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2023年03月17日

毎年行われている「差別・暴力根絶宣言」

ちょっと時間がたったが、先日、新潟で”侮辱行為”を行ったコンサドーレサポに対しクラブから入場禁止処分が下された。

当該サポが示したポーズは欧米においては侮蔑を示す行為としては最も酷いものと認識されており(暴力を誘発するものであることもゆうまでもない)、国際的にもその認識は浸透していると思われる(日本ではどの程度知られているのだろうか?)。そんなわけで、お咎めなしという選択肢はなかったと思われる。

ところで、この件をきっかけに、毎年秋口にJリーグである1試合を決めて、キックオフ前に両チームを代表して選手がある宣言を行っていることを思い出した。差別や暴力を許さないというものという記憶はあったが、正確には把握していなかったので、ネットでちょっと調べてみた。

Jリーグでは毎年9月の初め(前半)J1・J2・J3の各試合で、試合開始前に両チームの選手代表による「差別・暴力根絶宣言」を行っているが、これは日本サッカー協会(JFA)の「JFA リスペクト・フェアプレー・デイズ」に協力して実施しているとのこと。それは、サッカーやスポーツの現場で顕在化する様々な差別や暴力に反対し、これを撲滅する意思を強く示し、これらの問題発生を未然防止するよう啓発を行うことを目的とするもので、2014年から実施しているとのこと。

こうした活動をしているわけで、冒頭に書いたサポの処分は、リーグ、クラブとして言っていることとやっていることを一致させるためにも当然のものだったといえる。

ところで、この手の活動は普通FIFAがリードしているもので、日本の活動もそれにのっとったものと思っていたが、FIFAの活動は最初のころは人種差別に反対というもので、のちにあらゆる差別、あらゆる暴力にも反対するという具合に反対範囲を拡大していったような感じ(ネット検索の仕方がいい加減なので正確なところは不明)。パッと検索して見つけられたものは2020年6月に行われたメディア・リリース。
https://www.fifa.com/about-fifa/organisation/media-releases/stop-racism-stop-violence

これが反対するものに暴力を含めた最初のものなのだろうか? とすると、日本の取り組みの方が先行していたということか? もうちょっと調べてみないとわからないので、結論を述べるのは避けたいと思うが、女性、子供でも安心してスタジアムに行ける安全性をJリーグは売りにしているので、そうなのかもしれない。

そういえば、昔、仲良くしていたスペイン人コンサ・ファンが、スペインではスタジアムのコアなサポが集まるあたりは「デンジャラス」だと眉をひそめて語っていたなあ。。。今も危険なのだろうか?

ところで、JFAはレイシズムと親和性の高いと思われる企業とパートナー契約を結んじゃったけれど、大丈夫なのか?

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上の写真は2019年6月の女子ワールドカップで撮った写真。


posted by オフ |21:33 | コンサ | コメント(0) |