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2023年04月03日

チケット価格の変動について考察してみた(その1の予定)

ダイナミックプライシングにおけるチケット価格(川崎戦)の変動について考察してみた。ただし、思いついたのが遅かったのでチェックしはじめたのは3月19日からで、21日はチェック忘れ、31日、4月1日は価格に変動がなかったのでグラフから割愛した(なおアウェイ席は考察の対象からはずした)。

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ダイナミックプライシングの目的は売上の最大値を目指すことだといわれている。価格を抑えて多くの観客を入れれば売り上げは上がるのだが、過去の販売実績などを学習しているAIが、基準価格程度だと多くの集客は望めないと判断しているのだろう。ある程度売れるギリギリのラインをAIが判断した結果が、今回というかいつもの、かなり高い価格ということなのだろう。(ちなみに現状、クラブにはチケット収入を減少させてもいいから新規のサポ・ファンの開拓しようという余裕はないのではないか?)

ただし、チケット価格の変動を見ていると、単に売り上げの最大化のみをめざしているとは思えない。以下にそのことについて考えてみたい。

大雑把には、メインスタンド、バックスタンド、ゴール裏(北・南)の3つのブロックに分けて考えることができると思う。

まずメインスタンドは24日(試合8日前=おおむね1週間前)から価格上昇が急になる(グラフの傾きが急になる)のに対して、バックスタンドのグラフの傾きはなだらか。

ここから推定できるのは、バックスタンドへ観客を誘導しようという意図(テレビを映りを考えてのことか?)があるのではということである。

次にゴール裏(北・南)のブロックの価格変動についてみていきたい。

ここはけっこう面白い動きを見せている。

ダイナミックプライシングの特徴の一つは価格が下落する局面があることだと思うが、カテ5南の価格が22日~24日にかけて下落して、カテ5北(熱烈以外)の価格と逆転しているのである。最初はカテ5南の方が売れ行きがよかったが、途中からカテ5北の売れ行きが伸び、カテ5南の売れ行きが落ちたため、価格の逆転が生じたようにも思うが、どうもこれは、ホームゴール裏を一杯にするという意図を価格に反映させていたが(ホームゴール裏を安価に設定)、かなり埋まってきたので、メイン、バックの価格だと来場しないが、3000円程度ならば試合を見たいという観客をカテ5南に誘導しているのではと思えて仕方がない。実際、4月3日現在、19日のルヴァンカップ鳥栖戦、23日の福岡戦のチケット価格を見ると、カテ5南の価格がカテ5(熱)、カテ5(北、熱れる以外)を上回っているのである。もしかするとこの2試合についてはカテ5北よりカテ5南の方がずっと売れ行きがよくて高い価格をつけているのかもしれないが。鳥栖戦、福岡戦については今後もチェックしていきたい。

最後に全席種で試合2日前(3月30日)に価格上昇がみられた(高い席種の方が上昇が急)。これはどうしてなのだろうか? 過去のチケット販売傾向として、直前に販売の勢いが出るというものがあるのだろうか。

以上、小中学生の夏休みの自由研究レベルではあるが、ダイナミックプライシングにおけるチケット価格の変動について考えてみた。

チケット販売開始からはフォローできていないが、鳥栖戦、福岡戦も価格の推移をチェックしているので、時間がとれたら、また、アップしたいと思う。


posted by オフ |22:18 | コンサ | コメント(5) |

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この記事に対するコメント一覧
Re:チケット価格の変動について考察してみた(その1の予定)

開示されていないので難しいでしょうが、カテゴリーごとの席数(残席数)と販売率(売れた席数/全席数)が分かればクラブ側の意図はもう少し探れるかもしれませんね(^^)

posted by ああ| 2023-04-03 23:56

Re:チケット価格の変動について考察してみた(その1の予定)

あと価格感受性と言うのですが、単純化すると一般に、値上げすると買わなくなる層と値上げしても買う層がいます(正解には濃淡です)。
単純化すると、高額チケットを買っている層は比較的価格値上げにおおらかで、低額チケットを買っている層は比較的価格値上げに敏感という購買行動が典型的です。
例えば高額チケットを買っている層はそもそもお金に余裕があったり価格より見え方を優先する層で、ゴール裏を買う層は見え方よりチケット単価を抑え浮いたお金を遠征費に使う的な仮説です。
ご参考になれば幸いです。

posted by ああ| 2023-04-04 00:06

Re:チケット価格の変動について考察してみた(その1の予定)

ああさん、コメントありがとうございます。
マーケッティング(というのでしょうか?)の知識をお持ちの方と推察します。
実際にスタジアムに行けていれば、固定価格の時との観客の入り方(席による観客密度の違いも含む)の違いが比較できて面白いのですが、現在事情があってスタジアム観戦を自重しているので、それができず、ややはがゆいです。

posted by オフ| 2023-04-04 08:33

Re:チケット価格の変動について考察してみた(その1の予定)

マーケティングのお話です(^^)
あともしかすると面白いかもしれないのは、アウェイ席の価格がどう動くかです。
雑に考えるとわざわざ北海道遠征までしてくる層は(ホーム客よりさらに)価格に敏感ではない可能性も高いと思いますが、ただこの層は割と早期にチケットを購入する気もします(^^)
引き続きよろしくお願いいたします。

posted by ああ| 2023-04-04 10:45

Re:チケット価格の変動について考察してみた(その1の予定)

>ああさん、
アウェイ席は見ていなかったのですが、3日前から見ることにしました。
おっしゃる通り、わざわざ遠征して来る人たちは価格には敏感ではなさそうですね。

ルヴァンカップ鳥栖戦はアウェイサポの来場は極めて少ないと思いますが、チケット価格は少しずつ上がっているようです。マリノス戦や川崎戦のアウェイ席の価格をチェックしておけばと悔やまれますが、鳥栖戦のアウェイ席の価格の動向を見る感じでは、あまり売れていなくても少しずつ価格を引き上げるように設定されているようにも思えます。

posted by オフ| 2023-04-04 21:15

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