コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2006年10月15日

ひぐまスポーツJユース版(1)

札幌、湘南とドロー-Jユース

【宮の沢】Jリーグのユースチームなどで争われるJユースサハラカップ2006は15日、予選リーグBグループの5日目が行なわれ、コンサドーレ札幌U-18は札幌市西区の宮の沢白い恋人サッカー場で湘南ベルマーレユースと対戦し、2-2(前半1-1、後半1-1)で引き分けた。
 札幌は前半37分に門間のゴールで先制したが同42分と後半21分に湘南にゴールを許し逆転された。互いに攻めあいつつ迎えた終盤42分にコーナーキックから熊澤がヘッドで同点弾を奪ってそのまま引き分けた。

 札幌の出場選手=GK30曳地(1)、DF=20熊澤(1)、3谷川(3)、15加藤(2)→26松本怜(1)、2安藤(3)、MF=10長沼(3)、5大野(3)、17鶴野(1)、13大西(2)、FW=9横野(2)、8門間(3)…名前の前の数字は背番号。( )内は学年。
 得点=37分札幌1-0(門間)、42分湘南1-1(日下部)、66分湘南1-2(鎌田)、87分札幌2-2(熊澤)



-気持ち見え終盤追いつく-
 札幌の四方田監督は「この時期の試合はメンバーを固めるのが難しい」と語る。例えば怪我人などというスポーツチームにとって避けられない事情の他に、3年生の中には学業に専念するため引退してしまう者がいたり、修学旅行等の学校行事と重なることも多いなどのユースチーム特有の理由もある。この試合も諸事情によって出場できない選手がいたが、「全員にチャンスがある。その時点でのコンディションが良かったり気持ちが充実している選手から使うという点で競争心を煽っている」(四方田監督)という狙いに、起用された選手たちが応え、出場経験の少ない選手や夏場までのポジションとは違う位置で出場した選手たちがリードされても折れない心を見せて勝ち点1を掴んだ。
 試合は積極的なサッカーを標榜する両チームの特徴が現れ、中盤から守備ラインまでの激しい潰しあいでなかなか決定機まで持ち込めない。互いに4-4-2のシステムだが、札幌は中盤をダブルボランチ+サイドハーフのいわゆるボックス型、湘南はダイヤモンド型に配しているためにフィールド中央部での主導権は湘南に分があった。一方で札幌はサイドに活路を見出す。特に右サイドではサイドバックの安藤が切れ味鋭いプレーで一列前の大西との連携で再三湘南の左サイドを食い破った。
 先制点もまさにその右サイドの崩しから生まれた。前半37分、中盤でボールを受けた大西が右サイドへ流れながらキープするその外側を安藤が猛然と追い越していき、深い位置からゴール前へ送られた低いクロスに門間が飛び込んで右足で合わせるという絵に描いたようなプレーだった。
 対して左サイドはサイドバック熊澤が夏までセンターバックの選手だったためか、長沼との呼吸はいまひとつ難があったが、右サイドはそれを補って余りある溌剌ぶりを見せ、札幌の決定機の大半はここから生まれた。
 だがフィニッシュでやや呼吸が合わなかったり、正確性を欠いたりなどで前半はこの1点に終わる。逆に42分には右サイドで与えたフリーキックから同点に追いつかれる。ファーポスト際に伸びたボールに対し、この試合が公式戦初出場となる札幌GK曳地がジャンプするも届かず、大外を侵入してきた湘南DF日下部に頭で決められる。その後動揺したのか守備が不安定な時間が続いたがハーフタイムの笛に救われ、前半は1-1で折り返す。



 後半も大筋での展開に変化はない。時折りこう着状態を打破したいがためか蹴りあいになることもあったが、双方ともボールと人を動かす積極的なサッカーを披露する。
 均衡が破れたのは21分(通算66分)。湘南がピッチ中央から流れるようなパスワークを見せて札幌守備陣を引き付け、FW岡が左へ出したラストパスにブラインドサイドを走りこんできたMF鎌田が右足で蹴りこんで札幌を突き放す。
 リードした湘南であったがこの1点を守りきろうとする匂いは露ほども感じさせない。追加点を狙い相変わらず攻めてくる。当然札幌も裏のスペースを突くべく素早い攻撃を仕掛け、やはり右サイドを中心に何度も湘南ペナルティエリア付近まで進出する。決定的な局面も何度か訪れ、その度に会場を訪れた観衆(205人)から歓声が上がるが、湘南の身体を張った守備に阻まれてゴールネットを揺らすまでには至らない。
 このまま敗戦かと思われた後半42分。攻め込んだ札幌は左→右と連続してコーナーキックを得る。安藤の蹴ったボールに飛び込んだのは後半途中から慣れたセンターバックの位置に変わっていた熊澤。四方田監督も「今年は全然取れていなかったので久しぶりだった」というセットプレーでの得点で追いつき、続いて突き放すチャンスも作り上げたものの、タイムアップの笛を聞いた。
 内容的には不満の残る点も多い。攻撃でのフィニッシュの精度の低さはこれまでも持ち越されてきたものであるが、守備面で自陣の危険な位置でファールを犯し、相手にフリーキックの好機を再三与えてしまっていたことを指摘しておきたい。
 試合を視察した城福強化部長も「きょうは何としても追いつくんだという気持ちは見えた」と評価した一方で、今後に向けては「失敗してもいいからチャレンジしていく姿勢が欲しい。きょうもせっかく長い距離を突破して行っても最後のところで勝負せずにバックパスをしてしまう選手がいた。その点は残念」と釘をさすことも忘れなかった。
 札幌は今期のJユースサハラカップでは通算1勝1敗1分となり(※訂正しました)、次戦は次週22日(日)に場所も同じく宮の沢にベガルタ仙台ユースを迎えて行われる。

<札幌U-18・四方田修平監督>
 同点という結果には満足していないが、取り返すという姿勢を見せてくれた部分は評価したい。
 今年は高円宮杯には出場できなかったが、夏以降Jユースカップを目指して、選手も気持ちを切らさずに厳しい練習をやってきた。
 課題としては決めるときに決めておかないといけないし、自分たちからアクションを起こしてビルドアップしてフィニッシュまで結びつけるというのはうまくできるチームというのはなかなかないが、それをいかにうまく出来るようになるかが個人個人の成長につながると思うので、そこを追求していきたい。


posted by higuma |18:34 | コメント(0) | トラックバック(0)

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