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息子がサッカーを始めたのでサッカーを観るようになり、1997年のフロンターレ戦でコンサにはまりました。自分自身は全くの素人です。観戦はSB席。ホームゲームの半分はCVSやってます。
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2008年07月21日
83歳になる父親は 数年前から 中程度の認知症だったのだが
気力と体力は衰えても 身の回りのことは自分で出来ていた
しかし 入院して5ヶ月
発熱の度に体力は衰え 認知症の症状は一気に進んでしまい
今では 殆ど寝たきりで 意志の疎通も難しくなってしまった
子育てと 老人介護
世話をするのは どちらも大変だが
子育てには 成長の喜びがあり 成長に従って楽になっていく
介護では 自分の親が衰えていく姿を見るのは 寂しくて哀しく
それがいつまで続くのか 先が見えないために 不安が募る
これは 我が家だけの問題ではなく
全国の多くの家庭が抱えている問題
後期高齢者医療制度ではないが 日本の高齢者問題は深刻だ
この本は 心臓手術の医療ミス裁判と
プロジェクト《天寿》 と称する 厚労省の高齢者対策を 2本の軸にし
高齢者問題 尊厳死 大学病院の教授戦などを絡めて
意欲的に取り上げた 医療ミステリー風(?)小説
以下 ネタバレあり 要注意!
医療ミス裁判に関わる様々な問題が ミステリー仕立てで綴られるのだが プロジェクト《天寿》 と称して 秘密裏に進められる 高齢者抹殺計画 高齢者医療や尊厳死 大学医学部の教授戦 厚労省内の権力闘争 内部告発と それに対する妨害工作 暗殺 薬物中毒 等々 それに絡む問題が多すぎて 焦点がボケてしまっている感は否めない 医療問題に関係した部分は さすが医師だけあって 具体的で詳しく真実味があるが それ以外に関しては ステレオタイプな見方が多く 少々薄っぺらで平板になりがち 登場人物の描き方にも 不満が残るし 前半に比べて 後半は 文章も含めて全体に雑になっている感がある ストーリーには 少々強引な展開が 少なくなく いくらなんでもそれは無いだろう と苦笑させられる部分もある ミステリーとしては たいした事はなく あまり期待すると裏切られるかも しかし そうした諸々を含めても ぐいぐいと引き込まれるものがあり 結構な長編ではあるけれど 一気に面白く読み終えた かなり脚色はされているものの 様々な業界の裏が見えるのも 面白い 読んでみて 損は無い作品 だと思う 僕の場合は 自分が抱えている問題もあって プロジェクト《天寿》 を含む 高齢者問題 尊厳死問題の方に関心が行ってしまった 前作『廃用身』では Aケアと称する治療を提起し 老人医療の問題を取り上げていたが この小説では PPP(ぴんぴんポックリ)という問題を取り上げている これは実際に PPK(ぴんぴんコロリ)という名称で 以前から行われている運動で ピンピンと元気に長生きして 長患いせず 苦しまずにコロリと死にたいと 老人の間では 切実な希望として広く言われ続けられている言葉だ この作品の中で提起されているような対策は 論外であるけれど それも悪くないのかな と思ってしまう自分がいるのは 怖い この作品の題名は 『破裂』 とすると メインのテーマは 医療ミス裁判ではなく やはり プロジェクト《天寿》 なのだろうな
2008年07月15日
前にもどこかで書いたかもしれないけど
僕は 作家でも 歌手でも デビュー作が 結構好きだ
村上龍の 『限りなく透明に近いブルー』
村上春樹の 『風の歌を聴け』
吉本ばななの 『キッチン』
荒削りだけど 若々しい勢いがあって
作者の個性の エッセンスが詰まっていて
様々な可能性を 感じさせてくれるから
この『リアル鬼ごっこ』は 山田悠介のデビュー作
映画化もされているし
ちょっと期待して読んでみた
以下 もろネタバレあり 注意!
大幅な加筆・修正を行って これだというのだから 元の文章は推して知るべし 高校を卒業して 初めて書いた作品ということなのだが 直しても 習作のレベルを脱していない しかし あまりにも安易な発想 アイデアであるにも関わらず 恥ずかしげも無く 堂々と書き切っているところが良い 憎まれ役の父親には 何か裏がありそうだが 実はたいした事無く 簡単に殺られてしまう 久しぶりに出会った友人は 一緒に闘って敵を倒していくのかと思いきや これも 案外あっさり 殺られてしまう やっとの思いで再会した妹は 自分がパニくったがために見捨てる事になり 犠牲になってしまう ただ一人生き残った本人は 最後に諸悪の根源の王様を 射殺するものの ヒーローになれず仕舞いで 殺されてしまう 本当に子供染みた 何のヒネリも無いストーリーだが ここまで思い切って書くと ある意味 潔く 格好良い これを思いつくままに書き殴って 本にしてしまったという所も すごいな アマゾンのカスタマーレビュー 667件は すごい 667件中 465件が ☆ひとつ という本も なかなか無いぞ ウ~ン いろいろな意味で なかなか凄い本だな
2008年07月11日
今年映画化されています
児童文学だったんですね 知りませんでした
中学に進んでまもなく どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは
季節が初夏へと移り変わるひと月あまりを 西の魔女のもとで過ごした
西の魔女 こと 大好きなおばあちゃんから まいは 魔女の手ほどきを受けるのだが
魔女修行の肝心かなめは 何でも自分で決める ということだった
喜びも希望も もちろん幸せも。。。。。。
「西の魔女が死んだ」 と聞いて思い出したのは オズの魔法使い
でも ドロシーの家が落ちた時に下敷きになって死んだのは 東の悪い魔女でした
オズの国では 北と 南の魔女は 良い魔女で 東と 西の魔女は 悪い魔女だったのですね
この小説に登場する魔女には 特別な能力があるわけではありません
ターシャ・テューダーを彷彿とさせるような おばあちゃんと
登校拒否中の孫の 心のふれあい 交流を さわやかに描いた作品です
以下 ネタバレ有り 注意!
「最後の3ページ、涙があふれて止まりません。」 という 帯コピーだけど 僕は全く泣けなかった ゲンジさんと同じ 汚れた大人だからだろうか? まい に ここまで嫌われるゲンジさんが可哀想と 思わず 同情してしまった この辺は 思春期の女の子特有の潔癖さのあらわれ でもあるのだろう 確かに 大雑把な性格で デリカシーに欠ける言動が多いようだしね でも ゲンジさんには 自分がまいに嫌われている理由が 分からない 嫌われていることにも 気付いていないかもしれない 死後の世界を質問されたお父さんの答えにも まいは大きく傷ついている という事は 僕も知らず知らずのうちに 若者を 周囲の人を傷つけているのだろうか? 西の魔女 こと おばあちゃんの言葉には 含蓄がある 「体力をつけたり、他の能力をつけたりするのと違って、意志の力をつけることの難しいのは、 それに挑戦するのが意志の力の弱い人の場合が多いので、挫折しやすいということですね」 「春になったら種から芽が出るように、それが光に向かって伸びていくように、 魂は成長したがっているのです」 「でも、大事なことは、今更究明しても取り返しようもない事実ではなくて、 いま、現在のまいの心が、疑惑とか憎悪とかいったもので支配されつつあるということなのです」 (この言葉はフォースの暗黒面と通じるものがあるな) 人生には 取り返しの付かない事が たくさんある 後で後悔しないために 失敗したと思ったら すぐに謝る事 行動する事は 大切 時間を置けば置くだけ 取り返す事が難しくなり 後悔が深まる まいが去った後 おばあちゃんはどんな気持ちで 2年間を過ごしたのだろう? 異国の地の 山の中で一人 いくら愛する豊かな自然に囲まれていたとはいっても 娘も孫も会いにきてくれないなんて やっぱり 寂しいよね と まいよりも おばあちゃんやゲンジさんの方が 気になる 青空でした
2008年07月10日
夏になると 戦争ものを読んでしまうのは 歳をとったせいなのかな この本は 一昨年に一度 買ったのだけど 僕が読む前に 妻が読んで 勝手に友人に貸してしまい そのまま 戻ってきていない いつか帰ってくるだろう と思って 待っていたのだけど 読みたかったので 待ちきれずに 再度 買ってきた 平成13年の 「根拠なしポジティブ」 のフリーターと 昭和19年の 「海の若鷲」 に憧れる 軍国青年が 時空を超えて 入れかわった それぞれの境遇に順応しつつも ふたりはなんとか元の時代に戻ろうとするが。。。。。
昨年の夏は 横山秀夫の 『出口のない海』を読み
その影響で 「回天」や 特攻隊関連の本を 数冊 読んだので
正直 この本の中の 回天や 特攻隊 旧日本軍に関係した記述には
そんなに甘いものではないぞ と
少々 不満というか 物足りなさを感じたのは 確か
しかし 日本とアメリカが戦争して 日本が負けたことさえ知らない若者がいる 現在
戦争ものの初心者には この内容だけでも 充分にショッキングだろうし
大筋としては 間違っていないのだから 入門編としては ちょうど良いのかもしれない
現代の若者が タイムスリップして 過去に行く という設定は
小説でも 漫画でも 演劇でも あまりに たくさんあり
ごくごく ありふれたものでは あるけれど
この小説の特徴は 入れ替わりに 戦争当時の 青年が 現代に来て
しかも 入れ替わった二人は 一卵性双生児と思えるほど よく似ているという点
ご都合主義的なところや 甘いところ ツッコミどころは
ここだけでは書ききれないくらいに 満載なのだけど
全体としてはテンポよくストーリーが進み 一気に面白く読み終えた
最後に海から上がってくるのは 健太なのか 吾一なのか
ラストは 随分と 話題になったようだけど
このラストは これで 良いのだろう
でも 敢えて書くなら 僕は吾一であって欲しい
その理由は ミナミのお腹の中にいる子供の 父親だから という一点
2008年07月07日
インド人の恋人に 家財道具一式 全てのお金を 持ち逃げされた 倫子
気が付いたら 声が透明になっていた
祖母の形見の ぬか床の壷を抱えて 10年ぶりに実家に帰り
実家の脇の物置小屋を改造して 一人で食堂を始める
一日一組だけのお客様に 心をこめた料理を提供する店
以下、ネタバレに近いものがあります 注意して下さい
こういうモチーフは悪くない と思うのだけど いろんなエピソードを 詰め込みすぎて 消化不良 ひとつひとつのエピソードの 調理方法が未熟で 素材の良さが 引き出されていない 物によっては 調理途中で 投げ出されたり 生煮えのまま 提供されていたり 盛り付けなどの 見た目は良くても 味の方は 一味も二味も 足りない 描写も 中途半端で 例えば いろいろな素材や 料理の名前が 出てくるのだけど 残念ながら どれも あまり 美味しそうには 感じなかった 小説なのだから リアリティにばかり こだわる必要は無いのだろうけど それでも ある程度のリアリティが無いと 説得力も無くなる 安易で ご都合主義的な ストーリーが展開されると 全体が浅薄になる 前半に比べて 後半は 乱暴で 強引な展開が多いし 急ぎすぎ もっと丁寧に 書き込んで欲しい と思う “食” に関して 様々な問題や 意見が出されている 昨今 この本の中で 提起されているテーマは とても大切なこと この文章を改めて読み返してみると ずいぶん きつい書き方をしているけど それは 期待が大きかったことの裏返し マスコミなどでずいぶんと話題になっているようだけど それだけに 残念でした それにしても ラスト近く おばあちゃんの形見のぬか床は ちゃんと手入れしていたのかなぁ? 『かもめ食堂』 をイメージして読むと 内容的にも 作品のレベル的にも 裏切られます
2008年07月03日
ヤッターマン ポテトチップス 中身は普通の ○ルボン ○テルカです 某出版社の販促グッズで 非売品 昨年は リボンの騎士のケチャップだったな 立場ない人に ○○○○出版 この出版社の販促グッズは なかなか面白い 出版社は違いますが 『食堂かたつむり』 読みました 今 話題の本らしいですね 僕は お借りして 読んだのですが 持ち主さんが 未だ 読んでいないはずなので コメントは 後日にします
2008年07月03日
陰摩羅鬼(おんもらき)とは 中国や日本の古書にある 怪鳥 経典 『大蔵経』 によれば 新しい死体から生じた気が化けたものとされ 充分な供養を受けていない死体が化けたもので 経文読みを怠っている僧侶のもとに現れるという この作品は 京極堂シリーズ の長篇 第7作目 姑獲鳥の夏 (うぶめのなつ) 魍魎の匣 (もうりょうのはこ) 狂骨の夢 (きょうこつのゆめ) 鉄鼠の檻 (てっそのおり) 絡新婦の理 (じょろうぐものことわり) 塗仏の宴 宴の支度・宴の始末 (ぬりぼとけのうたげ) 陰摩羅鬼の瑕 (おんもらきのきず) なんだかんだ言いながら 順番は前後しつつも ここまで 全部読んでいるが こんなに早い段階で 真犯人が分かってしまう作品は 初めて あの小心な下僕 関口巽でさえ 犯人が分かるのだから 読者なら 当然 しかし この作品の場合 犯人探しは 重要ではない 動機も 容易に 想像がつく ポイントは 犯人がそういう死生観 家族感を 持つに至った理由なのだけど これがこのシリーズの醍醐味 = 京極堂の憑物落とし に繋がる訳だから さすがに これはここでは書けない この作品では 探偵・榎木津は 依頼がどうだ とか言ってばかりで 活躍しない 周囲の思惑や 世間一般の常識から かけ離れた所にいるのが 榎木津だろう? 何を ぐずぐず言ってるんだ !? らしくないと言えば 京極堂も同じ 憑物落としの切れ味も 今一歩 すっきりとは 納得させてもらえなかったなぁ。。。。。 代わりに 元刑事・伊庭と 小説家・関口が 全篇を通して良い味を出している 最後の下りなぞは なかなかほのぼのとした 良い味わいだ 全く悪意が無くても起きてしまう悲劇に やりきれなさは残るけど 禍々しい怪しさの代わりに 切ない透明感のようなものがあり 読後感は 決して悪くない 榎木津や 京極堂の 華々しい活躍を期待すると 少々期待はずれだけど こういう作品があっても 良いと思う
この作品中に “大横溝”と “大乱歩” が登場する この二人が 同時代に登場する事に 違和感を感じたのだが 調べてみると 江戸川 乱歩は 1894年10月21日 ~ 1965年7月28日 横溝 正史は 1902年5月24日 ~ 1981年12月28日 で 二人は ほぼ同年代だったのだね 乱歩作品は 明治・大正・昭和初期の 雰囲気が濃く 過去の作品 というイメージが 強いのに対し 金田一耕助を 探偵役とする 一連の横溝作品が 最近まで 相次いで 映画化や TVドラマ化 されたため 横溝作品に あまり古さを感じなかったせいなのかな
2008年06月18日
大規模で 急激な 地殻変動により 2年以内に 日本が沈没してしまう そうなった時 自分は何をするだろう? 何が出来るだろう? 海外へ逃げて 助かる道を探すか それとも 日本と一緒に 海へ沈む道を選ぶか 全ての国民が 安全に逃げられるのなら 子供や老人 病人など 社会的弱者を 優先して 逃がすだろうけど 限られた国民しか 逃げられないのなら 日本人の将来を考え 体力や 適応力のある若者を中心に 技術者や職人 芸術家などを優先して 逃がす方が良いのではないか 異常気象に 食糧不足 世界中で民族紛争 国境紛争が絶えない中 流浪の民として 生き残ることは 果たして幸せなのだろうか この小説は もともと “帰るべき国土を失った民族は どうなるのか” という発想から 書き始められたという おそらく半数近く、死ぬことになりまっしゃろうな 生き残りの人たちも・・・・・辛いことになるでしょうな・・・・・ このまま・・・・・何の手も打たないほうが・・・・・ 世界中で 日本人を救え というキャンペーンが行われるが 大多数の人は 日本沈没という 一大スペクタクルの観客 = 傍観者 となり 中継される映像を観ながら 「私たちの国でなくて良かったね」 と喜ぶだけ 学者は 未曾有の大変動を リアルに観測できる 喜びに打ち震え 大国や周辺諸国の政府は 日本無き後の 勢力拡大を狙って 暗躍する 中国四川省で 日本の東北で 大きな地震が相次ぐ昨今 規模の大小はあっても 似たような事態が起きてはいないだろうか 自分は単なる傍観者となっていないだろうか この 『日本沈没』 は 架空の事態を想定した SF小説だが そこで展開される人間ドラマは 決して あり得ない他人事ではない この小説が 発表されたのは 1973年3月 その年の12月に 映画が 公開されている この速さからも 当時の 衝撃の大きさ 話題性の凄さ が 分かる この映画は 封切間もなくに観た記憶があるが 記憶に残っているのは 阿部玲子役のいしだあゆみが 大草原を走る貨物列車に乗って運ばれる ラストシーンだけ もう35年も前の事だけど 彼女の 虚ろな表情が 今も 強烈な印象で 残っている (草ナギ剛と 柴咲コウの リメイク版は観ていません)
筒井康隆の作品に 『日本以外全部沈没』 という短編がある 『日本沈没』 の パロディだ 地殻変動により 日本以外の陸地が全部水没してしまうという設定で 世界中の有名人が 生き残るために 日本めがけて押し寄せる というお話 ブラックユーモア満載の 短編なのだが 発表された当時の 時代背景が分からないと なかなか笑えない 角川文庫版では この短編の後に 登場人物の紹介 があるけど いちいち確認しながら 読んでもねぇ..... 発表されてすぐに こんなパロディ小説を発表する 筒井康隆も凄いが この短編を発表することを許可した 小松左京の 懐の深さはさすがだな
2008年06月17日
『三月は深き紅の淵を』 という作品があります 『黒と茶の幻想』 は 幻の三月の 第1章の進化形でしたが 『麦の海に沈む果実』 は リアル三月の 第4章 「回転木馬」 とシンクロします そして この本の中には 新たな 『三月は深き紅の淵を』 が登場します 何を言ってるんだか 分からない という方は こちら を参照して下さい もっとも 読んでもらっても 良く分からないとは思いますが。。。。。 それくらい この辺の関係は 複雑に 入り組んでいるのですよ
回転木馬に書かれた作中作 この本の序章 2度の予告編を経て 本編が始まります 耽美的 ファンタジックロマン とでもいうのかな 独特な世界観 状況設定 は 幻想的な雰囲気を醸し出しており なかなか面白く読み進められますが これだけ特殊な環境を設定してしまうと なんでもアリになってしまうので う~ん どうなんだろう? と思ってしまう ラストは やっぱりこれしかないよね と ほぼ予想通り 以前にも 書いたような気がするが 恩田作品は 途中まで面白いのに ラストがなぁ。。。。。 前のエントリーで 『黒と茶の幻想』 は 大人の作品 だと書きましたが この 『麦の海に沈む果実』 は いかにも若い女性が好みそうな作品です
2008年06月17日
弘栄堂書店 地下鉄店は 7月11日で閉店 札幌駅周辺は 大型書店が集中したから 中途半端な規模の店は 経営が苦しかったのだろうな その 弘栄堂書店 地下鉄店の 恩田 陸コーナーにある 若い女性店員さん2名で選んだ オリジナルのベストテン 1位 麦の海に沈む果実 2位 上と外 3位 蛇行する川のほとり 4位 光の帝国 ~ 常野物語 5位 黒と茶の幻想 6位 三月は深き紅の淵を 7位 ネバーランド 8位 6番目の小夜子 9位 ロミオとロミオは永遠に 10位 象と耳鳴り こういうランキングは 選ぶ人の好みだから 良いも悪いもないのだけど 他の人が何を選ぶのか 結構気になるものだ で 『黒と茶の幻想』 です
『三月は深き紅の淵を』 という本に 絡んでいます 10数年前に 200冊だけ発行された 幻の本 『三月は深き紅の淵を』 その第一部が 「黒と茶の幻想 ~ 風の話」 4人の壮年の男女が ある島を旅しながら 様々な謎の 謎解きをしていく というストーリーらしい この本も 基本的な構成は同じ 幼なじみや 学生時代の友人 40歳を目前にした 4人の男女が 屋久島を旅する 縄文杉と 伝説の桜を 目指す旅 テーマは 「非日常」 やはり 様々な謎の謎解きをしながら話は進むのだが 本筋は推理ではない 4人の名前を冠した4章からなり 各章はそれぞれがテーマ 4人の 過去 と 日常 4人の 謎 と 想い それらが 屋久島の 奥深い森の 幻想的な雰囲気の中で 複雑に 密接に 絡まりあい 魅力的なストーリーが紡がれる 非日常だからこそ 漏れ出る 本音 その中から見えてくる 真実 深まる 疑惑 全てがすっきり解決する訳ではないが それで良いと思う 文庫本ではなく 単行本で読んで欲しいような 贅沢で 上質な 大人の作品です 恩田陸は 素晴らしい ストーリ-テラーだと 改めて実感しました 僕の中では 現時点で 恩田作品の一番です