2016年10月25日
トリニダーとかハーシー線とか(キューバ)
先日のキューバの記事の続きです。 ハバナに2泊した後、トリニダーという街に移動。 リニダーは近くにサトウキビのプランテーションが開かれ、サトウキビ貿易の中心地として繁栄した街で(プランテーションの経営は奴隷労働力によっていました)、18~19世紀にサトウキビ農園主らによって建てられた美しい建物が並び人気の観光地となっています。 トリニダーへはハバナからのツアーで訪れるのが便利ということでしたが、自力で行きたいのでバスで行くことにしました。所要時間は6時間。本数はそれほど多くはありません。まだまだ経済が未発展の状態で、人々の移動も少ないのだと思います。ただ、キューバを訪れる外国人観光客が増えているらしく、現地に行ってからのバスチケット購入にはリスクがあるので避けたいと思ってVIASUL(ヴィアスール)というバス会社のサイトにアクセスすると、オンラインでチケットが購入できるということがわかったので、事前に購入しておきました。 10時45分のバスで出発し、17時すぎにトリニダーに到着。 バスを降りると、とたんに宿の客引きに囲まれましたが、僕は宿探しに時間をかけず、すぐに街歩きに出るため事前に予約しておいたので、「宿は予約してある」と言って宿へ向かいました。 客引きは基本民泊の客引きだと思いますが、現状トリニダーで宿に困るということはないようで、予約していなくてもそれほど問題はなかったかもしれません。が、予約したにもかかわらずちょっと問題が発生。 予約した宿はすぐに見つかのですが、なんとダブルブッキングで部屋がないというではありませんか。宿の運営をしている奥さんは「自分のところにはネットがなく、ネットが使える場所で予約のチェックをしなければならないのだけれど、チェックするのを忘れていてダブルブッキングになってしまった。もうすでに部屋に先客がいるので、自分の妹の所を紹介するよ」とのこと。 ということで、その妹さんの家に移動。「申し訳ない」ということで、宿泊料は少しだが安くしてくれました。 以下はトリニダーの写真です。陳腐な言い方ですが、スペイン植民地時代で時間が止まっている感じです。道路に敷かれている石は、サトウキビを欧州に運んだ帰り、空になった船のおもりとして積み込んだものだとか。 野球をする少年たち(トリニダーにて)。ご存知の通りキューバは野球の国。ハバナの博物館の売店では、僕が日本人だとわかると「イチロー」とか「タナカ」とか日本人大リーガーの名前をあげて話してきました。中東とかでは、日本人のサッカー選手の名前をあげて話しかけてくるのですが、さすがキューバです。ただ、キューバでもサッカーは人気スポーツらしく、ハバナの街ではちょっとしたスペースで子供たちがサッカーに興じていました。 トリニダーに2泊した後、ハバナに戻りましたが、さすがにクラシックカー見物と旧市街散策だけでは飽きてしまいます。ということで、20世紀の初頭にアメリカのチョコレートブランドのハーシー社がハバナ郊外に持っていた製糖工場をハバナなどを結ぶために敷設した鉄道にちょっとだけ乗ってきました。 ハバナ(カサブランカ駅)とマタンサスを結ぶ路線の間にあるハーシー駅(ここからハバナに戻りました)。 古いです。
posted by オフ |21:24 | 旅 | コメント(0) |
2016年10月10日
クラシックカーとチェ・ゲバラ
だいぶ時間がたってしまいましたが、今年の1月末から2月にかけて、キューバに行ってきましたた。 アメリカとの外交関係が回復し、今後、大きく変化すると思われるので「その前に」ということです。 キューバといえば、クラシックカーが現役で走っていることで有名です。観光用のピカピカに塗装されたものも目に付きましたが(エンジンなども取り替えられている感じ)、庶民の乗り合いタクシーとして利用されており、どちらかというとこちらが主力。経済が発展していくと、乗り合いタクシーは最新の車に替えられていくでしょう。 今現在、キューバの魅力の大きな部分は「人」の良さだと思いますが、今後経済が発展していくと格差が拡大して、人々の心がすさんでしまわないか、若干心配ではあります。 それから、サッカーファンにとってキューバといえば、チェ・ゲバラでしょうか? スタジアムにゲバラの肖像のダンマクが見られることが多いですから(コンサもあったような?)ただ、自分もそうなのですが、なんでゲバラなんでしょうか? なぞです。 ヨーロッパか南米かわかりませんが、サッカー強国のリーグでサポーターがゲバラの肖像のダンマクがかかげられていて、それをJのサポも真似てという感じでしょうか? ゲバラについては、フィデロ・カストロとともにキューバ革命を指導したことで有名ですが、サッカーが盛んなアルゼンチン生まれということ、そして彼もサッカーに親しんだようです。 しかし、そのこととサッカーチームのサポが彼の肖像をかかげることはすぐには結びつきません。 彼からフィデル・カストロへの最後の手紙に次のような一節があったということです。「勝利に向かって、常に」 ゲバラのカリスマ性、カッコよさに加えて、この言葉が、勝利をめざすサポの心をとらえ、スタジアムでその肖像がかかげられるようになったような気がしますが。。。 クラシックカーねらいで旧市街のあちこちをかなり歩き回りましたが、こんな感じでクラシックカー(ほとんどが乗り合いタクシー)がガンガン走っているシーンは容易に撮影できました。 ゲバラの第一邸宅だった建物内に展示されている写真。 同じくゲバラの第一邸宅だった建物内に展示されている写真。 革命広場に面した内務省のビルの壁にもゲバラの肖像が(もう一つの肖像はカミーロという人物のもので、「いいだろフィデル(カストロのこと)」という文字が書かれている)
posted by オフ |21:45 | 旅 | コメント(2) |
2016年10月05日
ギラヴァンツ戦からの田染荘(世界農業遺産)
行ってきましたギラヴァンツ戦。 そして、翌日に観光を入れました。来年は九州というか地方遠征がかなり減少する可能性が濃厚になってきたので(首都圏の試合が多くなりそうなので)、かなり無理やり旅行日程を確保しています。 北九州空港到着が11時45分の便だったので、14時のキックオフに間に合うかどうかどうか若干不安でしたが、スタジアムのある折尾方面行のバスがあったこともあり(ろくに調べていませんでした)、キックオフ30分前にはスタジアムに到着。 しかし、暑かったです。(けっこう風が強く席に着くとそんなに暑さは感じませんでしたが)。 暑い中、先日の長崎戦よりは選手たちは動けていたという印象です。 しかし、ご存知の通り、シュートをバーにあてるなどして決めきれず。 ところで、前半、内村が何回かすごく良いタイミングで相手のDFの裏へ動き出しましたが、そのタイミングではボールは出て来ず。「(ウッチーは)勝手に視野のなかに入って来る」と話していた相性抜群の砂川みたいな選手がいれば。。。 結局はスコアレス・ドロー。 試合後はまず、中津まで移動(明日の目的地国東半島に少しでも近づいておこうということです)。 翌日の第一の目的地は、宇佐八幡宮の荘園の一つだったところで、湧水、土地の形状をいかした一枚一枚の形がふぞろいな水田など1000年前の姿を今にとどめているとされ、国重要文化的景観や世界農業遺産に指定されている田染荘(たしぶのしょう)。 事前に調べたところによると、中津からJRで宇佐へ、さらにバスで豊後高田へ移動。そこからワゴン車を使った乗り合いタクシー(便数は極少)を利用してアクセスできるようだった。 中津のホテルをちょっと早目に出るとちょうど駅前に大分空港行のバスが。 帰りは田染中村というバス停から大分空港へ行く予定なので、このバスで行けそう。 空港バスは途中下車不可という場合が多いので、運転に尋ねると途中下車OKとのこと。実際乗客のかなりの部分は中津近郊への通勤客でした。 7時35分ころ中津駅前を出たバスは9時少し前に田染中村到着。 まず向かおうとしたのは田染荘観光の中心「荘園ほたる」という施設。 ここにはレンタサイクルもあるらしく、自転車でこのあたりを回ろうという考え。 しかし、現地に行けば何とかなると思いグーグルマップなどのプリントアウトはせず。 記憶をたよりに写真に写っている道標の「真木大堂」方面に向けて歩き出しました。 途中、地元の人に「荘園ほたる」への生き方を尋ねようと思いましたが、「どのみち真木大堂には行く予定だし」ということで、そのまま真木大堂へ(真木大堂からさらに先の田園地帯も歩いたので、2.5キロくらいはあるいたでしょうか?) 真木大堂はめんぼしい建物は残っていませんが、重要文化財の仏像が九体も保存されている寺として有名。 仏像を拝観したあと、裏手へ行くと裏手の山の上へ続く石段があり、「頂上まで所要30分、眺望がすばらしい」とあります。行くしかありません。「30分」ありますが、頑張れば15分から20分で行けるはずと思い歩き始めました。 これは頂上に着く直前。途中からはこんな感じで草ぼうぼう。 頂上からの眺め。正直微妙です。 下まで降りたあと、寺の人に「荘園ほたる」への行き方を尋ねました。 遊歩道というかトレッキングルートのようなものがあるということでした。途中、分かれ道がいくつかあり、地図がないと「荘園ほたる」への最短ルートを歩くことは難しそうな感じもしましたが、2~3キロくらいなものかということで歩き始めました。 お寺の人の話によると、荘園の眺めの綺麗な展望台に寄りながら行けるという話でしたが、途中で遊歩道から離れ車も通行できるような道を選択。真木大堂から30分余りで「荘園ほたる」到着。 ところが、「荘園ホタル」には期待していたレンタサイクルはなく、というか営業すらしていませんでした(完全な調査不足でした)。 ということで、この先も徒歩による観光決定。 「荘園ほたる」という施設の近くにある「ほたる銀座」の看板。ホタルの名所らしいです。 田染荘の景観。後で奥に見える山(間戸岩屋)の展望所に登ります。 夕日観音の展望所への道。 夕日観音(岩屋の東西それぞれに仏像がまつられており、東側を朝日観音、西側を夕日観音という)の展望所からの眺め。 この後、田染中村のバス停方面へ移動。 やっと自販機のあるところにたどりつき、朝7時前にホテルで水分をとって以来、4時間半ぶりの水分にありつきました(真木大堂前で買っておけばよかった-けっこうピンチだったかも)。ところで、写真の注目ポイントはカエル。 さて、この後どうするか。 移動手段は徒歩のみです。 このあたりの見どころの双璧は富貴寺と熊野磨崖仏。自転車があれば余裕で両方とも見られますが、徒歩では無理なので富貴寺を選択。富貴寺の近くには食事をとれる場所もあるようですし。 さて、富貴寺までの距離は4キロ。ゆっくり歩いて1時間弱でしょうか。 歩き始めるとすぐに磨崖仏があったので写真を。室町時代の制作と推定される元宮磨崖仏。 富貴寺まで2キロの表示を見て少し歩いたところで、親切な地元のおばさんが車に乗せてくれました。ラッキーです。 富貴寺山門。 富貴寺大堂。平安末期に建立された阿弥陀堂建築で国宝に指定されています。 富貴寺拝観後、車に乗せてくれたおばさんが、「おいしいですよ」と勧めてくれた蕗薹(ふきのとう)という旅館と食事処を兼ねた店で手打ちそばセットをいただき、やっとひと心地(写真撮ってません)。 しかし、ここからまた4キロのウォ―キングです(途中車に拾われない限り)。 結局、拾ってくれる車は現れず。 14時半少し前、田染中村に着きましたが、次の空港行のバスまでは1時間あります。というかそのつもりで富貴寺前をスタートしました。というわけで、近くの磨崖仏を見に行くことに。 鎌倉時代の制作と推定されている大門坊磨崖仏。かなり風化が進んでいます。 さて、まあまあよい時間になったので、空港バス乗り場へ向かいました。 結局、正味4時間以上、歩きました。