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2008年10月28日

ようこそ円高

上下の激しい相場にもだんだん慣れてきて,もう±500円くらいじゃ驚かなくなってしまった。。。

株安に合わせて起こった円高で,なんだか少し賑やかになってきました。経団連では,円高で国際競争力が落ちたから政府の介入で・・・なんて言っているようですが,御手洗さんのところは,価格以外に競争どころがないんですね。確かになさそうですが。ま,円高で困るなら輸出を減らして,素直に国内で売ればいいじゃない。今まで円安で儲かってたんだから,当然社会に還元してるでしょ?
もし,あり得ないとは思いますが,万が一にでも貯め込んでいるだけだったりしたら,素直にそれを吐き出してください。

日本は貿易立国みたいに言われがちですが,実際は内需主導。輸出依存度はわずかに16%,GDPに占める純輸出の割合は2%にもなりません。それでも良かったのは,海外の好景気で輸出が順調に伸びたからに過ぎません。国内を食いつぶして輸出を増やした結果は,周りを見れば分かる通り。

でも海外が大ゴケした今となっては,円安でがんばる必要はありません。素直に円高に乗って内需を刺激して拡大し,デフレを終わらせるときです。いくら騒いだところで,通貨高で破綻した国はありません。

といっても通貨高で調子に乗って,外貨建てローンなんて売りまくって困ってるアイスランドみたいな例もありますが。。
韓国も同じらしいですが,大丈夫なんですかねえ。。

posted by cudos |17:22 | コメント(0) | トラックバック(1)

2008年10月27日

外資は日本株で意外と損していない?

本日めでたく一時的にではありますが日経平均がバブル後最安値を突破しました。
ここから先は,安値更新のたびに「20数年ぶり」という単位で安値基準が語られることになります。今日の安値で見れば,1982年12月頃の26年ぶり・・・かな?

直近の高値である2007年3月の18,300円からみれば,7,600円はおおよそ60%OFF。1年半で吹っ飛ばす数字には見えませんが,これくらいダイナミックなのもそれはそれで楽しいものという気がしないでもなくはないです。

日本国内では大して問題もないので外部要因で下がっている,なんていわれているわけで,外資もここまで下げてまでよく売るな,なんて軽く同情してたのですが,よく考えてみると今は強烈な円高になっているわけで,この効果があれば外資は意外と損をしていないんじゃなかろうか。

仮に18,300円の天井のときの為替レートをみると1$=116円,1ユーロなら154円くらい。この時に10000通貨分で日経を買ってたとしたら,今の水準で損切りしても50%までは下がってません。高値で掴んで塩漬けしてたなんてことはないでしょうから,せいぜい2~30%程度の損しかしていないんじゃないの?
ということは,円高が続いているうちは,輸出企業が・・・なんていう理由とは別に,需給だけでたたき売られ続けるんじゃ。。。



どうでもいいことですが,Wikipediaで1982年12月の出来事をみていたら,ETが日本公開,テレフォンカードの発売開始,だそうです。ひと昔どころの昔じゃないですねえ。。

posted by cudos |13:05 | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年10月24日

東京妊婦脳出血死亡報道で

奈良県での大淀病院であった賢人同様の,妊婦が脳出血で亡くなったそうです。ご遺族の皆様には謹んでお悔やみを申し上げるばかりです。。

以前は奈良県という,多くの場合遠くの出来事であったのに対して,今度は首都東京での出来事ということもあり関心を持つ人も多いようで,多くのブログで色々と感想が述べられています[参考]。
コメントも合わせて読むと,世間の感覚と医療現場の感覚のズレの大きさには,最近離れてきたような気もしますが,軽い絶望感に見舞われます。

日本は施設や医薬品にはたぶんあんまり困っていないので,医療崩壊は医者が足りないと言うことに尽きるんだと思います。で,医者がいないのはハイリスクの割にローリターンだから,というのは古今東西の基本と信じています。

特に産科がハイリスクなのは,出産は時を選べないので常に24時間体制でなければならないこと,基本的には病気ではないと思われてるので,なにかあれば訴訟に繋がりやすいことのようです。。

これに対してのリターンは,金か名誉というのが相場と決まってます。

でも金についてはたぶん増えません。そもそも国のいま持ってる予算じゃタカがしれてます。
良くやり玉に挙げられるのが道路予算ですが,これにしたってせいぜい6兆円/年程度。
これに対して医療予算は32兆円/年。道路予算を全部突っ込んだところで,満足のいくような医療体制を組むには全然まったく足りません。
ついでに言えば医療予算の半分は老人医療にかかっていて,これは今後さらに増大する一方なので,周産期医療に回ってくる予算はさらに少なくなることでしょう。

ということで,できる対策は限られていて,リスク部分の激務に対しては医師の増員あるいは患者の受診を抑制,訴訟に対しては医師を免責。リターン部分は医者の名誉回復。
名誉は強制できないので,受診抑制と訴訟での医師の免責をしてリスクを減らすしかないですね。

なんにしても患者側にとって今より楽になることはないですから,病院にかかるなら今のうち・・・という考えが起きてしまうのは今が医療崩壊のまっただ中だからなのか。。。

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2008年10月20日

ちなみに日経平均

ちなみに同じグラフを日経平均で書くと以下の通り。日経平均が作られたのが1970年なのでそれ以降です。

バブルだなんだといったところで,投機の本場アメリカのダイナミックさに比べると,やっぱり少し小粒感がありますね。


20081020-07.jpg


posted by cudos |13:16 | コメント(0) | トラックバック(1)

2008年10月20日

株価はどこまで下がるのか

コンサドーレは(現在の制度では)J2までしか落ちようがなく,先日しっかりとJ2まで落ちることになりました。つい数年前にJ2最下位まで落ちてたことを考えれば,J1に上がったことを自慢こそすれ,落ちたことで絶望することでもないような気がします。

反対にどこまで落ちるか底が見えないのが株価,というか景気。
株価なんざ,景気が良くなればなにもしなくても勝手に戻りますが,景気はほっとけばどこまででも落ちていきます。

で,実際に落ちたのが,最近例にひかれる世界大恐慌。

20081020-00.jpg
アメリカさんでもやっぱり世界恐慌時との類似を探す人がいるようで,右のグラフでも,左が大恐慌の初っぱなブラックサーズデイ時の1929年10月,右が今年の10月です。確かにそっくり。(出展)

歴史では,このあと各国の勝手な思惑が錯綜し,アレを持ってる国のブロック経済と持ってない国の全体主義が対立→世界大戦へと繋がっていくわけで,今回の事態だってそれに繋がる可能性はいくらだってあるわけで。

当然世界もそれを知ってるからこそ,早々に協調を強調しつつ,公的資金の投入だなんだと大騒ぎをして事態に当たっているのでしょう。
こういった状況が続いている限りは,それほど悲観的にならなくても良いのではないかと思っていたりはします。

ただ今後,この協調体制にほころびが出てくると,どうだか分かりませんが・・・


ちなみに,今回の騒動,もちろん今後は分かりませんが,株価で見る限り世界恐慌時にはまだまだ及ぶものではありません。
下図に示したのが大恐慌時から現在までのダウ30種平均の株価の推移。元のデータのせいで多少日付の目盛りがうさんくさいですが,大体は合ってるはずです。。。
左側が大恐慌時で右端が現在。縦軸は変化量ということで対数です。

大恐慌時はざっくりと1/10に落ちてますが,今年はまだ最高値から半分にすらまだなってません(といっても半値まではすぐっぽいけど)。

底値はとりあえず2002年のITバブル崩壊後の7200あたりで,その後は90年代半ばに株価が上がりはじめた頃の4000くらい。
さらにそれを割るようならブラックマンデー時の2~3000あたりが目安でしょうが,そこまでいくとようやく世界恐慌クラスです。

しかしそう考えると世界恐慌の時代ってどんだけよ・・・

20081020-02.jpg


posted by cudos |11:54 | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年10月16日

金融恐慌まっただ中・・・

先週のG7でなんでもやります宣言を出し,数日のうちに欧米各国で具体策の発表が立て続けに来ました。政府の本気ぶりが通じたのか,週明け直後は景気よく株価は爆上げしたとおもえば,今日はその分をキッチリ下げたりして,相変わらずのジェットコースターぶりは変わらないようで。

そんななか,見落としていたのですが,

固定レートによる米ドル全額供給オペの実施へ=日銀

なんてニュースがあったんですね。
こういうのを見ると,ほんとになんでもやることにしたんだなと思ったりします。

こうなれば後は底を確認するだけ・・・ですが,これでも底が見えなかったりしたら・・・いよいよ後は戦争ですかねえ。。。

posted by cudos |17:27 | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年10月09日

9月のまとめ

サブプライム問題に端を発した金融危機がいよいよクライマックスに突入した感です。昨日の日経終値は史上3番目の下げ幅の-952円。どこが本番だか分からないまま続いてきた混乱も,いよいよ先が見えてきたような気がします。

先頃協調利下げの発表がありましたが,これはちょっと前なら週末のG7での検討事項だったのでしょうが,それが前倒しで出てきたということは,G7では公的資金投入の枠組みがテーマになることでしょう。
現在各国でバラバラにしている救済案に国際的な枠組みができれば,りそな救済発表で底から脱した日本のように,今回の大混乱も収束に向かうという期待は生まれると思います。

逆にそれができなければ,ここから先は前人未踏の領域に突入と言うことですが。。。

そんなわけで,我らが応援ファンドも絶賛暴落中でありますが,ここ1年で日経平均は-45%,ダウ工業平均が-30%くらいに対して,果敢な資金投入の甲斐あって-22%と,健闘しているといえなくもありません。。

現金はアレですが,少なくとも勇気は見せつけることができたと思います。


9月の結果
全期間 -21.81% 1ヶ月 -6.50% 3ヶ月 -9.96% 6ヶ月 -5.05% 12ヶ月 -21.85%


posted by cudos |10:41 | 応援ファンド | コメント(0) | トラックバック(0)