2008年04月23日
札幌のチームカラーを考える。 -その2-
まず、ここでいうチームカラーとは、「赤黒」の色の話ではなく、 「コンサドーレ札幌が、どういったサッカーを志向するのか」ということを指します。 (下のブログの書き方だと、チームカラーとしてカウンター戦術をとるべきだ という意見と採らない方がよいという意見が混在していて、私の立場がどちらか 分かりにくいと思われたので、書き直します・・・(・・;)) 以前、三浦監督自身も語ったことがあるように、監督が変わってチームカラーが 変わるのではなく、札幌というチームであれば、「こういうサッカーだ!」 ということをフロント(HFC)が貫くことで、チームカラーを作っていくことが 重要であると私も考えます。 監督が変わる度にチームカラーが変わり、それに合わない選手が試合出場の 機会を奪われたり(高額年俸選手だとかなりの人件費の無駄にもなります)、 成績が低迷した時に監督交代という劇薬を使ったときも、交代と同時に 毛色の違う全く新しい戦術を採用してしまうと慣れて結果がでるまで時間がかかります。 そうするよりも、チームカラーに沿った監督を招聘することで、少ない戦術の 見直しで迅速に立て直せる可能性がかなり高くなります。 (2002年は、名塚、野々村、ウィルと縦の軸が抜け、監督が交代し 戦術も変わった。その結果は、皆さんご存知の通りで混迷の果てに何も残らなかった。) ユースの育成についても、トップチームと同じ戦術を採用することで、 ユースからトップへのポジションや戦術的な移行もスムーズになり、 トップに上がってポジションや戦術に合わないから使われない ということも少なくなるでしょう。 確かに、このようにチームカラーを醸成しそれをユースからトップまで貫徹することは、 メリットがあります。多くのサッカー先進国では、(有名なところではスペインのビルバオなど) 少ない資金を最大限に活かすために、このような経営戦略をフロントが採るチームは 少なくありません。 ですから、札幌も経営的に豊かなクラブではありませんし、今ある資源を 最大限活用するために「チームカラーを確立すべき」ということに関して 私も全く異論はありませんし、正論だと思います。 しかし、チームカラーが現状の三浦式ゾーンディフェンスは採用しないとしても 果たして「4-4-2の守備的なカウンターサッカー」で良いのか? ということになると素直に認められない自分がいるのです。 ずるい表現になりますが、私はJ1で安定的に勝てるようになるまで 「一時的に」このような戦術で一貫したチーム作りをしてもよいのではないか とは思うのですが、もしこれを「恒久的な」チームカラーにする というのであれば、ちょっと待ってくれとも思うのです。 (時間をかけて作られるチームカラーそのものが、一時的であるという 言説そのものに矛盾があるようにも感じますがね・・・(・・;)) 経営を安定させるためには、J1に居続けることが大事です。 (今年、道と札幌市に提出した返済計画でもJ1に居続けることが前提になっています。) 何よりもチームの存続が重要ですから、そのために現実的な受身の カウンターサッカーを選択するのは止むを得ないと考えています。 しかし、ここから先は、「捕らぬ狸の皮算用」の話になるのですが(笑、 私は、ある程度戦力が揃って経営も安定してきたら、将来的には ポゼッションサッカーをやって欲しいという希望も捨てきれないのです。 それは、以前、akoakutsさんが書かれていたように、私も試合を見て 応援するならば、「札幌には夢のあるサッカーチームであって欲しい」 と思いますからね。 であったので、以前の私の記事リアリズムを追求しろ!では、 トップチームがチームカラーを継続することの重要性は説いていますが、 敢えて、ユースとトップチームがチームカラーを一貫させること についてまでは言及しませんでした。 以上が、私が持っている現在の札幌のチームカラーに対する意見です。
ですから、Ryousukeさんに真っ向から反論しているわけではないのです。 回答として書いて頂いた内容に異論はありませんし、 チームカラーとして、現状カウンター戦術をとることに私も異論はありません。 ただ、意見が違うとすれば、今のカウンタサッカーをチームカラーとするならば、 私は一時的なものであるなら良いとし、それをユースの戦術まで一貫させるのは、 止めた方がいいという点でしょうか。
posted by whiteowl |00:25 | Consadole Sapporo | コメント(4) | トラックバック(1)