コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2022年07月28日

帯広クラセンU-15の新舞台「中島緑地多目的運動広場」とは?

-「中島緑地」の謎-

 灼熱のグンマーではまだクラセンU-18が開催されているというのに、話題はU-15に飛ぶ。帯広市を中心に開催される第37回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会。今年も8月に行われる大会の開催要項が6月の上旬に発表になった。
 いつも最初に目が行くのは競技日程と開催の場所である。

 開催期間=8月15日(月)~8月24日(水)
 場  所=帯広の森球技場、幕別町運動公園陸上競技場、中札内交流の杜、中島緑地多目的運動広場

 ん?「なかじまりょくち?」と、昨年までとは異なる見慣れない開催会場の名が記されていた。過去にも「帯広競馬場南側運動広場」という地元のNPO法人が運営していたグラウンドが数年間会場になったこともあった。この際は読んで字の如く「あ、けーば場の向かい側か」と速攻でわかった。現在は帯広厚生病院となっている場所だ。しかし「中島緑地」とは皆目見当がつかない。条件反射的にGoogle先生にお問合せする。と、2021年4月の十勝毎日新聞のアーカイブ記事が出てきた。住所は帯広市西21条~22条北4丁目。…中島霊園の近くか。続いてGoogle Mapの航空写真を確認する。2022年6月時点では緑色もしくは土色オンリー。サッカーグラウンドは特定できなかった。周辺の状況から察するに、「要するに何もないところに作ったグラウンド」なのだろう。そうなのだろう。
 その0.1秒後。横浜市在住のこのビョーキかつユースヤクザなひぐまさんは考えた。

「ならば、行ってみるしかないな」

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帯広駅前の温度計は明確に北国の真夏。しかしまだ6月。


 実はその前夜は旭川に泊まる予定だった。昨年度の道内最強U-15クラブだったコンサドーレ旭川の練習場を冷やかすつもりで。そうだ、たくろう監督なら中島緑地のグラウンド情報を知っているかもしれない。聞いてみた。

「どこですか?」

 あ、知らないならいいw。U-15フットサルで日本一に輝いた監督さんも知らないのだから熊が知らないのも無理はない。やっぱ行くしかないんだわ。翌朝、一旦札幌に出ておおぞら3号に乗る。

 帯広着。暑い。まだ6月の25日だってのになんだこの暑さわ。正午の日陰かつ風通しの良い場所で測った公式の気温29.9℃。6月の北国の太陽は容赦なく真上から照らしてくる。くそっ。11月は斜めから控えめに照らすくせに。
 昼鮭として「ぱんちょう」で豚をしばいて(華)、駅前のバスターミナル「おびくる」でチャリを借りる。「また来ましたO田さ~ん」「O田は休みです」「…すいません自転車貸してください」。ノーマルのシティサイクルを借りる。これがこの日最初の失敗だった。


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豚丼の名店「ぱんちょう」。帯広駅の駅前。

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駅前のホテル「JRイン帯広」は閉店。高齢者住宅にリニューアルされるらしい

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十勝スカイアースの告知ポスター。元コンサの子がセンター。


-アメージング・グレイス-

 行き先はとりあえず「中島霊園」。それ以外に目標になる建物はなさそうなので仕方がない。片道およそ8.8Km。たいした距離ではない。ひぐまさんはこの4月に四国高知の四万十川の沈下橋をチャリで見に行ったことがある。若干の山道を片道8Kmだったが楽勝だったぜ。撃たれなかったし。
 ところが8.8kmのうち2Kmちょっとを漕いだところで後悔し始める。国道38号線に出たあたり。…しんどい。電動チャリにしておけばよかった。今から戻って機種変更したいところだったがヤセガマンをして柏林台のぴあざフクハラに着く(注/ココ、よく憶えておくこと!)。ここを右折して北上することになる。
 ずっとず~~っと真っ直ぐ。国道241号線。途中、平原大橋(へいげんおおはし)で十勝川を跨ぐ。ここで最初の人工の昇り坂がある。これが意外に辛い。昇ったら下るんだがな。然別…という北海道ならどこにでもありそうな地名の交差点を左折し進路を西に向ける。西日がまぶしい。然別には「中島霊園」の案内看板がある。次に国見橋で十勝川の支流・然別川を渡る。人工の坂道2回目。ちなみに然別は音更町に入ったところ。ここまで通算で6.7km。ぴあざフクハラからほとんど直線で2.7km。
 この日の最高気温は32.9℃。7月の東京の気温なら特に騒ぐほどではないが、今は暑熱順化前。6月のしかも北海道。夏毛に生え変わったばかりの身体にはこたえる。目の前にはポプラの綿毛がふわふわと飛び、幻想的な雰囲気が漂う。耳の奥でアメージング・グレイスが鳴っている。

 「神よあなたの恵みが私を導いてくれた」

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中島霊園入口の看板。自転車でここまで来た(本当)。



 ヤバいヤバい。明確に危ない事態になりそうなところだった。HPが0を指しそうなところで間一髪中島霊園の看板が見えた。助かった。
 ダメージを深くした要因は、ここまで飲み物を飲んでいなかったことにもある。霊園も基本的にお墓だからお亡くなりになった人たちが買いに来てくれるわけもないため飲料の自販機はない(注/ここも重要)。お亡くなりになっていない方のためにトイレと休憩所はある。トイレの上水をがぶがぶと飲んで管理棟休憩所の畳の上に転がる(本当に転がった)。転がった後で汗びっしょりだったことに気が付く。すみません、それ熊がやりました。
 しばし後。自分を取り戻した後に閉じている事務室の扉を叩く。管理のおじさんがいた。このあたりにサッカー場ができたはずなのですがと聞いてみると「道の向こう側にできると聞いているが、正確な場所は知らない」らしい。あ、当然ながら自転車を漕いでいる間はずっとマスクはしていない。駅前で自転車を借りるときとおじさんを呼ぶとき以外はノーマスク。マスクして自転車を8km以上漕ぐなどという自殺行為は働いていない。なにしろここは北海道。帯広駅前からここまで他人とはまったく接していない。為念。


-「中島緑地」の手掛かり-

 休憩所の建物に入って日射しを避けているうちに汗も引いてきた。

「中島緑地の新グラウンドはここの近くにあるのだろう」

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「ここの近くだろう」と、テキトーにシャッターを切る

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十勝バスの本社。帯広空港からのバスもここが起終点となる。


 だいたいのアタリはつけた。しらみつぶしに探して回る気力はすでにない。チャリを返す時間も決まっていたし。道中、見つかったらいいなぐらいの気持ちで道道75号線から道道214号線に入る。どうどう。
 帰りは意図的に遠回り。9.8kmの計算。中島橋の人工の坂・第3弾が苦しかったが、西23条南1丁目の交差点で再び国道38号線に出てから今回初めての東進。太陽を背にしたので楽になった。その途中には十勝バスの本社車庫がある。へぇこんなところにあったんだ。そういえばもう1社帯広市内で営業している北海道拓殖バスの車庫はさきほどの然別にある。
 ぴあざフクハラで…たぶん5年ぶりくらいにコーラを買う。コッカコーラを飲もーおよ。思い返してみると、フクハラから先ずっと飲料の自販機はなかった。ここは北海道だ。これでもかと自販機が林立する東京の街角とは違う。同じくクラシックを買って晩の臨時穴(ホテルのこと)で飲む。うまかった。飲みながら道中撮ってきた写真を眺めてみる。この時点では気が付かなかったのだが…、中島グラウンドがその被写体の中にあったのだよ!

(続く)

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この写真の中にグラウンドがあったのだよ!!


posted by higuma |11:06 | コメント(0) | トラックバック(0)

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