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2005年11月25日

俺達の砂川誠の64分

22日の甲府戦をいまさらながら。
試合終了と共に精も根も尽き果てて、やっとそこからの帰還です。

甲府といえば藤田、その藤田のプレーが見れる。
なんて思うのは赤黒サポの私が書いて良いのかと思うのだけれど。
でも、やはり良い選手は良い選手。

後半すぐのミドルは凄かった。勿論枠にいっていた。
林がなんとか触って失点にはならなかったけれど。
ボールの回転が見えるようだった。
まず、はじめにこんなことを書いたというのは。

わが赤黒のチームの8番がそれ以上のミドルを打ってくれたから。
本当に凄いミドルだった。
というより流麗なミドルという方があっているかなあ。
砂川の弾幕には新撰組をもじったと思われる『誠』というのがあるけれど。
スパッと切れ味鋭く美しい剣豪のようなミドルだったってどんなミドルだ。
蹴るまでの時間がなかったなあ、はっとしたら打っていた。

この試合の俺達の砂川誠は、本当に俺達の砂川誠だった。
切れ切れだったなあ。

6西嶋弘之(←8砂川誠)64' 9須藤大輔(←16バレー)66'
13中山元気(←15加賀健一)69' 25鈴木健太(←14石原克哉)78'
9堀井岳也(←11相川進也)80' 28奈須伸也(←32杉山新)89'

60分過ぎ砂川がゴール裏から見て右端をゆっくり歩いている。
ヤンツーさんがピッチの側まで来ている。
2人で何か話している模様。
その後にその砂川が64分にピッチを去っていく。

得点者:'19 清野智秋(札幌)、'39 長谷川太郎(甲府)、'48 砂川誠(札幌)、'89 長谷川太郎(甲府)、'89 須藤大輔(甲府)、'89 須藤大輔(甲府)


48分に砂川の流麗ミドルそして64分に交代。
でロスタイム表示が出てから、公式タイム89分からの甲府の奇跡。
48分ー64分ー89分。調度20分間隔。
ボール保持率は甲府でしょうか。
それでも少ない機会であっても前半はシュートまで持ち込めた。

攻撃は最大の防御なりなんて言葉が野球にあったりするけれど。
攻撃と防御が一体となっている蹴球においては。
攻撃はシュートまでいって最大の防御となりうるということだと思う。

甲府の前半は攻撃をしていたけれどシュートまでいかなかった。
でわが赤黒の反転を食らっていた。
その中心に俺達の砂川誠が存在していたんだと思う。

で、64分のその砂川誠が姿を消す。
怪我だったんではないのでしょうか。
ヤンツーさんの想定外だったのでしょう。
中山のどうみてもトップ下にいるしか思えない布陣。
それからは甲府のペース。

混乱している中。
砂川が消え、バレーが退く。
そこに須藤が入ってくる。
この時間が64分と66分。
混乱が混乱を呼び、そしてチームはダッチロール状態に。

この時間帯、わが赤黒は守りに徹していたのでしょうか。
ヤンツーさんに守れという指示を受けていたのでしょうか。
私にはそうは思えない

そういう指示を受けているとは思えない。
ただ自分達にも甲府の変化にもついていけなかった。
砂川のアウトとバレーのアウトがシンクロしてしまった。
そこに2得点の須藤が入るのだものね。
代わらず赤黒はずぅっと真攻勝負をしていたのだと思う。

だからこそ、同点の瞬間17番と9番がひっくり返った。
ピッチの上に大の字になった。
これがゴール裏からはっきり見えた。
一杯一杯だったのだろうなあ。
ドーハの悲劇の時と同じですね。

その後の逆転ゴールで左サイドのDF(?)が同じくピッチに倒れていて。
そして試合終了。精も根も尽き果てました。

この試合を振り返ってみて。
わが赤黒は2度の昇格と2度の降格。
残留決定戦の惨敗。そして昨年のJ2最下位。
そういう過酷な歴史を持っていると思っていたのですが。
全然過酷でもなかったなんだなあと。

仙台も勝っていたし。
核上のチームが、負けていて後半に大逆転なんて事は。
ある意味そこら辺に転がっている。
まあ、強い弱いははじめから決まっているのではなくて。
勝つから強くなっていき、負けるから弱いということなんだけれど。
北海道予選で苦労する駒大苫小牧が甲子園で圧勝する事を見ていても。
だからこの結果に驚きはないといってよい。
これは甲府側から見ても驚くほどの奇跡ではない。
核下の赤黒がこういう試合を演出したとすれば。
それは奇跡だっただろう、そして奇跡は起きたに違いない。
終盤戦、恵まれた地位にいて。
J2のリーグ戦に驚きとか混乱を起こすことができなかったなあ。
福岡相手に京都相手に仙台相手に甲府相手に。
それが残念だ。

ロスタイムからの逆転といえば。
川崎フロンターレとの試合厚別でのとか。
アウエーでの川崎の試合もそのようなものだった。
これが1回目の昇格。

そして厚別での浦和戦、スピカスタジアムでの浦和戦
これが2回目の昇格。

わが赤黒はライバル相手にこういう試合を演出している。
後一歩で届くと戦いであと一歩届かないという経験を。
他のチームはしているのだなあ。
昨年の福岡もそのようだし。
わが赤黒はそういう経験をまるっきりしていない。

昇格する時は数字上圧倒的であったし。
鼻から相手にならないときはまるで駄目。

届きそうで届かない。
2,3番手でもしかして、数字上は届くけれど。
論理的には無理かもしれないけれど、諦めないで戦うというシーズンは。
今年初めてだった。
そしてそれでも、ライバル達と対等な戦いはできなかった。
ライバル達の戦いの渦中に入ってはいけなかった。

わがチームにはお金がない、弱者のチームだなんて。
思っていることがいけないんだなあって。
僕らはソフトは弱いけれど。
ハード面では弱者ではない。
ソフト面でもお金がないのではなく。
放漫経営による緊縮財政を引いているだけだ。
赤字を減らそうとしているだけ。

練習場はドーム横にも白い恋人にもあり。
マスコミは練習に日夜日参しており。
そのマスコミもTVに新聞にラジオがあって。
それぞれに複数の所が参加している。
地下鉄にはコールリーダーが逆光の中コールしている途中の写真があり。
札幌市のバックアップもある。

ライバルは今の所日本ハムだけ。
人口500万人強の中に蹴球チームは1チームだけ。
凄い恵まれた環境にある。

足りないのは選手とチームとゴール裏の力のみ。
後ろ向きではなく、そう思う。
認識が足りなかったんだって。

砂川が一番悔しい想いをしているはず。
京都戦は清野のハットを飾れなかった。
そういう悔しい想いがまだまだ足りないんだなあって。
足りない所があると言う事は、それを生める作業があるってこと。
その作業をできる所から始めるって事かな。


今年のチームはがんばっている人達を支えるだけでなく。
もう一歩押し上げることができない、スターにできないなあ。
京都戦の清野、この試合の砂川に。

そしてハウスメイト様。
15000のタオルマフラーは太っ腹を超えている。
北海道にハウスメイトさんがないのが残念で仕方がない。


posted by mimicaki |11:41 | 赤黒2005 | コメント(0) | トラックバック(0)

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