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息子がサッカーを始めたのでサッカーを観るようになり、1997年のフロンターレ戦でコンサにはまりました。自分自身は全くの素人です。観戦はSB席。ホームゲームの半分はCVSやってます。

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『陰摩羅鬼の瑕』   京極夏彦

2008年07月03日

20080703-00.jpg

陰摩羅鬼(おんもらき)とは 中国や日本の古書にある 怪鳥 
経典 『大蔵経』 によれば 新しい死体から生じた気が化けたものとされ
充分な供養を受けていない死体が化けたもので 
経文読みを怠っている僧侶のもとに現れるという 


この作品は 京極堂シリーズ の長篇 第7作目
 姑獲鳥の夏  (うぶめのなつ) 
 魍魎の匣   (もうりょうのはこ) 
 狂骨の夢   (きょうこつのゆめ) 
 鉄鼠の檻   (てっそのおり) 
 絡新婦の理  (じょろうぐものことわり) 
 塗仏の宴 宴の支度・宴の始末 (ぬりぼとけのうたげ) 
 陰摩羅鬼の瑕 (おんもらきのきず) 



なんだかんだ言いながら 順番は前後しつつも ここまで 全部読んでいるが
こんなに早い段階で 真犯人が分かってしまう作品は 初めて 
あの小心な下僕 関口巽でさえ 犯人が分かるのだから 読者なら 当然 

しかし この作品の場合 犯人探しは 重要ではない 
動機も 容易に 想像がつく 
ポイントは 犯人がそういう死生観 家族感を 持つに至った理由なのだけど 
これがこのシリーズの醍醐味 = 京極堂の憑物落とし に繋がる訳だから
さすがに これはここでは書けない


この作品では 探偵・榎木津は 依頼がどうだ とか言ってばかりで 活躍しない
周囲の思惑や 世間一般の常識から かけ離れた所にいるのが 榎木津だろう? 
何を ぐずぐず言ってるんだ !?

らしくないと言えば 京極堂も同じ 
憑物落としの切れ味も 今一歩 
すっきりとは 納得させてもらえなかったなぁ。。。。。
 
代わりに 元刑事・伊庭と 小説家・関口が 全篇を通して良い味を出している
最後の下りなぞは なかなかほのぼのとした 良い味わいだ


全く悪意が無くても起きてしまう悲劇に やりきれなさは残るけど 
禍々しい怪しさの代わりに 切ない透明感のようなものがあり 
読後感は 決して悪くない  
榎木津や 京極堂の 華々しい活躍を期待すると 少々期待はずれだけど
こういう作品があっても 良いと思う








この作品中に “大横溝”と “大乱歩” が登場する 

この二人が 同時代に登場する事に 違和感を感じたのだが
調べてみると 江戸川 乱歩は 1894年10月21日 ~ 1965年7月28日 
横溝 正史は 1902年5月24日 ~ 1981年12月28日 で
二人は ほぼ同年代だったのだね 

乱歩作品は 明治・大正・昭和初期の 雰囲気が濃く 
過去の作品 というイメージが 強いのに対し 
金田一耕助を 探偵役とする 一連の横溝作品が 
最近まで 相次いで 映画化や TVドラマ化 されたため
横溝作品に あまり古さを感じなかったせいなのかな 





post by aozora

00:09

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