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2013年04月18日

満開の桜のなかで考え事

あまりに身近だったり、その時代にいたりすると、見えないことがあると思います。
周囲や、後世から見れば、どう考えてもおかしいということが、そのとき、その場所では、疑いなく正しい事のように思えるということ。

そういう間違いは、これまでの人類の歴史では、往々にして起こってきたことで、その最たるものが戦争でした。
戦争の時代は、国家は、本当は、国民一人一人のためにあるはずなのに、それを無視して、空っぽの”国家”のために戦うことが、正しい事と信じて、それに外れることが大罪であると当然考えるべきと、多くの人が信じ、そう考えない少数派が口にふたされた時代じゃないでしょうか。

アメリカで、銃の規制法案が否決されて、オバマさんが今迄見せたことがないくらい、失望の意をあらわしたそうですが、銃規制なんて、日本で考えれば、これだけ犠牲者が出ていれば、当然だと思えるんですが、現地の規制に反対するひとにとっては、それは常識からはほど遠いことなのかもしれません。

過激な犯罪の多いアメリカ(日本でも、そういう傾向ありますけど)で、銃を持って自衛しなければ生きていけないというのは、理解できないこともないですが、自分が間違って誰かを傷つける立場になったり、あるいは、自分や自分の家族が何の理由もなく傷つけられる側にたつことなんて全くないと思っているのだったら、あまりに楽観的過ぎ。

福島は今、桜の花が満開です。
ただ、例年どおりのまっさかりではなく、どうもフルパワーで咲いている感がありません。
除染のためにこの冬、土壌をはぎ取られた影響なのかなと思います。
桜の花をはじめいろんな生命が息吹く春は、人間の正気を狂わせるのかもしれません。

ボストンの爆破事件では、容疑者があがっているそうです。
犯人を捕まえることができれば、まず第一段階が終わることになるでしょうが、ボストンの人たちのうけた衝撃や悲しみが癒されるのは、癒されるとしたら、ずっとずっと先のこと。

ボストンの友人の、どうしようもなく打ちのめされた気持ちに接して考えるのは、アメリカが、誰にでもチャンスをオープンに、一人、世界のリーダーとして何も恐れずに振る舞ってきた代償は、これだけ大きいものなのだと思いました。
アメリカは、そうやって繁栄してきた国です。

まだ、今回の事件は、内部のものか外部の者か、断定はされてませんが、一方、憲法改正しようと無理を通しながら試みる日本に、これだけの覚悟と準備があるのかどうかは、今のうちに、しっかり考えてみる必要がありそうだとも思います。
一番大切なものを失えば、その回復には、長い時間が掛かります。
その一番大切なものは何かもしっかり見つめなければ。

posted by じゅうよっつ |11:51 | 考えごと |