興行」として成り立たなくては
秋春制をやる意味もないと思うのです。
まぁ、犬飼氏の出身母体である赤いチームだけは
槍が降ってもスタジアムを埋め尽くしそうですが(笑)。

posted by しゅみっと | 2008-10-09 15:54

Re:秋春制に反対する人への疑問(しゅみっとさんへ)

現状も秋春制に賛成な立場は変わっていません。

ただ、元々私は、冬季休業期間が前提条件での賛成派ですから、犬飼氏の案には賛成できません。

秋春についても、そのうち書こうとは思ってはいたのですが・・・
さらに、ちょっと三浦監督続投要請で疲れてきたので、気長に待ってください・・・(・・;)

posted by whiteowl| 2008-10-09 23:37

Re:秋春制に反対する人への疑問

秋春制移行に絶対反対ではないのですが、今は時期尚早だと思います。

中断期間を想定しないことに疑問をもっていらっしゃいますが、まず会長の意見こそ想定していないからだというのが一つと、中断期間があってもなくても、集客を増やそうと各クラブが努力している現状にわざわざライト層が来にくくなるような冬の寒い時期の試合ができるのかという集客面のデメリットが想定されるからだと思います。

収入増、人気の維持を考えれば、観客が快適に観戦する状況を整備できなければ移行を前提にするような議論はできないと思います。そこがメディアで見られる発言や議論から抜けているので反対するサポーターが多いのだと思います。
現実的にいくらかかるのか?誰がその負担をするのか?どのくらいの期間でそれを実現できるのか?
全く具体案がないまま、突然2010年に移行すると言われても「はい、そうですか」とはならないのは当然だと思います。

メリットに挙げられている「移籍のし易さ」ですが、確かにシーズンを合わせることで選手の適応がスムーズになることは想定できますがそれが即「移籍増」ということにはならないと思います。
どなたかがAリーグについてコメントされていましたが、プロリーグが発足する前から多くのオーストラリアの選手が欧州のクラブに移籍しています。英語圏のイギリスだけでなく、東欧圏、西欧圏と様々です。移民の国だからこそ色々な国にツナガリがあり、同じ文化圏であれば適応しやすいからだとは思いますが、実はそこが移籍には重要ではないかと思います。
海外のクラブと密接な関係を持ち、海外でも十分コミュニケーションが取れるような知識、経験をもつ。そのようなバックグラウンドがシーズンを変えるよりもまず大切なように思います。また「国際試合の増加」を図り、他国の認知度を高める必要があります。
また国内では「移籍係数」があって移籍がスムーズに行われていない環境がありますが、まずその状況を変えるべきでしょう。海外移籍の利便性はその後じゃないでしょうか。

そういった秋春制移行前に整備すべき問題が解決されていないのに、「移籍のし易さ」を理由に挙げてまず移行というのはおかしな話だと思います。

この移行案でふと香港リーグを考えてしまうのですが、海外から有名どころを連れてきて活気あふれていたリーグも今はプレミア人気でファンが離れていってしまった現状があります。
一度離れてしまった観客や人気を戻すのは大変なことです。早急にリーグのレベルを上げる必要があるのは確かなのですが、観客へ目を向けてこそ、そのレベルアップも意味があり、やはり観客増、人気の維持を疎かにしないことが現状では必要だと思っています。

そのためにも安易に移行案に賛成するのではなく、移行するよりも前にどうやってレベルアップするのかということをまず考えるべきなのではと思います。

海外での経験を増やすためにも、育成年代からどうやって世界基準を想定しながらトレーニングをしていくかということを考える必要があります。野洲の山本監督曰く、「世界を目指して育てている指導者が少ない」というのも問題だと思います。そういった草の根の強化からレベルアップにつながるのであって、安易な解決策はないのではないでしょうか。

posted by aruto| 2008-11-05 23:23

Re:秋春制に反対する人への疑問(arutoさんへ)

>わざわざライト層が来にくくなるような冬の寒い時期の試合ができるのかという集客面のデメリットが想定

北海道では、その通りなのですが、西日本辺りはそうでもないらしいのです。
西日本では、雪が無いのでサッカーはむしろウインタースポーツなのです。
それに、プロ野球がないので、競合するプロスポーツも少ない。
寒さ対策については、観客席にヒーターと犬飼さんは言ってますが、
それで対応できるのは、主に西日本でしょうね。浦和は東日本ですが・・・。

>海外移籍の利便性はその後

その話は、正に卵が先か鶏が先かだと思います。オシムが秋春制に賛成していたのは、
欧州の強豪との国際試合の増加を希望していたからです。
お互いシーズン中だと、強化試合としてフルメンバーで代表戦は組みにくい。

>移籍がスムーズに行われていない環境
来季から、アジア枠の導入で、移籍が基本的に国際基準になるようです。

私は、秋春制の導入は移籍のしやすさというより、
日本代表強化のための方策だと思っています。
日本代表が弱くては、サッカーそのものの国民的人気が減退すると思っています。

>安易に移行案に賛成する
これは、私のことでしょうか?
私は、少なくても現状の犬飼案では導入反対ですよ。
私の大前提は、ウインターブレイクを入れることであり、
それがないならその補償をリーグが負担することが前提です。

>「世界を目指して育てている指導者が少ない」というのも問題

これが最も問題だと私も思いますが、これこそ選手よりも時間がかかると思うんですよ。
海外で活躍する日本人監督が出るようになって初めて
サッカーが文化になったといえるのではないかとも思っています。

日本だけが代表強化に熱をあげているのならいいのですが、
中東の産油国を始め、アジアの各国が自国の代表チームを
国家プロジェクトとして強化しようとするチームも多い。

この間のウズベキスタン戦を観てもそうですが、半ば、W杯に出るのが
当然とされている日本は、このままで本当に大丈夫なのか。
そして、W杯に出られなかったら、日本のサッカー人気はどうなってしまうのか。
サッカー人気が、そこまで日本に根付いているのかという不安が私にはあります。

ただ、秋春にすれば全てが解決するわけではないというのは、
確かにそうだと思います。一つの手段にすぎませんからね。

posted by whiteowl| 2008-11-06 00:06

Re:秋春制に反対する人への疑問

ご返答ありがとうございます。

秋春制についての他のエントリーを拝見しましたが、同意する点も多いことがよくわかりました。

オシムさんが「代表」はその国の「窓口」であるという発言がありましたが、先週のNumberで「日本はW杯に出場しなくてはならない」という発言を見て、ブレていないのだと思いました。

そしてその点を危惧されての「秋春制賛成」ということだと思いますが、それは私もオシムさんが発言した当初感じたことです。

ただ、オシムさんの発言当初、「雪国の特殊性」を認識していなかったものと思いますし、あくまでも「代表監督」としての立場からの発言だったと思います。
おそらく、協会のトップとしての発言であれば、もっと慎重な言い回しをされたかと思います。

そして、オシムさんだからこそ、代表とJリーグがともに連動して強化を図れるというビジョンが見えていたからこそ、あの当時、私は共感していたんだと思います。

が、会長の発言というのはそういったビジョンが見えるようなものだったのでしょうか?

その点が疑問です。

管理人さんは犬飼会長の発言には全面的に賛成という立場はとっていないとのことですが、この時期に賛成という言葉をあげることは、無条件で賛成というような誤解を受けかねないものだと思います。
ブログという影響力は書いた本人が思う以上の力を持っています。その点には考慮された方がいいと思います。前コメント、私の読解不足を棚に上げて申し上げるようですみませんが・・・。

私のようにリピーターではなく、検索結果から訪れるリーダーはエントリーのみで反応してしまいます。賛成、反対にかかわらず。全エントリーを見て判断すればいいのですが、なかなか暇がなければできないことだと思います。その点をご理解いただければと思います。

>西日本では、雪が無いのでサッカーはむしろウインタースポーツ

西日本ではサッカーがウィンタースポーツという認識は初耳でした。ただ、新規の観客を呼び込むのに夏と冬、どちらの気象条件で人が集まるかというのはやはりシミュレーションをしてみないとわからないものだと思います。雪が降る場所が多い日本では観客減少になる場所が多いと想定していますが、会長にはそういったデータを収集し、判断しての発言ではなかったかと思います。

>オシムが秋春制に賛成していたのは、欧州の強豪との国際試合の増加を希望していたから

秋春制に移行しなくとも「国際試合の増加」は可能だと思います。ナビスコや天皇杯などのカップ戦に変えて、韓国やロシアなどの近隣国との国際試合を設けて行く。確かに移行した方が「やり易い」のでしょうが、これはあくまでもそういったビジョンを前提にして移行しなくては意味がないと思います。UEFAなどの試合に参加できればいいのですが、物理的に難しいでしょうね。と言ってもそのビジョンを持っての会長の発言ではなかったかと見ています。

>来季から、アジア枠の導入で、移籍が基本的に国際基準になる

これは賛成なのですが、国内で「移籍係数」があり、契約が満了しても「移籍金」が発生するような状態を正していかなければ、流動性がない状態で多くの国内選手のレベルアップははかないように思います。一部の能力がある選手だけの利便性をはかるエリート主義では長期的なレベルアップにつながらないと思います。ですので、まず国内からだと思いました。早急なレベルアップということを考えるなら、確かに代表強化なのかとも思いますが後述します。

>私は、秋春制の導入は移籍のしやすさというより、
日本代表強化のための方策

これですが、代表強化の不十分な点は春秋制によってもたらされているという認識でしょうか?
むしろ、協会のシステムの問題が大きいと見ています。

「技術委員会の一貫としていない方向性」・「監督選考の不透明さ」がまず現在の代表の不安定さを生んでいると感じています。オシムさんの世界を見据えたビジョンを感じるサッカーとは違い、今の岡田さんのサッカーはその場しのぎの「個の力」に頼るサッカー。それをもたらしたものは協会の選考にあったと思います。加えて、能力のある外国人監督を招聘できないコネクションの弱さもあげられるでしょう。オシム、ジーコと国内でのつながりでしか監督を呼ぶことができない。
シーズンを変える前に上記に挙げた点を変革しなければ、意味がないと思います。会長の発言にはそういった変革を感じるようなビジョンは感じられませんでした。

>私の大前提は、ウインターブレイクを入れることであり、それがないならその補償をリーグが負担することが前提

読解不足で申し訳ありませんでした。ウインターブレイクがあっても難しいと思いますが、補填をすべきという意見には同意です。これがなければ、秋春制移行はできないと私も思います。
ただ、会長の発言には全くそういう気遣いは感じられませんでしたが・・・。雪国クラブ切捨ての気配をむしろ感じました。

>海外で活躍する日本人監督が出るようになって初めて
サッカーが文化になったといえるのではないか

同意です。
西野監督が中東の代表監督をしてみたいという発言があったかと思うのですが、ぜひやって欲しいと思っています。あまりにも国際経験を持った日本人監督が少なすぎる。反町監督も「世界基準」を感じたのはトゥーロンからだと言っていましたし、日本人監督の経験不足は否めません。
岡田監督に足りないものは正にその点なのではないでしょうか。特に「ハイスピード、ハイプレッシャー下でのテクニック」について簡単に考えているように思います。オシムさんに感じられた「判断力、判断スピードのレベルアップ」も全く感じられません。むしろ退化しているのではないかと思います。

>W杯に出られなかったら、日本のサッカー人気はどうなってしまうのか。

アジアカップの頃、私も同じ危惧を抱いていました。
結果がでなければ、退任もありえる。けれど、その後感じたのは確固としたビジョンが結果よりも大切なのではないかと。オシムさんが示した「個」と「組織」が補完しあい、世界にも互角に渡り合えるサッカー。
加えてそれを実現する上では、Jリーグのレベルアップ、そしてそのためにはJリーグの人気を疎かにしてはいけないのだと思います。リーグの人気を維持してこそ、代表というものも輝いて行くと思います。
今、問題なのはシーズンではなく、Jリーグと代表が連動していないことなのではないでしょうか。

「代表」を優先することで怪我もコンディションも関係なく呼んでいる状態をおかしいと感じませんか?能力のない監督を選んだことによる弊害なのだと思いますが、あまりにもJリーグを軽視しすぎています。今後もこのような招聘の仕方が続くようなら、Jリーグのサポーターの代表への敵視が進むでしょう。
オシムさんのようなビジョンを持ったリーダーを望むのですが、難しい現状です。

犬飼会長には期待していたのですが、あまりのビジョンのなさ、サポーター軽視を感じ、失望しています。
私は現状での秋春制移行は前会長以上の独裁化が進むように感じ、危惧を抱いています。
ですので、賛成派の方々には今一度、熟考していただきたいと思い、コメントしているのですが、参考になれば幸いです。

それと参考に下記のブログを紹介します。
多く同意するところがあるのですがよければ、ご覧になってください。

http://kashimablogetc.blog55.fc2.com/blog-entry-583.html

失礼しました。

posted by aruto| 2008-11-08 01:09

Re:秋春制に反対する人への疑問(arutoさん)

長文ありがとうございます。

ひとつ言えるのは、多分、私はあなたの敵ではないですよ。
私は、札幌サポが秋春は物理的に無理だから、議論の余地もないという流れに
そこで思考を停止すると、そうなってしまった時に後手を踏むことを懸念して、
敢えて、秋春賛成を主張していたという経緯があります。

>オシムさんの発言当初、「雪国の特殊性」を認識していなかった

オシムは、冬季五輪を開催したサラエボ出身ですけどね。
まあ、「雪国」の事情は知らなかったかもしれませんが。

>この時期に賛成という言葉をあげることは、無条件で賛成というような誤解を受けかねないものだと思います。

まず、この時期とは、どの時期なのでしょうか?今ですか?
この記事を書いた時期で言うなら、犬飼さんがウインターブレイクを入れないで
秋春開催を主張するほど、居酒屋のおっさんレベルで発言しているとは知らなかった(笑)。
JFA会長だから、もう少し考えてるのかと思ったんですけどね・・・。

>西日本ではサッカーがウィンタースポーツという認識は初耳

西日本に住んでる人が、周囲ではそういう反応だったということを書いています。
確かに、調べてみないとわかりませんが、ありえない話ではないと思います。

>欧州の強豪との国際試合の増加を希望

別に犬飼さんの肩をもつつもりもないけど、
それじゃ、犬飼さんは、夏が暑いから春秋は嫌だといってると?(笑)

>国内で「移籍係数」があり、契約が満了しても「移籍金」が発生するような状態を正して

日刊だから信用できないけど、アジア枠導入の関係で、来季から移籍係数はなくなるらしいよ。
契約切れなら、移籍金は国外同様、国内の移籍でもかからなくなるはず。

>日本代表強化

リンク先の鹿島サポさんのブログも見ましたが、オーストラリアが海外で
活躍する選手が多いのに代表は強くない。アフリカもそうだというコメントをしていました。

でも、ドイツW杯、ヒディングのオーストラリアはベスト16になったとも。

じゃあ、なぜ、ヒディングの時のオーストラリアは強かったんですかね?
ちょっとうろ覚えですが、この時のヒディングは確か短期間ですが
オーストラリア代表強化の組織をつくるために何か工夫をしていたと記憶しています。
それと、個で勝るアフリカの代表がなぜ弱いかの考察を多分ですが、敢えてしてない。

サッカーは、チームスポーツです。オーストラリアとアフリカが弱い理由は、
代表チームとして組織を練る時間がないからです。オーストラリアは、
海外に選手が離散しているので集めるのが難しい。アフリカの選手も同じです。

代表に対して、その国の協会があまり関心がないということも大きな理由でしょう。

さて、日本ですが、私は個の力が伸びない限りは、日本サッカーの発展はないと思っています。
日本人は、組織力だけ見れば現時点でもトップクラスです。
しかし、それだけでは、これ以上強くなりません。サッカーは、1対1での強さも重要です。
それは組織を練ったところで越えられない壁であるということは、
今季の札幌が痛感したことでもあります。

個と組織、両面の強化があって初めて、代表は強くなると思っています。

posted by whiteowl| 2008-11-09 01:32

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