コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2006年10月01日

ひぐまスポーツ速報版(サテ川崎戦第2報)

サテライトリーグ戦
 川崎フロンターレ 1-1 コンサドーレ札幌



-さらに積極性を-
 秋の冷たい雨が降り注ぐ中行われた試合は、前半は札幌にとって見るべきところの少ない試合となってしまった。シュート数こそ8(川崎):7(札幌)と互角だったが、相手ゴール前まで進出する回数は少なく、それは攻め込んでいるからこそ得られるコーナーキックの数(7:1)に表れた。チームを指揮した財前恵一コーチは「こちらから要求したことに対して積極的にプレーできていなかった。自分たちでボールを回せる局面でも大きく蹴ってしまったりしていた」と、前半の不出来を振り返った。
 「考えて」「動いて」ボールを回して試合を支配していく札幌のサッカーができていない。ミスも多く連携も悪い。確かに雨でスリッピーなピッチでは遠目からのシュートが効果的な場合もある。が、蹴った瞬間に枠を外れるのがわかるようなミドルレンジのシュートは、山のように打っても何の効果も得られないだろう。
  「当日移動の影響で目が覚めていなかった」(西澤)せいか、いいプレーが3つと続かない札幌だったが、前半終了間際にようやく金子から左の川崎に送られたボールをファーサイドのポスト際で中山がヘッドで捉える決定機を迎える。ここはポストに阻まれたものの、後半に入ると「相手の疲れもありスペースができたので前に行けた」(財前コーチ)というように、徐々にパスを回して崩す場面も出てくる。
 それでも先制点は川崎。16分に左コーナーキックからFW鄭(チョン)大世がヘッドで狙ったシュートのこぼれ球をゴール前混戦からMF飛騨に左足で押し込まれる。だが先制されても怯まぬ札幌はたて続けにコーナーキックを奪うなど攻め続ける。そして23分にペナルティエリアの右角付近にいた西が浮き球を果敢にボレーシュート。ミスキックで枠は外れたがうまい具合に左ポスト際にいた中山に渡ってシュート。一旦はGK植草に阻まれた返りのボールをヘッドで決めて追いついた。
 その後も札幌はカウンターから絶好のチャンスをつかむなど突き放すチャンスはあったものの、ここ2試合で6ゴールを続けて奪っているトップチームの勢いをそのまま持ち込むことは出来ず、結局1-1で引き分けに終わった。先日のJ2徳島戦で2ゴールを挙げている石井も「自分で(シュートを)打たなければいけない場面があった」と反省したように、90分の試合全体として見た場合、積極性に欠ける点は否めない試合ではあったが、左サイドで起用されたMF川崎健太郎の攻守にわたる溌剌としたプレーや、左ひざ靱帯損傷の重症から復帰した西澤が久々にプロ相手にフルタイム出場を果たすなど明るい面も見られたと言える。
 札幌の今期サテライトリーグ戦の通算成績は7試合を消化して2勝3分2敗となり、残りは10月22日(日)に熊谷で行われる浦和レッズ戦を残すのみとなった。




-「試合勘も何も…」苦笑の西澤-
 前半は3バックの右、千葉が退いた後半はスイーパーの位置でプレーした西澤。プロチーム相手のフルタイム出場は負傷前の昨年9月10日のJ2鳥栖戦(厚別)以来となる。「試合勘は戻ってきたか?」の問いに対しては「試合勘も何も…当日移動での試合ですから身体が目覚めずきつかったです」という答えだったものの表情は明るいものだった。「失点は僕がマークしていた選手だったので残念だったが、チームとして後半はなかなかいい崩しも出来ていた」と、手ごたえも感じた様子だった。

-幸運のアシスト、西-
 ユース出身のルーキー西大伍が偶然ながらもアシストを記録し引き分けに貢献した。
 後半14分にセバスチャンに代わってトップ下に入る。その直後にチームは先制されたが、攻撃に移った際には独特のタッチから繰り出されるボールで、ピッチの上のアクセントとなった。
 23分には上里の放ったボールが相手選手に当たって高く浮き、右サイドにいた西のもとに落ちてきた。クロスにも見えたがしっかりとステップを踏んで放った右足のボレーは「ミスキックでした。本当はアウトサイドにかけて曲げていくボールを蹴りたかった」と、狙い通りではなかったものの、ファーサイドにいた中山の同点ゴールを生んだ。観戦した城福強化部長も「あの西のボールは良かった」と褒めたプレーは公式記録に掲載されアシストとなったのだが、「でもそれなら『パス』と書いてほしかった。『シュート』だとシュートミスだとわかってしまうから」と笑みを浮かべた。
 まだまだ守備面や体力面など課題も多いが、時折り見せたスルーパスなどは「ゴール前でアイデアがある」(財前コーチ)と首脳陣の期待も大きい。今期は怪我で戦列を離れる期間も長く、実戦経験も充分につめなかったであろうが、来期の飛躍を期して日々成長していってほしい選手である。

-藤田はDFも経験-
 本来は攻撃的な選手である藤田征也が後半途中から3バックの右を経験した。前半に真ん中の千葉が負傷し、後半開始から岡田を投入していたのだが、「相手が大きいFWの選手(都倉)を入れてきたので、藤田なら高さで競れるだろうということと、体力的にフレッシュな岡田を前に置いた方が攻めにいけると思ったから」という財前コーチの狙いで珍しい布陣が敷かれた。守備に難があり、この日もライン際の競り合いで相手をファールで止め警告をもらった藤田であるが、こうした経験を重ねて磨いたスキルや個人戦術は、本来の攻撃的なポジションで戦う上でも決して無駄にはならないはずだ。


posted by higuma |18:40 | コメント(0) | トラックバック(0)

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