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2013年03月15日

マスコミの責任

先ほど、東北で放送のNHKの番組で、福島の原発事故で、放射線から逃れるために福島から山形へ避難した方の中で、今、ふくしまに戻ろうとしている人が出てきているという番組があってました。

お父さんが仕事で福島にのこり、子供とお母さんが山形へと言う方が多いそうですが、戻ろうとしている理由は、お父さんがいないことで子供に異変が起こってきたからで、一方、福島に戻った方の中にも、裏切り者のように思われているんじゃないかと言う思いが残ってすんなり溶け込めないという問題が起こっているというものでした。

もともと、福島からよそへ避難するのもしないのも、その人その人がそのほうがいいと決断したことだから、その後どうするかも、厳しいことを言えば、大人であれば、その方の責任と言うことになり、ある程度のことは受け入れないとしょうがなし、受け入れるほうもどの選択も尊重すべきなんじゃと、見ているときは思っていました。

ただ見終わってから、だんだん、その問題を取り上げてきたマスコミや専門家には腹が立ってきました。
原発事故当初、必要以上に恐怖をあおり立てたマスコミや、科学的根拠以上(あるいはほとんどなし)に話をして回った専門家は、それによって、避難することで、家族の分断が子供に与える影響が深刻になることを考えなかったんでしょうかね。
1万人を超える避難した親子の皆さんを惑わせた責任は、重大です。

こういう一大事に、いい加減なことを大々的に言ったことが、どういう事態を招いたか、しっかり自覚していただきたいです。
こんな大きな責任、なかなかとれないです。

それと、もともと避難するということは、戻ることを考えている訳ですから、「今、福島に戻るのはなぜ?」風に取り上げるのも、福島にいるものにとって興味本位に扱われている感じがします。
親子が離ればなれになって暮らすのはもう限界、放射線も原発周辺を除けば、ほとんどもともとあったバックグラウンドに近い値です。
(特に、お子さんが遊ぶような場所はほかの場所以上に低い)
どちらが理由でも、戻ってくる十分な理由にはなると思います。

もうかえっておいで~。

posted by じゅうよっつ |20:21 | 暮らし |